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サイキック・オブ・ザ・デッド  作者: ぴっさま
五章 安住の地を目指して
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第160話 北上から一ヶ月後

僕達が小学校を拠点化して戦闘訓練を開始してから一ヶ月ほどが経った。


あれから僕達は順調に戦闘訓練を続けており、元自衛官の佐々木さん、一条さんの教えのもと、皆が銃の扱いに慣れていった。


特に中高年主体の守備隊の皆さんはジョギング等でも体も鍛えており、パパも食事制限と有酸素運動とで体重が絞られ、少し血圧も下がってきたらしい。


パパはそれ以外にも食事は極限まで減塩しているし、酢たまねぎとい言うたまねぎを酢漬けにした物やリンゴ酢の炭酸割りも定期的に摂っていて、かなり酸っぱいけどそれなりに効果があるらしかった。


僕達サイコ部隊も銃の訓練は受けつつ、一対一やペア戦闘なども含め、様々な条件下での戦闘訓練を行っていた。


旧校舎の住宅への改変も順調で、入居を希望する家族連れや中高年の人には、改変が出来次第キャンピングカーから移って貰っていた。

但し、数はあまり用意できないので単身者には今回は我慢してもらっている。


万が一の為の脱出路も秘密裏に進めていて、小学校の校舎の地下を起点として西側の山脈まで通じる地下道をようやく掘り終わったところだ。


終点は中腹の山道を少し外れた盆地にしてあり、アイジスに頼んで物資を格納する倉庫も建てていて、そこには非常食や飲み水、テント等の寝具、リュックなどある程度の物資も配置済みだ。


この地下道の存在は、僕達荒井家と平坂家、明日奈さん、莉子さん、明人君、雄二さん、光司君、佐々木さん、一条さん、小谷静香さん、守備隊、サイコ部隊の人達だけに限定していた。


まあ多分使わないだろうというのと、非常時に我先にと統制が乱れてしまう可能性があるので、避難誘導をする人限定にしてあるんだ


佐々木さんと一条さんには、一度終点とその施設を直接見てもらっており、その際の指摘で武器や弾薬、各種の医薬品なども追加で取り揃えていた。





ーーーーー





あれから僕達の主なイベントとしてはバレンタイデーがあり、今日は3/3でひな祭りの日だ。


バレンタイデーではやはり中高生が主体で盛り上がりを見せ、光司君は早苗ちゃんと妹の玲奈からチョコを貰っていた様だし、雄二さんは麗華さんと有紗さんから本命チョコを貰ったみたい。


事前に小谷さんに言われて、集約店舗でのチョコレート系の商品をかなり増やしていた事もあり、貰えない人はあまりいなくて最低でも小さい義理チョコは皆が貰っていた様だ。


僕はと言うと明日奈さん、莉子さんが大きな手作りチョコを作ってくれたんだ。

それとは別に悠里さん、綾音さん、茜さんからもチョコを貰う事が出来た。

それに真子ちゃんも僕に小さいチョコをプレゼントしてくれた。


同じサイコ部隊の虎太郎さんも同じ様に貰っていたようだけど、僕に綾音さんがくれたチョコは義理にしては手作りのかなり大きい立派な物だったので、莉子さんが僕の頬をギュッとつねって来るのだった。


僕のせいじゃ無いのに……





ーーーーー





今日は休日で訓練は無く、お昼からはひな祭りパーティを行なう。


アイジスにお願いして過去に存在した32段で1200体ぐらいある雛人形を創造してもらい、校庭に配置した。


子供達は初めて見る巨大なひな飾りに興味津々で人形を触る。

その為、少しだけ人形の配置が崩れたのは御愛嬌だろう。


そして歓迎会のバーベキューパーティの時のテーブルや椅子を配置し、ひなあられももちろん用意した。


メインの食事は女性陣が作ってくれた、色とりどりのちらし寿司だ。

簡単なオードブルとして大量に作った唐揚げも用意した。


ラジカセでひな祭りの音を流してそれっぽい雰囲気の中、パパがマイクで簡単に開催の挨拶を行なう。


「今日は見ての通り、ひな祭りだ! まだまだ道半ばではあるが、古き良き伝統は大切にしていこう! では、健やかなる成長を願って乾杯!」

「「「「「乾杯!」」」」」


子供達はジュース、大人はお酒での乾杯だ。


一瞬、ひな祭りって乾杯するんだっけ? と思ったけど、まあ楽しければそれで良いだろう。


食事が一通り済んだ後は、小さい子供達に請われてケーキを出す事になった。


明日奈さんと莉子さんに聞くと、ひなケーキなる物があるらしいので、アイジスに頼んでアイテムボックスから数十種類のひなケーキを選んで出してもらうと、女性と子供達の目が輝くのだった。


これからも、こうやって毎年色んな行事を続けてゆければ良いと思う。


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