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3.祖母視点

裏話?です。

やっぱり上手く書けていないと思います。

よければ見てください!

ー祖母sideー





娘が嫁に行った。





私の家は世間で言うと名家であり、そう簡単には恋愛結婚など望めないのが当たり前だ。


もちろん私も政略結婚だったが幸せだった。


だが、ある日娘が結婚したい男性がいると行って来た。


相手は世間的に見れば裕福だか名家と比べれば天と地の差がある男性だった。


しかも、調べてみると男には何人もの女と付き合ってた事やその時に二股をしていたと言う過去があった。


そんな男に大切な娘を嫁がせる親はいない。


勿論、結婚には猛反対だった。


だが、一人娘だと思い大切し過ぎて育ててしまった結果の箱入りな娘は相手の男にほだされるまま家を出て結婚した。


心配だったがそれで娘が幸せならと納得しようとした時もあった。





だか、それもある日終わりが来ることを知った。


娘に子供が生まれお母さんになり3年目、元々体が丈夫でなかった娘は風邪をこじらせ亡くなってしまった。


それを知った時、私は悲しみにくれた。


何処に娘を失って悲しまない親がいるだろうか?


目の前が真っ暗になり、それから私は何してたかも分からないほど悲しみに日々明け暮れていた。


だが、そんな私の脳裏にパッと思い浮んだのは娘の子供、秋ちゃんの事だった。

 

せめて、秋ちゃんだけは…と思い知り合いに頼んで今の秋ちゃんの現状を知ろうと監視をしてもらうとまたしても衝撃の事実を知った。


あの男は自分の嫁が亡くなったばかりだというのにもう既に違う者を嫁として迎えていた。


そしてその手の中には赤子もいると言う。


それだけならば、怒りと悲しみはあるがまだ小さい秋ちゃんにはお母さんが必要だと思い許そうと思った。


だが、実際はどうだろう?


その女は秋を怒鳴りつけ、たまに暴力をふるうと言う行為をしていた。


そんなのを許せるはずもなく、だけど私達の存在を知らない秋ちゃんに急に祖父母だよ?と言って受け入れられる自信もなく引き取ることも出来なかった。


結局、知り合いにどうにか出来ないかと頼んだ。








頼んでからどれくらいたっただろうか?


ある日、私の前に少し成長した秋ちゃんが連れて来られた。


勿論私と夫は大喜びで秋ちゃんを迎え、私達の不甲斐なさに泣いた。


引き取ろうかと言う話にもなったが秋ちゃんがそれを拒否したので諦めてはいないが別の約束を取り付けた。


それからは時々、秋ちゃんが遊びに来ては秋ちゃんの成長をこの目で見れることを楽しみにしていた。


娘が見るはずだった子供の成長。


せめてと、思い私が見続ける事にしたのだ。






時が流れるのは早かった。


時々報告される、秋ちゃんの家庭内は最悪で聞くたびに殴りこんでやろうかとも思った程だった。


特に妹の春は酷かった。


何が?とかではなく、全てにおいて酷かった。


そんな彼女はコンテストに出るらしい。


で、それに対抗するように秋ちゃんもコンテストに出ることが決まった。


秋ちゃんはフルートを買ってもらっていない。


そんな彼女が、フルートをふけるのか心配だったが自信満々に大丈夫と言われると大丈夫な気がして来るから不思議だ。




コンテスト当日、秋ちゃんの事を心配に思いながらも前列の席に座り秋の番が来るのを待つ。


春の演奏が終わり、何人かの演奏を聞いた後秋ちゃんの番が来た。


秋ちゃんがフルートを吹き始める。


その音を聞いた瞬間何かが心にこみ上げて来た。


懐かしいような温かいような…。


いつの間にか演奏は終わっていた。


盛大な拍手を送る。


そして、優勝したのは秋ちゃんだった。

これには私も吃驚したけど、何よりも嬉しかった。


悔しそうに秋ちゃんを睨む春を見て少し良い気分になったのは内緒だ。


終わったあとインタビューや何やらといろいろ控えていたがあの家の事もあるだろうし、それを理解していたので早めに秋ちゃんを家に帰した。



祖母sideまだ、続きます

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