母親参上
ドンッドンッドンッ!!
家がしなる!
なんという巨体!!!
嘘だろ???
2m超えてやがる!!
母親参上!
体重は150kgはあるだろうか?
やけに大人しくなった父親
どうした?さっきまでの勢いは?
「あんたっ!また隠れて酒飲んでんのかい?」
ヒィ!と小さな悲鳴を上げる
俺も尿が漏れそうだ!
姿、形、で土方を生業にしてると
解る…おそらく鳶職だろう!
待て待て!もっと活かせる職場有るだろう?
恵まれてる、神に愛された者の持つ…オーラを
解き放っていた!!!
俺は逃げ出そうと玄関に続く廊下を走る!
待ちな!坊っちゃん!むんずっ!と襟首を捕まれた
俺はライオンに噛まれた草食動物のように
全てを諦めた…
飯がまだだよ!誰に養ってもらっているんだい?
パッと手を放してくれた
5分だけだ!時間をくれてやる!
米10合炊いてあるはずだ!
漬け物と味噌汁を持ってきな!おっと味噌汁は
ちゃんと温めるんだぜ!たっく、稼ぎが悪いから
たいしたものは食えやしないよ早く準備しな!!
吹き抜ける風を感じた
俺は自分でも驚くぐらい早かった
鍋に有る味噌汁を沸かして
炊いてある米をお茶碗…じゃ無理か
なんとか用意した
汗が滝のように流れ落ちる
お母さん…は無言唯々無言だった
流れるような動作をして腕を動かし、
箸を持つ
っっっ!頂きます!
達人のソレのように優雅でしかし、力強い
生命の波動を感じる
ものの10分だった
あれほど高く積み上げた米が
消えてゆく
赤ちゃんの産湯ほどの味噌汁がなくなってゆく
冷蔵庫にあった漬物の山が消してゆく
ふしゅーーーーーーーーごっそさん ???
ご馳走さまか?
まるでボクシングの試合を見たみたいだ
スックと流麗な動きで立ちあがり
出て行く
物音がしない
「風呂にするから覗くんじゃないよ!」あんた達
そう 残して 出てゆく




