表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ネイルサロンTSの日常  作者: 中島しのぶ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

27/30

第27話 マッドサイエンティスト

 いつものように守衛室で受け付けてから生体検査室へ。

「中島さん、今日はどうしたの?」

「え、ええ……。男のわたしなんですけど、ちゃんと子供を産ませられる機能があるかな〜って思って……」

「あ〜ん? さては彼女できたのか……」

「は、はい」

「う〜ん、それなら『精子』の検査から始めないといけないんだけど……今日は女の子だしなぁ……」

「あ、そうですね……うっかりしてました」

「急ぐ?」

「え、ええ……できるだけ早い方が安心できるっていうか……」

「そうか……じゃ、ついでに『検体』として最新の『卵子』も採取しておこうかな」

「えぇぇぇ! つ、ついでって、そ、そんなことできるんですか?」

「当然だよ、中島さん。ここは『生 体 検 査 室』だよ? TS娘の検体は多ければ多いほどいいからな! じゃ、隣の部屋で採卵しようか。その後男に戻ってもらって採精しようとするか」

 

 今日の教授はことさら生体検査室を強調する。

「えぇぇぇぇ! そんな急にぃぃぃ? いつもはラボって言ってたのにぃ! それに今日は相談だけのつもりだったのにぃ!」

「急ぐんだろう? 私が新規開発した『極細採卵針』(Extra Feine Nadel Zum Sammeln Von Eiern)、愛称『ごくぼそくん』を使用するから全く痛くないし、麻酔なしで採卵が可能だよ」

「うぁぁぁ、マッドサイエンティストだぁ〜」


 それから『産婦人科の椅子』に座らされて、卵胞内の卵子採取準備が始まった……そして膣内に……。

「イヤ〜〜〜! わたしの処女が〜〜〜変な機械に奪われるぅぅぅ〜〜〜」

「えっ? これ初めてじゃないよ? 初女子化した時に一回採卵して、その後に継続検査初回から毎回採卵して……」

「えええええええっ? そ、それって、女子ってぼーっとしてる時に? わ、わたし……処女じゃなかったんだぁぁぁ」

「大丈夫、大丈夫。性交してないから、きみはまだ十分処女だよ……それに女子化するたびに、いわゆる処女膜も……」

「そ、そんなこと言ったって〜〜〜」

 痛くはなかったけど、違和感を感じたかと思ったら……「はい、最新の卵子、採卵できたよ」あっという間に終わった……。


 けれど犯された気分でグスグス泣いてると、

「中島さん、ちょっと急で(少し私が)悪かったな……つい研究心が先立ってしまって……」

「これっぽっちも思ってないくせにぃ〜〜〜」

 

「少しは落ち着いたかな?」

「は、はい……」

「そしたら次は男になって、この『滅菌容器』に『精液』を入れてきて……」

「え、ど、どうやって……?」

「あ〜そうだねぇ……ラボの更衣室とかじゃかわいそうだから……ラボ内のトイレの個室で……男の場合は『射精』するだけだから簡単だろう?」

 あ、そういうことか……「は、はい……」


 この歳でトイレでオ○ニーするとはなぁ……でもこれもラムのためだ……。

 ネイルオフして男に戻る。

 いざという時のために、ネイルセット持ってて良かった……。女子って訪問したから男子化したままじゃ帰れないし……。


「中島くん、今日は男子化、それほど時間はかからなかったなぁ……最近はどうなの?」

「はい、先日相談した時みたいに気絶するようなことは、あれっキリないんですよ……」

「ん〜そうかぁ……じゃ、採精よろしく」

 

「はい、出してきました……」大変だったんだぞ!

「お〜結構量多いな……じゃ、しばらく休んでから女子化して今日は戻って大丈夫だから……」

「はい……あ、あの妊娠の可能性は……」

「それは中島くんの『精子』の総精子数、精子濃度、総運動率、前進運動率とかをだなぁ……」

「あ、いいです。結果だけ教えていただければ……」

「そ、そうか?」

「じゃ、女子ってから帰りますんで……」

 今度は更衣室を借りて女子って着替える……。


「では教授、検査結果分かり次第、連絡くださいね」

「わかった」

 

 帰り際、ふと気になり、

「あ、あの、教授? そのわたしの卵子と精子を使って『受精』の実験なんてしないですよね? 絶対イヤですからね!」

「あ〜それは安心してくれ。 倫理に触れる実験は禁止されてるし、やる気もないからな」

 ん〜 とりあえずは信用しよう……。

 

 *

 

 翌日、お店にいるときに一条教授から携帯に連絡が入った……。

「はい、中島です……」

「あ、中島……さん? 中島くんは十分パートナーを妊娠させられるよ……って伝えておいて……ってのも変だけど、大丈夫。安心したまえ。あとはパートナーとの相性だけだけどね……」

「あ、ほんとうですか〜良かった! ありがとうございました!」


 電話を切ると、聞き耳を立てていたラムが聞いてくる。

「ん? 何が良かったんですか?」

「あ、うん、健康体だってこと!」

「そ、そうですか……」

 

 ラムには一条教授に合うと言っていない手前、知らせないで秘密にしておこう……。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