2-8/19 今更なテンプレ
やばいですよ!
中途半端でそこに入れるものが思い浮かびません(汗
~ギルド~
ギルドマスターの部屋から出て1階に降りる。
なかなかいい交渉ができたのではないかと思える。
これで、ある程度のことならマスターが何とかしてくれるだろう。
それに、すぐ来るであろう依頼は経験値量が多いだろうし、一段階進化しただけで元の強さとは全く違ってくるわけだ。
だから、オーガですごいとなる程度なら報酬も多いだろう。
「あ、ゼロさん。冒険者カードのランクを上げますのでお預かりします」
「ん?まだ、ポイント的には届いてないはずですが?それともマスターからですか?」
「流石、鋭いですね。マスターが討伐依頼ができる最低限のランクにしておくべきだということでEランクに上がります」
「そうですか、マスターが・・・」
どうするか・・・。
確かに、討伐依頼がないFランクというのは正直言って早く上げたいところだった。
しかし、昨日登録したばかりだ。
まさか1日でランクを上げるとなると目立つのではないかと考える。
「普通の人でしたらどれくらいかかるんでしょうか?」
「えーっとですね・・・。FランクからEランクでしたらどれも簡単なものだけですから、だいたい、早い人で5日、遅くても10日ほどですよ。でも、簡単なのはFランクだけですからEランクからは個人差が現れるようになりますね」
「そうですか。そんなもんなら、まあ、いいでしょうかね。お願いします」
「はい、ありがとうございます」
トーラというそうだが受付嬢が3人のギルドカードを奥に持っていく。
どういう原理なのか気になるところだが、仕方がない。
「ゼロ、ランクを上げて大丈夫だったの?さすがに早いんじゃないかな」
「そうですよ。私も1日でランクを上げるなんて聞いたことがありませんよ?」
「まあまあ、そこはマスターがいろいろと裏で動いているさ。もともとマスターがランクを上げろって言っているんだ。あの交渉をしたうえで言っているのは、マスターの動きが早いとは思うがそれによって情報が洩れることがないようにしているだろう」
「確かに、自分の命がかかっているのにランクを上げるってことは絶対的な自信があるってことだよね。それなら大丈夫だね」
「なるほど、そういうことですか。流石です。ご主人様」
「まあ、こういったことは最大限に利用していかないとな」
「そうだね」
「はい」
今はただ待つだけだからちょっと〈冒険者の心得〉って本を読んでみる。
これは受付が貸し出している本で、初心者冒険者のためにいろいろな情報が詰まった本だ。
最初の部分が基本的な説明。
受付で聞いたような感じだ。
そのあとに冒険者としてのマナー、ルールが書かれている。
例えば、・冒険者でない人に正当な理由なく攻撃を加えることを禁じる。
これは何らかの問題が起こったときのために完全な禁止をしてないことがわかるが、これは穴を見つけて攻撃をする奴がいてもおかしくはない。
まあ、そんな奴はマスターが何とかすると思うが。
あの人はおそらく勇者越えをしている。
だから、そんなことをするということはもう命がないといっていいだろう。
ただ、マスターはおそらく、そこまで的確にわからないから何かしらの方法があると考えるのがふつうだ。
特に王都の中は・・・。
こんなのもある。
・冒険者同士の争いはギルドは関わらない。(例外もある)
・王都内での武器の使用は禁止する。
ということは、俺はこの例外の中にいると考えてもだろう。
俺がギルドの敵に回ることはないと思うが、一部の奴には敵対する可能性がある。
そうなったときにギルドから俺が出ていかないようにするための処置はあるだろう。
これは楽観視していると、とらえられるかもしれないがゴブリンキングが出たという情報で少なくとも動揺していた。
ということは、何らかの原因があると考えるのがふつうで、そのゴブリンによる被害というのも考えなければならない。
ここで、冒険者を参加させるのが対処法だが、少なくとも冒険者の被害がないということはありえない。
そこで、続いて問題が起こった場合、少ない戦力で戦う羽目になる。
もちろん、国の騎士たちも動くだろうがそういう騎士というのは冒険者と比べて戦闘経験が足りない。
騎士がエリートなことには変わりないが、毎日魔物と命の掛け合いをしている冒険者と比べた時に生き残れるのは冒険者になる。
だから、ここで戦力を失うということは望ましくない。
そこで、俺たちが出てくる。
直接会ったマスターならどれくらいの強さなのかがわかってもらえただろう。
そして、ゴブリンキング程度なら問題なく対処できる。
よって、ギルドは俺たちのパーティーが依頼を受けてくれないという状況にしたくはない。
