変人逸材:坂口凜花と出会った件
仮入部期間中の塾でのこと。
うちの学校はやけに中一で塾に入る人が多く、うちもその一人だった。
今日は170分間の英語の授業。
その間の十分休みでのことだ。
うちは一番前のアリーナ席のため、教室を出るときは一番後ろまで歩かなければならない。
(これがめんどくさいんだよ)
でも、これをめんどくさがらなかったから起きた奇跡だった。
仮入部期間中だったので、秦峰生はどこの部活に入るか話をしている人が多い。
うちも意見を交換したいと思い、人を探す。
だけどみんな誰かと喋っていて難しい。
(誰かいねえかなぁ?んあ!あれ、坂口…。)
優莉の目に留まったのはトイレに行くのか、急に立ち上がった一人の生徒。
その名を坂口凜花と言う。
(そういや凜花って、コーラスの仮入名簿にも名前書いてたしもしかしたら…!)
優莉はそんなかすかな希望を抱え、声を出した。
「あ、!凜花!あんた…え、そのどこのに入るつもりなん…?」
「うち?…うちはコーラス部に入りたいかな思てる。優莉は?」
「うち…。バドに入ろかな思てたけど…。
コーラスの仮入もっかい行こかな…?」
「え!マジ!?じゃうちと一緒に行かへん!?」
「ほんまに!?え、行きたい!」
部活仲間
そんな言葉が優莉の頭を横切った。
(いや、部活仲間って言葉で片付けたくない!)
坂口凜花はこれからの優莉の学校生活に欠かせない大切な逸材になるのだった。
その後二人でコーラスの仮入にカチコミ、別クラスなのに昼休みに騒ぎまくるなど、どんどん進行を深めていった。これから二人はどうなっていくのだろうか?
そしてこれから始まるであろうコーラスライフはどんなものなのか。
たとえいくら大変でも、この二人なら乗り越えられるそう優莉は信じている。
仮入部期間が完全終了し、まもなく中間テストが始まるという頃。
Jコーラス部部長 J3C 松島紗英のもとに四枚の入部届が届いていた。
入部志願者名は、
J1A 有森優莉
J1B 坂口凜花
J1B 咲野悠希
そして、
J1D 西原璃乃亜
次回から第二章に突入する予定です!今後ともよろしくお願いします。




