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歴史に残る悪女になるぞ  作者: 大木戸 いずみ
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 私は生まれ変わったら乙女ゲームの悪役令嬢になりたいという願望があった。

 毒を吐く悪役令嬢の裏の顔はきっと芯を持った強い女性だと思っていたからだ。

 それはあくまで私の妄想なわけで、私の友達はみんなヒロインになりたがっていた。

 イケメンに囲まれて、逆ハーレム状態に憧れているらしい。

 正直言おう、私はヒロインが嫌いだ。というより苦手だ。

 特殊能力を持って、特別に平民から貴族の魔法学園入り、笑顔が天使と言われ、いつも綺麗事ばかり言って、王子の心を弄ぶ鈍感なヒロイン……。という私の個人的なヒロインへの見解は置いておこう。

 とにかく、私は悪役令嬢になりたかった。ヒロインに対し毒を吐いてしまう悪役令嬢の気持ちが分かる。

 死んだら転生できるかな、とぼんやり考えながら歩いていると、トラックにはねられ本当に死んでしまった。


 という、前世の記憶を私は思い出してしまった。


 私はウィリアムズ家の長女アリシア……。

 そう、私が前世で最もハマった乙女ゲームの悪役令嬢だ。

 アリシアは老若男女問わず魅了してしまう美貌を持った悪役令嬢。

 漆黒の髪に黄金の瞳を持った美女!

 しかし、後に皆の目はヒロインに向けられる。

 それを妬みアリシアはどんどん腹黒い悪女になっていくのだ。


 無意識に口元が緩んでしまう。

 念願の悪役令嬢になれたのだ。前世で悪い事をしていなくて良かった。

 こうなったらとことん悪役を演じてやる。

 この世で一番の悪女になって歴史に残ってやるぞ!


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― 新着の感想 ―
めっちゃいい!
 アニメ何話か見ました!  面白いのでなろうも読んでみますね。
[気になる点] 2話目にして既に話の整合性が取れてない。 悪役になる人は真の強さがあるはずだと言って1番なりたかった悪役が甘やかされて育ってるとか矛盾以外の何者でも無いと思います。しかも、好きだったと…
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