【プロットタイプ】恋心は持ち合わせない
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
※『小説家になろう』、『カクヨム』様にも投稿をしております。
注意事項2
美しいものが好きなんです。
でも美しいものに対して、それ以外の感情はあんまり持たないかな。
美しいものが好きである。この『美しいもの』というのは、何も造形が美しいというものに限らず、私の心の的にすっぽりとハマったものを指す。
だから格好良いとか、可愛いとか、そう言ったものを引っ括めて『美しい』と称する事が多い。
其れに対する感情の他に、持ち合わせるものは実はさほど無いのではないか。
「顔が良い人が好きなんだけど」
ふと突発的に、そんな事を鏡花は言い出した。何、今に始まった事じゃない。一瞬にして熱が上がり、それ以外見えなくなった時に出る発作のようなものである。
俺はただ鏡花の目を見詰めたあと、珈琲に口付けた。
「ほらほら見て見て〜。めっちゃお美しくない? 若かりし頃の『ニキ』みたいで。今もニキはお美しいけどね」
画面に映し出されたのは、何処か少女漫画に出て来る様な青年であった。ショートヘアを丁寧に編み込んで、丸い色眼鏡を掛けている。軽やかにステップを踏みながら、楽器を引く様は、確かに鏡花の話す通り、『お美しい』という言葉がしっくりした。
鏡花のストライクゾーンはよく分からない。ただ本人の的にハマったものであれば、なんであれ賞賛するタイプである。格好良い良いだとか、爽やかだとか、ワイルドだとか、大人びているだとか、そんなものは大した違いではない。
「興味無さそう」
「お前の言う通り。ぐらいには思っている。少女漫画に出て来る青年。ヒロインと結ばれるか、ヒロインの相手の友人くらいのポジに居そうとは思っている」
「えへへ。でしょ?」
褒める時は、子供のような顔をする。其こそ、『星の王子さま』が一輪の薔薇と会った時のようなそんな言葉を使う。ただ『綺麗だなぁ』とただそれだけを思うような。
ただきっと、それだけなのだろう。少女漫画のような恋心を抱く事も、物にしたいと劣情を抱く事もない。
「お前、恋心ってあるのか?」
「お前」
「……自他ともに認めるモラハラクソ野郎だが?」
其処は否定しない。俺と鏡花が超えないラインにいるからこうしているだけで。
「ああいう綺麗な人は隣にいて欲しくない。なんて言うか、相手の目に入りたくない。ただキャーキャー言ってたい」
まぁ恋心は持ち合わせてないらしいからな。
動画を漁っていたら、めちゃ綺麗な人がいて。
昨日は延々と眺めてました。
良い年した上に、万年擦れてるし、人に対して『所詮こんなもん』とか思ってる人間が、唯一純真無垢になる瞬間。
『綺麗だなぁ』なんて、星の王子様が薔薇に向かって言うような。
でも別に、『綺麗だなぁ』と思うこと以外、あんま無いんだよな。
リアコが持つ恋心とか、ガチヲタが持つ『認知して欲しい』とか、そういうのはないんだよな。
ただ画面越しに、大勢多数の一人として、ただ眺めていたい。
だから何時も『少女漫画に出て来るヒロインの友人ポジになりてぇー』とか叫ぶんですが。
※これは昔からだね。
恋心も劣情もない。あるのはただ無垢な『綺麗だなぁ』。
そんな気持ち、私にもあったんだなって気分。




