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覆面の警護者 ~大切な存在を護る者~  作者: バガボンド
第1部・生き様の理
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第8話 国家間外交3(キャラ名版)

シルフィア(・・・さて、と。どうやらお出でなさったようね。)


 その後も念話による雑談をしていると、不意にシルフィアが語り出す。何と今度は脳内にその様相が映し出されていくではないか。これには驚愕するしかない。


ミュティナ(念話はお互いの意思の疎通の極みですから。こうして音声・映像、果ては意識の共有すらも可能ですよ。)

ミツキ(化け物わぅ。)

シルフィア(それはさておき、未確認の飛行物体が多数接近しているわね。ミュティ・シスターズは大丈夫かしら?)

ウエスト(こちらは問題なし。一応パール・ハーバーから人気がない砂浜に移動します。)

ナツミA(私達も向かった方がよさそうね。マスターの方は大丈夫で?)


 慌ただしく動き出す仲間達。俺達は警護中なため、その場から動けずにいる。そんな中、近場に置かれていたミツキ用のマデュースシールドを手に持つ。


ミスターT(お前の獲物を借りるぞ。)

ミツキ(うわぁ~お! かの方の再来わぅか?!)

ナツミA(人口腕部と追加2挺のマデュースシールドがいるけど。)

ミスターT(例の携帯特殊腕部は背中に装着済みだがの。)

シルフィア(ほぉ、それはそれは。では数分で同型マデュースシールド2挺を空輸するわね。有事は大いに暴れなさいな。)


 冗談には聞こえない内容に呆気に取られるが、人口腕部と重力制御ペンダントを駆使すれば可能な様相である。ここは警護者の実力を見せ付けるとしようか。


ウエスト(力は使ってこそ真価を発揮する、だよ。それに戒めてくれる存在が周りに数多くいる。ならば後は暴れるだけさ。)

ミスターT(だな。大いに暴れるとするか。)

ミツキ(いざ往かん! 茶菓子を獲得する旅路へ!)

ナツミA(はぁ・・・。)


 またもや最後の最後で緊張感を崩された形だ。それに再び笑ってしまう俺達である。しかしミツキのその姿はマイナス要素のキラーそのものだ。この心意気を汲めば怖れるものなど何もないわな。


 急遽作戦を変更、ミュティ・シスターズの元に奥の手としてミツキとナツミAを派遣した。今回の目玉は3姉妹が狙われる確率が非常に高い。国家間外交への横槍は殆どないだろう。仮にあったとしても、本題は3姉妹の方だ。身内を守らねば警護者ではない。


 まあミュティ・シスターズの元にはナツミツキ四天王と9女傑がいる。戦力としては殆ど問題はない。しかし不測の事態は付き物だ、ナツミツキ姉妹を送ったのは正しいだろう。


 こちらの方は問題ない。ナツミYUやシューム、それにエリシェとラフィナもいる。最近はメキメキ力を付けるエリシェとラフィナだけに、ナツミYUとシュームとのカルテットはほぼ無敵に近い。大企業連合の総帥が警護者というのは驚きだが、まあこういった意表を突く部分を持つのは良いのかも知れないが。



 暫くすると、遠方の空が騒がしくなる。念話で告げられるは、ミュティ・シスターズを狙う特殊部隊の来襲との事だ。現地だけで大丈夫かと心配になるが・・・。


 同時に超大型豪華客船から飛び立つハリアーⅡ部隊。そのうちの1機がこちらに向かってくる。恩師シルフィアの搭乗機だ。下部に黒色マデュースシールド2挺を釣る下げており、颯爽とそれを俺達の所に降ろす。そのまま仲間達の所へ向かって行った。


 国家間外交の大会議場に場違いなハリアーⅡが現れた事に騒然となる。しかし同時に遠方の未確認軍団の情報も入ったようで、向こう側の方が気になりだしている様子だ。



ミスターT「撃墜されなきゃいいが・・・。」

エリシェ「あ、その部分はミュティナ様から補足がありました。重力制御の理たるペンダント効果でバリアが発生するとか。時間と空間を超越した力により、飛来する弾丸やミサイルは巡航速度を相殺。確実に無力化されるそうです。」


 俺の不安を余所に淡々と語る。エリシェが言うには、このペンダントの力は重力制御以外にとんでもない力を秘めているとの事だ。物質の時間と空間を相殺し、完全に無力化するとの事である。化け物としか思えない仕様だ・・・。


ミスターT「・・・この場でその力を見せてもいいのかね。」

ラフィナ「構わないと思いますよ。むしろ地球上のトップクラスの軍事力を持つ国家に、平然とその力を示す方が安全かと。ミュティ・シスターズを狙う特殊部隊は、その国家間の様相を度外視する連中でしょうし。」

シューム「言わばテロリストそのものよね。」


 重力制御ペンダントの効果を経て、それぞれの武装が超強化されていた。顕著なのがシュームである。両脚装備のハンドガンがグレネードランチャーに変わっていた。しかもそれが半ばロケットランチャーに近い。腰には軽量マシンガンがあり、多分両手用の獲物だろう。


