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サイキック・オブ・ザ・デッド  作者: ぴっさま
五章 安住の地を目指して
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第155話 訓練場の作成

楽しかった小学校グループの歓迎会が終わり、次の日を迎えた。


昨夜、小学校グループの皆は気持ち良いお風呂に入った後、新しい下着や寝間着を着て、これまた新しいベッドと暖かい布団でぐっすりと眠った事だろう。


旧ホワイトフォート勢の皆さんにも、小学校の一階に掛け流し温泉のお風呂を作成した事を伝えたので、パパは仲の良い中高年の守備隊の皆さんを連れて入りにいったらしい。


明人君達も時間をずらして入ると言っていたし、女性陣で温泉と聞いて目の色を変えていた人もいたので、昨夜から今朝に掛けて順番に入っているんだろうと思う。

やはりお風呂は日本人の心に凄く響くようだ。


今朝も早く起きた僕は、綾音さんに教えてもらっている剣術の型で素振りをした後、日課の超能力修行を行なった。


その後、ある程度の期間はこの小学校に留まるつもりでいるので、白蛇さんの祠を小学校内に配置した。

これでこの小学校は白蛇さんの加護を受けられる事だろう。


白蛇さんの祠には無病・豊作の効果がある。

豊作は小学校だと意味は無いけど、祠のある領域内は病気も少くなってゾンビウィルスは無効になるはずだから、これまでよりも格段に安全になると思う。


一通りやり終えた僕は、キャンピングカーに戻って朝食を摂る。

僕の朝食は明日奈さんが焼いてくれた目玉焼きとパックの納豆だ。

これが最近の僕の朝のお気に入りなんだ。


パパも似たようなメニューみたいだけど、以前から血圧やコレステロール値が高いからとオートミールを食べている。

醤油も塩分が怖いとの事でほんの少ししか使えないみたいだから少しかわいそうだ。


ママと玲奈は食パンをトーストして食べているし、明日奈さん、莉子さん、英彦君は今日は卵かけご飯とウインナーみたい。

女性陣は量は少なめにして野菜サラダも食べている様子。


平坂家は焼き魚に海苔に漬物でと、皆が好きな食材で思い思いに朝食を摂っていた。

さて、朝食後は佐々木さん、一条さんと待ち会わせてのお仕事が待っているんだ。





-----





「佐々木さん、一条さん、おはようございます」


「冴賢君、おはよう」

「ああ、おはよう!」


僕が二号車の前に行くと、佐々木さんと一条さんが既にキャンピングカーの前に出て待ってくれていた。


「それじゃあ行きましょう」


僕達は連れ立って校庭の奥の方まで一緒に行き、佐々木さん、一条さんの希望を

聞いて、アイジスに指示して土操能力(グランキネシス)で訓練場を形成してゆく。


事前にパパと僕と元自衛官である佐々木さん一条さんとの話し合いでは、中学生以上には銃の取り扱いを覚えさせると決定している。


基本的には中学生以下は未成年なのでまだ戦闘に参加させるつもりは無く、そのため中学生は自衛の為にハンドガンまで、高校生以上は小銃とキャンピングカーに取り付けた機関銃の取り扱いを全員に覚えさせる方針となる。


但し、僕、虎太郎さん、悠里さん、綾音さん、茜さんの五人は救助隊から正式にサイコ部隊という名称に改まっており、この部隊員は銃の扱いを覚えても仕方がないとの事で、皆の訓練中は僕は施設の改修であったり、時間があるなら念力(サイコキネシス)を使った訓練でもしていろと言われてしまった。


とりあえず二人の指示を聞いてエリアを四つに分けて訓練場を作成した。

ハンドガンの訓練場、小銃を使用した訓練場、キャンピングカーの機関銃の訓練場、サイコ部隊の訓練場だ。


それぞれ土操能力(グランキネシス)で形成した物を固定化しているし、アイジスに頼んで壁を防音壁仕様にしてあるので、音漏れも最小限にしている。

まあ音に集まって来たとしても、高さ10mの壁は越えられないので問題ないと思うけどね。


よく映画では金網で区切られたりしていた防壁が、大量のゾンビによって徐々に崩されて侵入を許してしまうケースがあったけど、厚さ1mもの固定された土壁は絶対に壊せないはずだ。


そして午前中には各エリアや設備等も一通り作成し終わって、今日は佐々木さん、一条さんの方で各所をチェックして問題がなければ明日から訓練に入るとの事だった。


僕はキャンピングカーに戻ってパパにその旨の報告を行った。


とりあえず訓練は元からの集落にいた中高年主体の守備隊から、順次ハンドガン訓練→小銃訓練→機関銃訓練と流してゆくらしい。


そして大人→高校生→中学生という様に優先順位を付けて訓練してゆくとの事。

但し、機関銃訓練は女性だけは任意で良いという取り決めをしている。


昼食を食べて午後は、子供たちの教育の為の整備や、生活するためのいくつかの店舗を整備してゆこうと思う。


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