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聖属性魔法と黒き翼  作者: 不(?)定期さん
1章 王都の勇者たち
3/62

1-3/3 精霊と魔法

どうも不定期です。

更新は日曜の予定だったのですが、書き終わったので載せます。

なぜかって?

だって・・・不定期だもの       ミツヲ


精霊と契約する場所についた。

石造りの部屋であの召喚された部屋と似ている。

違うのは、部屋の奥に祭壇のようなものがあることだろう。

そして非常に広いことだろう。


「勇者様方、これが精霊と契約するためのものなのじゃ」

「へー」

「大きいですね」

「国王様、説明は私が」

「うむ」

「ありがとうございます。私、皆様の担当になりましたスピカと申します」


スピカと名乗った彼女は、わずかに青がかかった髪をしており、腰のあたりまで伸びた髪を結んでいる。

目も髪と同じような色で、西洋風の顔立ちをしている。


さすが選ばれただけあってとても容姿が整っており、そこら辺の騎士よりも断然強いだろう。

だが、ここまでかという感じがする。

剣と魔法の世界ということで少し期待していたのだが、このあたりなら普通に勝てそうだ。

だからといって、油断してはいけない。


「まず、精霊と契約できる人はほとんどいません。ですが、勇者の皆さんであれば問題ありません。

 そして、精霊は非常に強力で気難しい存在です。ですから十分に注意してください」

「「「はい」」」

「では、これから契約をしていきます。まず契約をする方は、魔方陣の真ん中に立ってください。

 そしてこう唱えてください。

 『古より存在する魔力を司るものよ、強大なる力と意志を持ち、我と共に道を歩む。我の名は○○。

  聖なる精霊よ、我に力を。』

 これに答えてくれた精霊と契約を結ぶことができます。

 では、誰からしますか?」

「はい!僕から行きます!」


そう言うと、スタスタと魔法陣に向かっていった。

青山が言うと誰も拒否しないよな・・・


「それでは始めます!『古より存在する魔力を司るものよ、強大なる力と意志を持ち、我と共に道を歩む。

 我の名は青山晃。聖なる精霊よ、我に力を。」


ピカッ


祭壇が光ったと思うと、そこには炎を身にまとった虎がいた。

へーあれが精霊か、エネルギーの塊みたいだ。

そしてカッコイイな。


「おー!すげー!」

「うまく応じてくれましたね。アオヤマ様、名前を付けてください」

「うーん?そうだなぁ、よし!ウルトだ!」


名前が決まると、精霊は青山に吸収されるように光の粒となって入っていった。


「すげーな!」「さすが青山だな」「うん、すごいね!」

「ああ、みんなありがとう」


みんながほめると、照れるように頭をかいていた。


「流石です。あの精霊は中級精霊のかなり上でしょう」

「ほ、ホントですか!」


あいつ絶対にあのメイド好きだな。

周りからの視線に気づいてないみたいだしな。

特に福島は悲しそうな、怒ってそうな目だぞ。

かわいそうに・・・まあ、どうでもいいが。


「それでは次はだれにしますか?」

といった感じで進んでいく。


全員が中級精霊を出している。どれも地球の動物に似ている。

ここは異世界だ、なのにここまで似ているということは、契約するものの影響を受けていそうだな。

あくまでも推測に過ぎないが、そして最後に俺の番だ。


魔法人の真ん中に立つ。すると呪文のようなものか頭に入ってくる。

俺は直感でその呪文を唱えた。


『太古より存在し、魔力を司り闇を司る。その強力無比な力と膨大な知識を持ち、決して現れることのないもの。我は死神に仕えしもの、その力と知識を求め、ここに契約を命ずる。今ここでその姿を現せ。』