エリシェ「正に虐殺中佐ですね。」

シューム「あー、両脚ね。劇中の様な武装は無理でも、ペンダント効果でこのぐらいは可能ね。」

ナツミYU「先輩のダンスアーツなら、どの獲物を使っても問題ないかと。」

ミスターT「お前は全く変わらないんだがね。」


 ナツミYUは腰にハンドガンがあり、股の付け根に隠し武器たる黄金の拳銃があるだろう。それだけその獲物で十分鎮圧可能と踏んでいる。シュームが火力勝負なら、ナツミYUは実力勝負という事になるか。


 そうこうしているうちに、遠方で爆発音が鳴り響きだした。どうやら現地では既に戦闘が開始されている様子である。彼らだけで大丈夫かと心配になるが・・・。


 そして突然だった。大会議場の入り口で爆発が起こる。俺達もそれぞれの武装を持ち、現地へと向かった。これは死者が出てもおかしくない。




 現場は騒然としていた。各国の首脳が揃い踏みの場所で爆発である。シークレットサービスや各警護者は物凄い殺気立っている。しかし攻撃を仕掛けた対象が不明で、臨戦態勢状態を維持するしかない様子だ。


 幸いにも誰も怪我人や死者は出ていない。と言うか爆発自体が目眩ましな感じの様相だ。となると、ミュティ・シスターズの方が本命という事か。


ミスターT「・・・連中はどう出ると思う?」

エリシェ「マスターが仰るように、国家間外交自体を狙うものでないとすると・・・。」

ナツミYU「本命はミュティ・シスターズの方に向けられる、かな。」


 向こうでは既に戦闘が開始されている。同時にこちらにも攻撃を仕掛けたと思わせるのが、連中の本当の目的か。それだけ3姉妹を捕獲したいという現れになる。


ミスターT「ここよりも向こうか・・・。」

シューム「私達も向かおうかしら。」

ナツミYU「こちらの任務はどうされるのですか。」

シューム「T君の心情はここじゃないわ。盟友・家族が集う向こう側。私が彼の立場なら・・・。」

エリシェ「・・・そうですね、確かに向こうを最優先します。」


 ヘッドセットで何らかの会話をしだすエリシェとラフィナ。同時にそれぞれの武装の安全装置を解除している。釣られてシュームも臨戦体制に移っていた。


エリシェ「先程、奥の手があると言いましたよね。3つほど手持ちのカードがありまして。そのうちの1つを使いました。」


 そう語ると空が慌ただしくなる。何やら飛行物体がこちらに向かって来だした。それに合図を出すラフィナ。何とアメリカで有名なV-22オスプレイだ。しかも形状が全く異なる。


ラフィナ「あ、こちらですか。V-22オスプレイを改造改修した特殊仕様です。ほら、映画では生物兵器の名を冠した作品のアレですよ。」

ミスターT「うぇ・・・劇中の特殊機体を実用化したのか・・・。」

エリシェ「それに何振り構ってられないので。」


 そう言うと更に空が慌ただしくなる。何とアメリカは門外不出のF-22ラプターの一団だ。ざっと30機ぐらいはいるだろうか。これはまた何とも・・・。


エリシェ「少し強引に推しました。軍事力を見せるように促した次第で。」

ミスターT「それが通るとなると、例の特殊部隊はそれだけ厄介だという事か・・・。」

ラフィナ「素性も何も分からない軍勢です。各国も不確定要素には敏感になっていますから。」

ナツミYU「抑止力よね。まあ今の場合は実際に使わないと、逆に危ないという事になるけど。」


 今の現状に堅物のナツミYUも折れたようだ。それぞれの武装を持ち臨戦体制に移りだす。ここにオスプレイ改やラプターを投入したのは、国家間外交の場は彼らに任せるという事を直感したからだろう。ここは俺も本気を出さねば失礼極まりない。


 俺は格納中の脳波に併せてコントロールできる人口腕部を起動する。背中の一張羅たる黒いコートをブチ破り、黒色の機械仕掛けの右腕が出現した。そしてシルフィアが届けてくれた獲物を手に持った。右手・左手・人口腕部に黒色マデュースシールドをそれぞれ持つ。


 本来なら尋常じゃない総重量になるのだが、重力制御ペンダントの恩恵でサブマシンガン程度の軽さでしかない。某マンガの彼のバトルモードよろしく、その化け物染みた様相に周りの警護者は絶句していた。


ミスターT「・・・さて、カスどもを撚り潰しに行くか・・・。」

シューム「いいわねぇ・・・そのギラついた殺気、ゾクゾクしてくるわぁ・・・。」

ナツミYU「はぁ・・・。」


 俺の半ば本気モードに感化され、シュームが物凄い殺気に満ちた雰囲気を出し始める。以前彼女の信条を知った。相手を殺すつもりで行動するというものだ。それに俺達は反論し、思い留めさせた。しかし俺自身がそれに近くなったため、本来の彼女の姿に戻った感じである。


エリシェ「マンガでしか知りませんが、確かにこれは凄いもので・・・。」

ラフィナ「これなら単体での抑止力としては無敵ですね・・・。」

ミスターT「誤った力の使い方をしない限り、俺は何でも用いてやるわ。」


 エリシェやラフィナが呼んだ専属部隊に後を任せ、ミュティ・シスターズの方に向かいだす。この軍勢なら国家間外交自体の守りは磐石だ、全く以て問題ない。


 しかしまあ、劇中の獲物の使い手の様相を実現か。先日はミュティナがその様相を醸し出していたが、まさか自分も肖る事になるとはな・・・。


    第8話・4へ続く。

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