4. 書架配置
『フロア拡張ボーナスとしてLPを100Pゲット
新機能:書架配置・マップ・図書館利用カード発行』
突然のポイント制になった。なんだLPって。
とにかく機能を確認する。
『書架配置』
書架空間を整備する。現在書架に収容されている資料はそのまま書架と共に移動する。
ちなみに書架って本棚のことだ。中の資料はそのまま移動するのは便利だけど、作者名で分けたり内容で分けたり色々変わるんだよねぇ。今は少ないからいいけど、増えてきたら『基礎の魔法の本』でわけるか『属性魔法』としてそれぞれわけるとかの面倒なことは手作業でしなくちゃならないのか。
『マップ』
施設内の地図を表示する。マップから書架の配置等が出来る。
地図は触る事で拡大・縮小・詳細確認等が出来る。
おぉ、やっと地図が出る。この機能もダンジョンと言うのなら最初からつけて欲しかった。早速使用。
「マップ」
そう言うと勝手にダンジョンコアのページがめくられた。白紙のページにグー○ルマップのような地図が描かれる。
地図でみるとアリの巣みたいな事になってるなこのダンジョン。部屋は入口の部屋と今いる場所の二部屋だ。
今いる部屋を拡大。操作はスマホとほぼ同じだ。
拡大するとストリートビューのようなリアルな画面になった。あ、今画面をモグラが横切った。え、監視カメラ機能もあるのこれ。
書架を長押ししてみると本のタイトルが表示される。便利ー。
なんというかスマホの街育成ゲームみたいなシステムだ、このダンジョンコアの本………面倒なので以下コア本。
そして最後の図書館利用カード発行。なんだこれ。
『図書館利用カード発行』
図書館利用カードを発行する。資料が借りられるようになり、マップ上にいるカードを持っている利用者の個人情報が確認できる。
発行の際には利用者を視認することが必要。
図書カード発行=3LP消費
あれ、これチートじゃね。視認が必要って事はマップの監視カメラ機能で姿を確認すれば発行出来るんじゃ?
気付かれないうちに対策とれるのはいいことだ。
とりあえず自分に対してカード発行!
コア本からフワッと光が出たかと思うと、その光がカードの形になった。おぉ、ファンタジィー。
それには漆黒のカードに金色の文字で、
『司書:古海』
と役職と私の名字が書かれている。
裏面にはリンゴの絵。なぜリンゴなのか。金色の縁取りに深紅の色合いは格好いい。けどなぜにリンゴ。なんで突然のユルさ。こんなところに図書館らしさだしてどうするの。
とりあえずカードをポケットに入れ、『書架配置』で最初の部屋の書架 (本棚)をこの部屋に移動した。
しかしこの資料の数で図書館はあり得ない……現在10冊しかないしその内の1つはダンジョンコアだ。ふざけてやがる。
資料購入の機能はこのままレベルが上がれば増えそうだ。
………まさか自力で資料を買ってくることにならないよなぁ。
ピロピロリーン
『レベルが上がりました
Libraryの機能が解放されました』
あれ、さっきレベルが上がったばかりだったのに………。なんで?
A.LPのLはLifeとかLibraryとか。
そしてやっと出てきた主人公の名前。