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サイキック・オブ・ザ・デッド  作者: ぴっさま
二章 家族を探して
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第60話 子供達のいる生活

子供達を助けた日の夕方、キャンピングカーを目立たないところに停めて、夕食にする。


子供達はもう一食ほどは胃に優しい方が良いかもという事で、蟹ぞうすいを明日奈さんが調理してくれた。


ダイニングテーブルは子供たちで一杯なので、元からいる僕たちは運転席や助手席、ソファーに座って食べるので親子丼や牛丼などの丼物を食べた。


その後子供達に歯を磨かせてトイレに行かせ、ベッドルームにあるブルーレイとテレビで○ィズニーのアニメビデオを流してベッドで見せているうちに、美久ちゃんたち小学生と幼児の5人は眠りについたようだ。


「でもこの車、凄いですね! 冷蔵庫とかシャワールームとかあって!」


早苗(さなえ)ちゃんが興奮した様にキャンピングカーの感想を口にする。


「うんうん。しかもこのまま移動出来るんだから凄いわよね! 奥に全自動洗濯機まであるのよ!」


明日奈さんが応える。


「えーっ、凄い! もうほとんど家じゃないですか。この車は冴賢さんの持ち物なんですか?」


「え? うん。一応そうかな。でも運転は光司君がしてくれてるけどね。ありがとう光司君」


「いえいえ、僕なんかがお役に立てるだけでうれしいです!」


相変わらず光司君は謙虚だ。


「今は何処かに向かってるんですか?」


早苗(さなえ)ちゃんが質問してくる。


「ゴメンね。実は今、僕の家族のところに向かってるんだ。その後たぶんだけど何処かの田舎とかで自給自足を目指す事になると思うけど、それでも大丈夫?」


「生きていけるのならどこへでも……私たちも一緒に連れて行って下さい!」


早苗(さなえ)ちゃんは真剣な目で僕たちを見つめる。


「もちろんそのつもりだよ。これからよろしくね」

早苗(さなえ)ちゃん、よろしくね」

早苗(さなえ)さん、よろしくお願いします」


そしてダイニングを収納して使えるベッドには明日奈さんと早苗(さなえ)ちゃん、ソファーを展開するベッドは僕と光司君で寝る事にした。





ーーーーー





翌朝、早起きした僕は日課のトレーニングメニューに加え、念動力(テレキネシス)の訓練も行う。


大きな音がするとみんなが目を覚ましてしまうので、手頃な小さい石を手のひらの上にのせて宙に浮べる。


それをすぐ近くで自転させたり回転させたりを繰り返して、自分のイメージ通りに動かせるようにする訓練だ。

そのうち2つ以上の同時発動にもチャレンジしてみる事にしよう。



それから僕はキャンピングカーの燃料と主にシャワーで消費した水タンクの補充、汚物タンクの内容の破棄を行った。

水はアイテムボックスで∞無限となっているので減ることは無いのが嬉しい。

もし僕が水を出しっ放しにしたら水の惑星になってしまうのだろうか。


燃料に関しては、結構入れたのに数が1より減ってはいないので少なくともリットル単位では無いみたい。

軽油やガソリンなどの燃料系に関してもアイテムボックスにあるのは嬉しいけど、水の様に∞無限では無いので消費には注意したいと思う。



その後はそのまま外でカセットガスコンロとフライパンでウインナーを塩胡椒無しで大量に火を通しておき、スクランブルエッグも大量に調理する。

今日の朝食はこれで良いだろう。


なんだかテレビで見ていた大家族の一員になった気分だ。





ーーーーー





8時ぐらいになり、みんな起きて顔を洗ったので朝食にする。

子供達はダイニングテーブルで5人、僕たちはソファーに向かい合う様にして低めのテーブルと折り畳み椅子をアイテムボックスから取り出して席に着いた。


僕は各人に取皿と使い捨てのスプーン、フォーク。

大皿にウインナーとスクランブルエッグの盛り合わせ、別の大皿に袋から出したクロワッサンをそれぞれのテーブルに置き、コップと麦茶の配膳をする。

最後にウェットティッシュ、ウインナー用に調味料も置いておく。


「今日の朝食メニューはウインナーとスクランブルエッグ、クロワッサンだよ。ウインナーはお好みでケチャップか醤油か塩胡椒をかけて食べてね」


「わーすごい!」

「ウインナーだいすき!」

「たまご美味しい!」

「うん、美味しいね!」


子供達も久しぶりに味わえるウインナーや卵に大喜びの様だ。

僕達はみんな笑顔で美味しい朝食を食べるのだった。


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