左手の鎌が光り、右手には黒き翼が刻み込まれる。

一瞬、これまでとは比べ物にならない光に包み込まれる。

祭壇には、一匹のカラスがいた。

たかがカラスではない、圧倒的な力を感じる。そう、あの死神に近い力だ。


「そうか、お前が俺の精霊か・・・。こいつはすごいな。名前は・・・ファミリアー」


そして吸い込まれるようにして消えていった。


「その精霊は下級精霊のようですね」

「へー、そうなんですか。(棒)」


俺だけに力を見せて、ほかの目を欺いたのか。

それほどの力のコントロールができるのか。これはヤバい奴と契約したな。

まあ、強いことに越したことはないが。


「それでは勇者様方、戻りましょう」

「「「はい」」」





□◆□◆□◆◆□◆□◆□◆





部屋に戻り、窓の外を見てみるとだいぶ日が落ちてきている。


「あー、もうこんな時間か。夜になる前に筋トレしとくか」


この筋トレはタケルさんに教えてもらった方法でずっとつずけている。

今日から死神様と訓練するのか。

やっぱり最初は魔法について知りたいな。地球と違って銃がない分、魔法があるからな。

近距離で負けない自信があるけど、奇襲とかで遠距離から撃たれたら厳しいからな。

しっかりとその辺の対策もできるようにしとかないと、俺はこの世界で生きていくし、そのためにはどうしても殺す必要も出で来るからな。


『マスター、何をしているのですか?』

「!!えっ!だれ?どこ?」


慌てて周りを見てみるも誰もいない。しかし、確かに女性の声がした。

気配を探ってみるが人や動物の気配もない・・・誰だ?


『マスター、私はあなたと契約したファミリアーです。今話しかけているのは念話を使っています』

「あ、ああ、なるほど・・・。今は筋トレ中だけど・・・ていうか出てこれないの?」

『はい、カラスの姿でも、人の姿でもありますが、消費魔力が大きすぎるのでまだ駄目ですね』

「へー、強いとは感じたけど、もしかして、最上級だったりするの?」

『はい、この世界ができてからずっと死神様のしもべとして存在してます。ですので、神に最も近い精霊で す』

「マ・ジ・で・す・か」

『そうです。今回、死神様から命令をいただき、契約しました。ちなみに、マスターが死神様の眷属となっ たときに1度契約をしています。こうしないと体がもちませんので』

「分けて契約とかどんだけ強いの」

『マスター、そろそろ時間です。訓練に参りましょう』

「あ、ああ」

『それでは行きます』


あの時のように、光に包まれていった・・・






◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆□◆





あの時神様たちにあった場所のようだ。


「やあ、トオル、さっそくだけどやっていこうか」

「はい!お願いします!」

「じゃあ、第一の問題である魔法からだね」

「はい」

「魔法というのは、簡単に言うとこの世界に魔力を使って干渉して発動させるものなんだ」

「なるほど」


魔力で世界に干渉すると・・・。ということは精霊契約はどうなんだろうか?どこから魔力を持ってきたのかな?


「まあ、発動にはいろんな方法があるけど、一番は無詠唱かな」

「無詠唱ですか」

「うん、1番発動が早くて威力に調整ができるからね」

「はい、ですがリミットだけではないはずです」


死神様が苦笑いしている。あたったか


「さすが、鋭いね。実はイメージが完璧にできて、冷静に打てないと体ごと・・・ボン・・・だから」

「それはなかなか危険ですね。でも僕にとっては簡単ですけどね。トオルさんに冷静にとかいろいろ言わ れてきましたし、イメージは地球の知識で詳しくできますからね」

「やっぱりトオルは只者じゃあないね。よし、じゃあ、魔力を感じ取るとこから行こうか」

「はい」


そして、ここからが地獄の始まりだった。

まず、簡単な詠唱をして魔力を感じ取る。

次に、それを無演唱で行っていく。ここまでは簡単だ。

それができると、魔力を自由自在に操っていく。ここは明確なイメージと魔力を理解しなければならない。

そうしていると魔力が切れて、ひどい痛みが襲ってくる。そして倒れる。

そこに死神様が魔力を分けてくださり、再開する。

これを延々と繰り返した。


レベルでは上がらないこともあるため、とても重要なことだ。

だがら、痛いとわかっていながらもやめるわけにはいかないし、集中しないといけないしでまさに地獄だ。

でもこれを繰り返し続けたおかげで、魔力量も増え、魔力や魔力コントロールも上がった。

でもまだまだ合格じゃないらしい。

これを毎日続けつとか・・・と思いながらも、生きていくため、大切なものを守るためにも頑張らなければ・・・


そうしてやっと1日が終わった。





□◆□◆□◆◆□◆□◆□◆□◆





「ファミリアー、トオルをどう思う?」

「はい、人を信じられていませんが、私のことは信じているようですし、絶対と言い切れると信じるので しょう。それにマスターは力を求めています。でもそれはマスターの心にある助けたいという気持ちか ら来ています。決して交わることのない悪と善が混ざっています。これはとんでもない人のようです。 ですが、私のマスターにふさわしいと思います」

「なるほど、彼を眷属にできてよかったと思うよ・・・。本当に恐ろしい人だ」


読んでくださりありがとうございます。

これからもよろしくお願いします。

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