だから問題が起こったときにはマスターが動くということになるだろう。
まあ、問題が起こっても自分で対処するつもりでいる。
問題を他人に任せてしまうと、信用してないし、新たな問題が出てきてもらっては困る。
そうならないように自分で解決するのが一番だ。
「お待たせしました。こちらがEランクの冒険者カードです」
「「「ありがとうございます」」」
冒険者カードは灰色となっており、素材も変わっているようだ。
右上端の場所には星のマークが1つついている。
「これはなんですか?」
「ああ、これはですね。その人の戦闘能力を表しています。本当でしたら1度特定の職員と戦ってもらって決めるんです。でも、3人には必要ないということで省かせてもらいました。本当は最大にしたいところなんですが1つということになりました」
「なるほど、星によって強さを表すのですか。それなら、俺としても1つのほうが都合がいいですね。ありがとうございます」
「い、いえ!とんでもないです!」
「それでは」
なんかいろいろとこのカードには効果が付いているようだ。
これを分解して調べてみるのも面白そうだな。
まあ、そんなことはしないが・・・。
と考えていると…
「おい、お前見ない顔だな」
「ヘヘッ、いい女連れてますぜ」
「・・・」
「俺ですか?というか、誰ですか?」
男の三人が汚い目をしてリースをフリティアを見ている。
こいつらは俺の敵と判断してもいいようだ。
リースとフリティアは俺の陰に来るように隠れる。
そりゃあ、あんな目で見られたらなぁ。
「おいおいおいおい、兄貴を知らねえのか?兄貴はDランク冒険者なんだぜぇ!ヒヒヒ」
「おい、あれ、斧の刃だぞ」
「ああ、あの実力はCランクだが問題起こしてDランクのままなんだってな」
「あの新人もかわいそうに、あのリーダーは実力は確かだからな」
なんて会話が聞こえる。
なるほど、こいつは実力だけで見れば上のほうのようだ。
でも、残念だったのはそちらのようだ。
これはちょっと無視できないかな。
もう、近づけれないようにしないといけないようだな。
「ああ、まったく知りませんね。何しろ新人なもんで」
「そうか、まあいい。けがをしたくなければその女をよこすんだな」
「なあ、知っているか?武器って使用禁止だけど攻撃ならいいってことだぜ。ヒヒヒヒ」
「ああ、もちろん知っていますよ。ついさっき知りましたが。でも、そんな忠告はいりませんね。というより、自分の身を心配したらどうですか?」
「この!新人が!調子に乗りあがって!」
リーダーがついに攻撃をしてきた。
ただ、殴ってきているだけで、とっても遅いし、無駄が多い。
おお、怖い怖い。
まさか、ちょっと煽っただけで怒るとは、戦士として失格だな。
どんな時も冷静でいないと。
「皆さん、もっと、冷静に、なりましょう」
よけながら、落ち着くように言う。
もちろん煽っているだけなので、相手は攻撃を当てられずイライラしている。
「くそ、なんで当たらねぇ」
「まあまあ、そこら辺にしときましょうよ。疲れるだけですよ?」
「っへ、うるせえ」
「そうですか。では、ここらへんで終わりにしましょう。時間の無駄です」
そう言って拳を作る。
冒険者がどれくらいできるのかを見ていたが、残念だ。
弱すぎる。
アイツを沈めるには触れる必要はない。
というか、当たりたくないというのが本音だ。
だから、殴りにかかる。
相手がふつうに反応できる速度で、そして、拳が相手にあたる直前に風を起こす。
これで瞬間的にそこだけ風が起こり、入口に向かって飛ぶ。
周りも相手も訳が分からないだろう。
ついでに残り2人を飛ばしておく。
「おやおや、何が起こったんでしょうか?ああ、あんなところで寝ちゃいましたか。それではもう用事はないですね」
そう言ってギルドを出ていく。
めんどいことになりそうだったからな。
「ふふ、ゼロも容赦ないね。あれじゃぁ、誰が何したかわからないよ?」
「ご主人様、どうやったらそんなにうまく操れるのですか?」
「でも、ああやったほうがよかっただろ?万が一風の魔法だとわかってもここのギルドは風のギルマスだから、マスターがやったってことにできるだろ?あと、これは完全になれだな。とにかく使い続けるしかないな」
会話をしながら宿に戻り、訓練を開始するのだった。
~おまけ(字数稼ぎ)~
〈ステータス〉 ★は限界
フロート
〈種族〉 ダークエルフ
〈レベル〉150★
〈体力〉 32000
〈魔力量〉54000
〈攻撃力〉27000
〈防御力〉29000
〈俊敏〉 25000
〈スキル〉不明
〈称号〉 不明
〈精霊〉 精霊王(最上級精霊)
ここまでお読みいただきありがとうございます。
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