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聖属性魔法と黒き翼  作者: 不(?)定期さん
1章 王都の勇者たち
7/62

1-7/7 初めてのダンジョン

ま た せ た な !


読「水曜に上がらなかったんです。この時間は役に立ったんですよね!」

作「・・・何の成果も!得られませんでしたああぁぁぁぁぁぁぁああああ!」

~30日目 食堂~

俺たちがここに召喚されてから30日目だ。

ついに明日から国の管理するダンジョンで実践をしていくらしい。

今のトップのメンバーは中級魔法までできるようになった。

精霊の扱いも優秀らしい。


いくら国が管理して、安全を考慮したダンジョンだとしても実際に魔物を殺すし、殺される危険があることには変わらない。

だからみんな落ち着かない様子だ。

道具はもう配られていて、ポーションや地図などが入っている。


「ねえ、ついに明日だね」

「うん、今からドキドキが止まらないよ」

「ほんとだよ、あっちではありえないことだからね」

「うん、一緒に頑張ろうね」

「うん!」


「明日からダンジョン入るんだよな」

「ああ、そうだな」

「ということは、レベルも上がるってことだな!」

「おお!たしかに!俺、頑張ってあげよ!」

「俺も負けねーよ!」


おい、こいつらは本当の目的を忘れてないか?しかも、自分が死ぬとか怪我するとか全然考えてなさそうだな。

1部はゲーム感覚のやつもいる。

これは何人あっちに帰れるのかな?まあ、確実に安全をとっているし、いつもの5人が主力だからそこまで帰れなくなるということはないか。


俺は帰る意味がないし、死神様の眷属だからこっちの世界で生きていく。

でも、魔王のせいで生活環境を崩されるわけにはいかないから、そうなる前に行動はする予定だけど、勇者が早く倒してくれるといいな。





◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□

~ダンジョン前~




「これからレベル上げと、実戦経験を積むためにダンジョンに潜ってもらう。最初のうちは騎士がついて潜 るが、ある程度したらパーティーに分かれて潜ってもらう。くれぐれも、メンバーが欠けることのないよ うに気を付けること。それではいってこい」

「「「はい」」」

「おい、ダンバ!先頭は任せる。安全第一で頼むぞ」

「はい!」


「勇者様方、第1部隊副隊長のダンバと申します。先頭を務めさせていただきます。はぐれることのないよ うに、安全に潜っていきましょう」

「「「はい」」」


ダンジョンの入り口は扉があり、開けて入っていくと小さな空間がある。

ここで誰が入っているのかを確認する。

普段はあまり使わないらしい。


通路は壁自体が光っていて、明かりはいらないがあまり先まで見えるわけではないので注意が必要だ。

縦と横に広く、これだけ入っても圧迫感を感じない。

ちなみに、この壁が光っているのはこのダンジョンが生きている証だという。

死んでいると真っ暗で、モンスターもわかなくなるらしい。


そう説明を受けていると前に半透明のゼリー状のモンスターが出てきた。

スライムというやつだ。

こいつは子供でも狩れる最弱モンスターだ。

しかし、スライムは周りの環境によって進化したり、変異するので稀に強いやつもいるようだ。

ほとんどがすぐほかのモンスターにやられるし、進化してもやっぱり弱いらしい。


「初戦闘だ!俺から行かせてもらう!」


青山が踏み出し、スライムめがけて一振り。

スライムは霧となって消えて、石のようなものが残る。

最弱VS勇者は一発で決まった。


「やった!ん?これは何ですか?ダンバさん」

「これは魔石と言って、モンスターが落とすんだ。いろいろな用途があるから回収して入口の人に渡すん  だよ」

「なるほど、わかりました」


青山はそう言いながら腰の袋に入れた。


魔石はいろいろ使えるということはどこかで売れるということだ。

それを入口の人に渡すとなると、それだけ国に利益が出て勇者も育つということか。

これはいい収入源になりそうだ。


「まだ一階層だから一人で倒せますが、連携をとることを忘れないでください」

「「「はい」」」


一階層ではレベルが上がらないため、二階層に降りていく。

二階層ではゴブリンが出るそうだ。


大人の腰ぐらいの大きさで、緑色の肌。腰には布を巻いており、醜い顔をしているモンスターだ。

3~4体で行動している。


10分ほどすると、ゴブリンが現れた。

青山、青木、土田が前衛に。桜と福島が後衛でサポートをする。

まだまだ連携が甘いが、相手はゴブリン3体。

勇者1人で十分な相手なのですぐに決着がつく。


30分ほどして4買値の戦闘が終わる。


「おお!レベルアップした!」

「私も!」

「俺もだ!」


5人パーティーの全員がレベルアップしたようだ。

非常に浮かれている。

嬉しいとは思うが、ここはダンジョンの中だ。

いつ何が起こるかわからない。もっと警戒するべきだと思う。

ちなみにステータスは全体的に100ほど上がっているようだ。


一回のレベルアップで100もあがるのか。

そうすると、勇者補正というものは、普通の2倍ぐらいの成長度合いになるのかな?

