『愛しています』
「愛しています」
を、如何にして婉曲的に、かつ、文学的に、表現をするのかといえば、
今時の風潮に乗れば、
「月が綺麗ですね」
だそうで。
今の流行りには、頭を悩まさずにはいられない。そう思うよ。
その日の月の光は夜道を照らす灯篭だった。
「月が綺麗だなあ」
語彙力のない私の口はありきたりな感想しか紡げない。
だけれども、隣にいる人はまさか当たり前の感想とは思っていなかったようで。
「本当かい?」
と目を輝かせた。
「君は、そうは思っていないのかい?」
私は月の美しさについて語っていたが、
「まさか。もちろんそう思っているともさ」
隣人は愛について語っていたらしい。
「今日も月が綺麗だなあ」
「本当に。そうだね」
「この前の勘違いを、まだ引きずっているの?」
「この前って。もう何年も前の話だけど」
「この一言のせいで、貴方とこうなったわけだけれどね」
「迷惑だったのかい?」
「まさか。それなら断ります」
「ははは。そりゃ、助かったよ」
「今夜も『月が綺麗ですね』。いつの夜も、貴方の月は綺麗であり続けますでしょうか?」
「勿論。もし、私の月が陰りましたら、『私は死んでも構わない』です」
久しぶりに書きました。。。
なんか、やっぱ深く考えずに書くのでね。ははは
調べも不十分で……申し訳ないです。
I love youを
「月が綺麗ですね」と訳すのが夏目漱石氏
「死んでも構わない」と訳すのが二葉亭四迷氏だそうで。
それだけ聞いて、あとはノリで……。
あれ? 若干間違ってるかもしれない。後で修正します。ごめんなさい。
これだけ、グダグダですが、それでも楽しんでもらえたのなら幸いです。
それでは。