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覆面の警護者 ~大切な存在を護る者~  作者: バガボンド
第1部・生き様の理
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第11話 艦隊決戦2(キャラ名版)

ミスターT「・・・ナノマシンの真骨頂か。」


 エリシェとビアリナ共々に、在り得ない現状を目の当たりにして絶句した。以前俺が特殊ペンダントの効果で性転換したのと同じ方法で、今度はミュティ・シスターズが大人化した。ミツキやリュリアと大差ない体格の3姉妹が、母親のミュセナに近い巨女に変化したのだ。


ミュティナL「公の場での外交では、普段の子供姿では舐められます。ここは母の姿をベースにした大人姿で臨みますよ。」

ミスターT「俺より背丈がデカいのが何とも・・・。」

エリシェ「まあまあ。」


 9女傑ではメルデュラ・リヴュアス・メアディルが該当する巨女。3姉妹の母親ミュセナも同じく巨女であり、その娘達も大人になれば同じになるのだろう。


ミスターT「身辺警護はエリシェとビアリナがいれば問題ないかな。俺もいた方がいいだろうが、ここの守りもしなければならない。」

エリシェ「了解です。それに躯屡聖堕チームの方々もいらっしゃいますので、有事では単独で行動をして下さい。まあバリアもありますし問題ないと思いますけど。」

ミスターT「こちらよりも周りへの被害だわな。」


 いくらレプリカ大和とレプリカ伊400が無傷でも、大規模な戦闘となると周りは無事では済まされない。やはり地上域を離れての海上決戦に持ち込むのが関の山だ。特殊部隊の出所が分かれば、即座に乗り込んでいくのだが・・・。


ミュティナL「まあ後はお任せ下さいな。」

ミュティラL「外交の力、お見せしますよ。」

ミュティヌL「まっかせろー!」

ミスターT「・・・外見だけが大人だわな。」


 ミュティヌLの言葉に皮肉を込めると苦笑いする面々。まあ事実なのだから仕方がない。だがこのメタモルフォーゼの力は素晴らしいものだ。性転換だけでも驚異的だが、一時的に身体を大人化させるのは驚愕的である。ギガンテス一族のテクノロジーは化け物である。


 別途用意された船舶でレプリカ大和を離れる女性陣。俺は本船で待機し、有事に備える事にした。幸いにも艦内には躯屡聖堕チームのメンバーが目白押しだ。その中で一応、監視の目的でレプリカ伊400をパール・ハーバー近辺に展開して貰っている。


 これ、レプリカ伊400の船体は超ステルス効果が発揮されるのだとか。地球上で最強の原子力潜水艦ですら敵わないとも。一体どんな仕様なのか気になる所だが、問題は軍服連中とどう対峙するかが焦点である。そのための大切な懐刀だからな。




ミスターT「数はどのぐらいだ?」

躯屡聖堕メンバー1「数百は点在しています。この規模だとイージス艦クラスかと。」

躯屡聖堕メンバー2「どうします? パール・ハーバーから離れますか?」

ミスターT「そうだな、ここは距離を置いて様子を見るか。」


 とんでもない流れになりそうだ。先程レプリカ大和の艦橋レーダーが捉えた船影が、数百はあろうかという様相だ。ここままではハワイへの影響が懸念される。


 艦内に連絡を伝え、即座に戦闘態勢に移行しつつ艦を移動。パール・ハーバーより離れる事にした。船影を見る所、どうやら敵の目はレプリカ大和に向けられているようだ。これは返って好都合である。レプリカ伊400は連中の目には映っていないようだ。


 しかし、この流れは面白いと言うか何と言うか。軍服連中の目は俺やミュティ・シスターズに向けられているのは確かだが、このレプリカ大和にも向けられているようだな。それだけこの艦が強大であるという証拠だろう。


 問題なのは敵艦に人間が乗っているかどうかだ。もし人工知能などで動かしているなら、問答無用にレプリカ大和の火力で駆逐すればいい。そのためのガンシップである。しかし人間が乗っている場合、この時は直接乗り込んで撃退するしかない。物凄い地味な戦いになるかも知れないが・・・。


シルフィア(T君、聞こえる?)

ミスターT(どした?)

