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サイキック・オブ・ザ・デッド  作者: ぴっさま
三章 集落での生活
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第92話 明人君たちを連れて

「みんな、一旦暗くなるまでここに待機するからよろしくね。シャワーが使えるから良かったら順番に使って。もし疲れていたら奥のベッドで休んでもいいからね」


僕は明人君たちにこのまま少し待機する事になる旨を伝えた。

女子たちは早速交代でシャワーを浴びに行ったようだ。


「あの……ここでスマホを充電できますか?」

「あ、うん。電源はベッドルームだったり結構あるからどこでも使って。はいケーブル」


「ありがとうございます!」


僕はアイテムボックスから数種類の充電用ケーブルを探して明人君に渡した。

まあ充電したくなる気持ちはわかるけど、電話もネットも使えなくなった今となってはただの箱に近いだろう。


それから交代でシャワーを浴びた明人君たちに、風呂上がりのコーヒー牛乳を提供しつつ夕食を摂る事にした。


各人の意見を聞いて、僕はアイテムボックスから味噌ラーメン、オムライス、牛丼大盛と生卵、チーズバーガーのセットを取り出し、それぞれに配膳した。

明日奈さんにもリクエストされた親子丼を配膳する。


「うおっ!」

「えっ! 何で!」

「凄え! 本物だ!」

「超凄いんですけど……」


それぞれ望みの物が出てきた事に様々なリアクションで驚く。


「ちゃんと本物だから。今から理由を説明するから食べながら聞いてくれる?」


そして僕は明人君たち4人に白蛇さんとの出会いや、アイテムボックスや超能力を授かった事を掻い摘んで話した。


「……という訳なんだ。目に見える力が発動してきたのは結構最近なんだけど、この力で集落を守っていけると思うから心配しないでほしい」


試しに僕はキャンピングカーの窓越しに、こちらに近付いてくる複数の感染者の頭部にサイコバレットを撃ち込んで倒して見せる。


「うおー、凄い!」

「超無敵じゃないっすか!」


男子たちは一撃で感染者を倒すサイコバレットを見て嬉しそうに騒ぎ出した。

やはり男子は強さとかそういう物に対する憧れが強い。


「あの、新しい下着とか、……用品とかも手に入るんでしょうか?」


……の部分は声が小さくて聞き取れなかったけど、石崎さんが凄くデリケートな質問をして来たので、僕は明日奈さんの方を見て助けを求める。

明日奈さんは僕に軽く頷いて説明を代わってくれた。


「ええ大丈夫よ。二人とも後で私がサイズとか色とかの希望を聞くから、それをすぐに出して貰えるわ。それ以外にも必要な物があれば言ってね」


「はい! 嬉しいです!」

「やった!」


その後、僕はアイテムボックスを検索する明日奈さんと、なぜか手を恋人繋ぎされた状態で一時間以上、拘束されるのであった。





ーーーーー





「じゃあ出発するよ!」


僕はみんなに声を掛け、キャンピングカーを念動力(テレキネシス)で宙に浮かせていった。


「「「「……」」」」


どんどん上昇していくのをキャンピングカーの窓から見て四人とも絶句する。


「この高度で空を飛んでニ時間弱ぐらいで着くから、後はくつろいでいてね。暗くても目的地までの方向はわかるし、絶対に落ちる事はないから安心して」


僕は四人にそう告げるとサーチで周囲を監視しながら運転席で運行を見守る。

とりあえず集落に着いたら僕たちのキャンピングカーの隣に配置して、四人とも当分はこの三号車で暮らしてもらおうと思う。


夜の空を行くのを眺めながら明人君がつぶやく。


「こんな事なら残りのあいつらを強制的にでも連れて来るんだったな……」

「仕方無いよ……自分たちで選んだんだもん。明人に責任は無いからね」


明人君が彼女である石崎さんに慰められていた。


自分で選んだ道が正解でない時もあるだろう。

それでも僕たち人間は明日を信じて生きていくしかないんだと思う。


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