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青春のトキにハーモニーを響かせて  作者: 優里
第二章 ここから始まるコーラスライフ!
14/14

數藤……

投稿が凍結しててすみません。

事故のため入院しておりました。

これからも更新はしますが、度重なる通院により投稿が遅れることを深くお詫び申し上げます。

これからも何卒よろしくお願いします。

Lilieの方も応援いただけると幸いです。

部長「私と友依子は発声練習の準備するから、君たちはJ1さんのところに分かれてクラブネームきめとけ~~」

かわよ

部長の声掛けで先輩たちが騒ぎながらJ1のところに散る。

うちのところに来たのは三人だった。

「私J3Bの川端皐月で~す!優莉ちゃんよろしくね~~!!!」

長身で髪を下ろした先輩が元気そうに言った。

(この先輩おもしろそう!さっき松島先輩(部長)に絡んでた先輩か!)

皐月先輩よりはやや背が低めの(それでも長身)少し大人しめそうな先輩が口を開いた。

「同じくJ3Bの輪島麻里紗です。よろしくね!」

(結構真面目そうな先輩かな?でもしっかりしてそう!もう一人の先輩は誰だr…え?)

透き通るほど白い肌に少しけだるげな眼。そしてなんといってもちっちゃい。あの先輩だ。

「J3Dの數藤優衣花です。」

「あ、よろしくお願いします!」

數藤…。どこかで聞いたことあるなあ。なんでやろ

數藤という名前の記憶が脳みその端まで出てきている気がする。

(どこだ?どこで聞いたことがある?記憶を探れ。どこだ?どこ…)

   ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

「潤!バスいっちゃうよ!はやく!」

幼稚園の制服を着た女の子が走りながら叫ぶ。

「ちょっとまってよぉ」

それを聞いた男の子がばっと駆け出した。

ずでーん!

「うわあああ!」

駆け出したもつかの間、男の子はきれいにこけてしまった。

膝をすりむき、赤黒い血がにじむ。

「うえぇぇぇん!おねえちゃん!いたいよお」

男の子の目頭には冷たい水がたまり、気付けばとめどなく流れ出していた。

「潤!?だいじょうぶ?ねえ!どうしよ…。」

あまりの心配さにお姉ちゃんもへなへなと道に座り込んでしまった。


「おーい!おちびちゃん!大丈夫かい?」

その二人の様子を見て気前のいいバスのおじちゃんが駆けつけてくれた。

「どうしたんだい?何があったんだい?」

おじちゃんはお姉ちゃんにやさしく問いかける。

「潤が…。潤がこけちゃって。血がでてるのぉ……」

「そうかいそうかい。おじちゃんに任せとき!だいじょぶや!」

おじちゃんはお姉ちゃんと男の子を抱えると、バスに急いで戻った。

そして男の子を助手席に座らせると救急箱からガーゼを取り出した。

「ちょっとしみるけど大丈夫やからねーー」

そう言いながら消毒を含ませたコットンを傷口に当てる。

「うっ。痛い…。」

男の子は顔をしかめるも、固く目をつぶって我慢する。

「はい、終わりや!よおがんばったなあ!」

おじちゃんはコットンを外し、笑顔で言う。

「うん、ぼくがんばった!」

涙をためながら男の子は言った。

「わたしもがんばったよ!おじちゃん!」

負けじとお姉ちゃんも言う。

「せやね、二人ともようがんばった!お姉ちゃんはこれからも弟をちゃんと守りいや?」

「うん!わかった!」

お姉ちゃんはにこにこと笑顔を振るまう。

おじちゃんは二人の頭をやさしくなでると言った。

「じゃあ席にお座り。バス発車するから危ないで?」

「「はーい!」」

二人は元気に返事をすると、うちの前の席に座った。

   ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

(なんや?今の記憶。幼稚園か?にしても、さっきのお姉ちゃん數藤先輩と似てるような…。ん?また映像が!ながれこ…。)

   ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

【間もなく、赤橋方面へと向かう電車が参ります。危険ですので黄色い点字ブロックも内側へお入りください。電車が参ります。ご注意ください。】

いつも通りのアナウンスが耳をかすめ、聞き終わると同時に電車がホームに入ってくる。

いつも通り乗り込み、いつも通り席には座らず手すりを持ち、いつも通りドアが




閉まらなかった。

がごごっ

【駆け込み乗車はおやめくださーい。】


誰かが駆け込み乗車をしたようだ。


「あっぶねえ、ぎりせーふ。」

(…ん?秀磨じゃね?)

聞き覚えのある声に後ろを振り向くと、うちと同じ旭昇小学校の制服に身を包み塾のバックを背負った男子がいた。

「秀磨!?お前なんでいんの?」

思わず声に出すと向こうも気付いたようだ。

「優莉!そっちこそなんでいんの?w塾?」

「あ、そうそう。秀磨も?」

秀磨はにっこり笑うと

「せやねん。今日さ、めっちゃ奥原に怒られてん!マジあいつ腹立つわーー」

しれっと先生の悪口を言う秀磨。

「マジか!大変やったなあ」

「後な、今日山脇がさ、やべえことしt」

「おい、秀磨!彼女いるなんて聞いてねえぞ?」

突如として背後から声がかかった。

ゆっくりと後ろを振り向くと一人の男子がいた。

その男子はかなりの色白で、塾バックの肩ひもは肩からずり落ちている。

どこからかけだるげな雰囲気を醸し出しながら扉にもたれかかっている。

「數藤!こいつは彼女じゃねえって!学校一緒なだけだよ!!」

微妙に焦っている秀磨。

その姿を見た數藤少年は軽く鼻で笑うと言った。

「成岡秀磨君。今回は君の言う通りとしておこう。おつかれ様っす。」

微妙にあおられて秀磨はちょっとピキッと来ていたがあえて無視しておこう。

「そういえば君、どっかで見たことあるけど誰?」

不意に數藤少年が話を振った。

うちはそれに答える。

「旭昇小の有森優莉。君は?」

「梟ヶ丘学園小の數藤潤。幼稚園は旭昇だった。」

その言葉にうちは驚いた。

「幼稚園、旭昇やったん!?うちも!」

數藤少年も笑顔を見せた。

「やっぱり?見たことあるなあって思っててん!そういや、どこ目指してるん?」

急に聞かれた志望校。淡々と、でも自信をもって答えた。

「うちは秦峰女学院!潤は?」

「俺?鳳翔学院。どっちも最難関だな。頑張ろうぜ!」

「うん!そっちも頑張って!」

「おう!後さ、」

少し真剣な顔つきになった數藤少年を見てうちは首をかしげる。

「どした?」

すると、また表情を緩めて言った。

「俺の姉が秦峰女学院に通ってるんだ。數藤優衣花っていうんやけど。よろしく頼むぜ。」

うちはふっと微笑む。

「了解!でも、まだ受かるかわからんけどな!w」

「まあ確かに?ま、だいじょぶやてw」

車内に二人の笑い声が響いた。

   ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

(思い出した。先輩、潤君のお姉ちゃんか。確かに目とかマジそっくり。聞いてみるか。)

「あの~數藤せんp」

部長「優莉ちゃん発声練習するから来てーー^^」

「あ、は~い……。」

ちぇ、と思いながら返事をする。

「優莉ちゃん行ってらっしゃーい!」

「いってきまーす…。」

皐月先輩の声を背後に聞きながら階段を下りていく。

(聞くチャンス失ったあ。いつか聞けるかあ…。)

内心優莉は深いため息をついたのだった。

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