団長が75レベルぐらいで3500~4000ぐらいの幅で、ステータスは筋力とかもわずかに入るから、

ざっと1レベごとに50ぐらいの計算になる。

ということは、普通の人の2倍の成長スピードになるわけだ。


これでも、5,6人でパーティー組んで魔王を倒すわけだから、だいたい5万を目安にしたほうがいいかな?でも数的有利もあるわけだから大目に見て6万と考えたほうがいいだろう。

実際に戦って5万と思っていたのが、6万だったら死ぬだけだから、高く見ておく。


しかも、そんなんが3体いるとか人間が全滅してもおかしくない戦力なんだろう。

これは俺もパーティーを組むべきかもしれない。

一人では対応できそうにないぞ。

まあ、俺が底上げすればいけるかもしれない。

パーティー補正【中】があるから、1レベルのやつを鍛えるか。


ちなみに、レベルの最高到達点は100レベルらしい。

これは、勇者の過去の記録だ。

しかし、魔王は100レベルを超えているのだとか。

これは種族の問題ではないかとみている。あくまで推測にすぎないが・・・


「ダンバさん、2階層に行きませんか?ゴブリンでは相手にならないので」

「ええ、そうですね。それでは5階層まで行ってみましょう」

「え!もうそんなに行くんですか?」

「皆さんの実力ならば簡単なはずです。普通の騎士でも20階層まで行くことが多いんですよ。でも勇者様 方はもっと実践慣れをしてからのほうがいいですがね」

「そうなんですか。確かにそれなら大丈夫そうですね」


勇者たちの実力は、普通の騎士よりもつよく、精鋭より少し弱いといったところだ。

だからまず問題ないだろう。


「モンスターは2階層に追加でゴボルド、4階層に追加でオークが出てくるようになります。階層が上がる につれてモンスターのレベルも上がってくるので注意が必要です。さらに、種族関係なく固まっていま  す。これはダンジョン特有のもので理由はわかっていません」


ゴボルドは、人型の犬で鉄をダメにしてしまう能力を持つ。装備や防具にも鉄を使うことが多いため、地味に厄介な相手だ。

俺なら、全部よけていけるし特に問題はないが。


オークは、人型の豚だ。とても見にくい顔をしている。簡単に言うとゴブリンの強化版だな。

どこからとってきたのかわからないが、武器を使う。

でも、頭はよくないし本能で振っているからそこまで脅威ではない。


~3時間後~


「よ~し、やっと10レベだ」

「お、俺もだわ」

「私たちも10レベだよ」


1時間ほどで5階層につき、2時間ほどレベル上げを行った。

ほかのメンバーも交代しながら、レベルを上げていった。


俺は戦闘をしていない。

理由としては、レベルの上昇率が違うのと戦闘する姿を見られたくなかったからだ。

こういう些細な情報が大事だからあくまで1レベで戦闘ができないというイメージを持ってもらっておく。

こうすることで、パーティーで別れた時に一人で潜れば、戻ってこなかったとき『死んだ』という考えに行きつきやすいからだ。

今のうちから準備をしておく。何事も準備は大切だからな。


今の勇者5人はこんな感じだ。


〈ステータス〉

アオヤマ・アキラ

〈種族〉 人族 男

〈レベル〉10


〈体力〉 1235

〈魔力量〉1220

〈魔力〉 1350

〈攻撃力〉1210

〈防御力〉1215

〈俊敏〉 1195


〈スキル〉自動翻訳 自動書記

     聖火魔法Lv3

     剣術Lv4

〈称号〉 勇者

〈精霊〉 ウルト【中級精霊】


〈ステータス〉

アオキ・カオリ

〈種族〉 人族 女

〈レベル〉10


〈体力〉 1190

〈魔力量〉1200

〈魔力〉 1180

〈攻撃力〉1155

〈防御力〉1150

〈俊敏〉 1330


〈スキル〉自動翻訳 自動書記

     聖水魔法Lv3

     剣術Lv3

〈称号〉 勇者

〈精霊〉 マフィン【中級精霊】


〈ステータス〉

ツチダ・ヒロト

〈種族〉 人族 男

〈レベル〉10


〈体力〉 1230

〈魔力量〉1195

〈魔力〉 1130

〈攻撃力〉1260

〈防御力〉1280

〈俊敏〉 1120


〈スキル〉自動翻訳 自動書記

     聖土魔法Lv3

     槍術Lv3 盾術Lv3

〈称号〉 勇者

〈精霊〉 アッシュ【中級精霊】      (熊)


〈ステータス〉

サクラ・ミドリ

〈種族〉 人族 女 

〈レベル〉10


〈体力〉 1170

〈魔力量〉1290

〈魔力〉 1260

〈攻撃力〉1200

〈防御力〉1145

〈俊敏〉 1130


〈スキル〉自動翻訳 自動書記

     聖樹魔法Lv4

     杖術Lv4

〈称号〉 勇者

〈精霊〉 ラピ【中級精霊】        (うさぎ)


〈ステータス〉

フクシマ・アカリ

〈種族〉 人族 女

〈レベル〉10


〈体力〉 1180

〈魔力量〉1275

〈魔力〉 1205

〈攻撃力〉1280

〈防御力〉1130

〈俊敏〉 1140


〈スキル〉自動翻訳 自動書記

     聖火魔法Lv4

     短剣術Lv3

〈称号〉 勇者

〈精霊〉 ボレアス【中級精霊】      (鳥)


だいぶステータスが高くなっている。

俺より少し高いくらいだが。

それぞれ、わずかだが伸び率に違いがあるようだ。

主に、使う武器によって変わってきている。


「勇者様方、今日はここまでにしましょう」

「え?もうそんなに時間たちましたか?」

「ええ、だいだい3,4時間ほどたっています」


さすが副隊長だ。しっかりと時間把握ができている。

ダンジョン内は景色が変わらないから、どれくらいたっているのかがわからないし、戦闘もしているから余計にわからなくなる。


「わかりました。戻りましょう」


帰りは何事もなく、初めてのダンジョン探索は終わった。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

今回投稿が遅れて申し訳ありませんです。

ちょっとメンタルがぶっ壊れたので・・・


急ですが、投稿間隔を日曜の0時にしたいと思います。

書く時間がないので。でも、余裕があったら水曜の19時に投稿させていただきます。

日曜は確定ですが、水曜は不定期です。

ご理解のほど、よろしくお願いします。


*騎士団長とスピカのステータスを変更しています。

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