シルフィア(事情は全て一念を通して伝わっているわ。今からイレギュラーの転送装置を使って、大規模支援を送り込むから。)


 突然の恩師からの念話に驚くも、もっと驚いたのが会話の内容だ。転送装置を使っての支援となると、敵方が殺気立たないか心配である。


女性(ミスターT様、初めまして。ルビナ=ドラゴンハートと申します。)

ミスターT(む? ああ、ミュティナが言っていた姉御ですな。ミスターTと言います。以後お見知り置きを。)

ルビナ(はい、よろしくお願い致します。)


 うわぁ・・・何と言うか凄まじい覇気である。念話からも伝わるとなると、それは内在する生命力が半端ではない証拠だ。ただ恩師の本気時の気迫は人外レベルを超えるが・・・。


シルフィア(へぇ~・・・よくぞまあ・・・。)

ミスターT(はぁ・・・。)

シルフィア(まあ冗談はさておき、連中の規模からすると本気で潰しに掛かって来たみたいね。)

ミスターT(大問題としては、有人か無人か。ここになるんですがね。)

シルフィア(一応エリシェさんが言うには、レプリカ大和には広範囲高密度生体センサーが搭載してあるそうよ。それで敵艦をサーチし、無人だったら全力攻撃ね。レプリカ大和の火力を見せ付けなさいな。)

ミスターT(探索を強化して、問題なければ叩き潰すか・・・。)


 これはこれで大助かりだ。敵艦が完全無人であれば、もはや容赦しなくていい。レプリカ大和の総火力を出して叩き潰す、これに限る。


 大和の目玉は46cm主砲だ。パール・ハーバーに停泊中のあのミズーリ号でさえ、この主砲の一撃には耐えられない。こと現代のイージス艦では一撃必殺である。


 オリジナル大和は実際に目立つ活躍をする事なく眠りについた。しかし、このレプリカ大和は今正に正念場を向かえようとしていた。ここは過去の遺物がどれだけの威力を誇るのか、是非とも見せて頂きたいものである。



 パール・ハーバーの沖合いからかなり離れ、相手の様子を見る。広範囲高密度生体センサーで敵艦全てを調査した所、何と全てが無人兵器となっていた。というかイージス艦クラスの艦船を無人化して操作できる程の技術力があるのか。


 連中のテクノロジーはこちらを遥かに凌いでいる可能性がある。人間が操作して初めて開花する近代兵器、それを無人で扱えるのだ。相当な実力を持っていると言えた。


 しかし逆を言えば好都合である。つまりはレプリカ大和の全力を以て敵艦を駆逐できると。人殺しはご法度だが、無人兵器なら問答無用だ。全て叩き潰してやる。


ミスターT「烏滸がましい限りだが、艦長の大任を配しているミスターTだ。一同に伝える。今から敵艦に総攻撃を加える。調査した所、敵艦に人影は見当たらない。完全な無人兵器と推測できる。無人兵器なら慈悲は無用、徹底的に暴れてくれ。」


 放送を通して一同に伝えると、物凄い雄叫びが艦内に轟いた。艦内クルーは全員がエリシェが抜擢した躯屡聖堕チームの精鋭中の精鋭である。特にナツミYUも携わっている事から、半警護者とも言えるだろう。戦いのスペシャリスト達である。


躯屡聖堕メンバー1「敵艦から射影物、ミサイル兵器かと思われます! 数は大凡数千!」

ミスターT「バリアの方は大丈夫か?」

躯屡聖堕メンバー2「問題ありません。ミサイル着弾まで数秒後です。」


 レーダーを監視している躯屡聖堕メンバーが述べた後、目視でミサイルの飛来が確認できた。その後、夥しいミサイルがバリアに阻まれ大爆発を巻き起こした。本来ならこのミサイル群でレプリカ大和は大ダメージを受けているだろうが、ギガンテス一族のテクノロジーのお陰で全くの無傷である。



ナツミYU「何やってるのよ、もっとしっかり気張りなさいな。」


 突然だった。その場にナツミYUと見慣れない女性が現れたのだ。それに俺や周りの面々は驚愕するも、ナツミYUの姿に沸き上がっている。躯屡聖堕チームの中でも伝説的な存在とは聞いていたが、正にここに極まりだ。


ミスターT「あー・・・なら、お前さんが指揮を執ってくれ。俺には性に合わん・・・。」

ナツミYU「フフッ、そのつもりで来ました。後はお任せを。貴方はルビナさんと一緒に、有事に備えて戦闘準備を。」

ルビナ「お任せ下さいませ。」


 なるほど、この女性がルビナか。ミュセナと同じ巨女だが、物凄いお淑やかである。エリシェを更に落ち着かせた形とも言えるな。しかも戦闘力は計り知れない。


    第11話・3へ続く。

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