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覆面の警護者 ~大切な存在を護る者~  作者: バガボンド
第4部・大切なものへ
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第13話 母と娘と8 誘引戦法と似た者同士(キャラ名版)

ディナリア「行く行くは他の作品も手掛けてみたいものですが、今は海王の艦隊に集中します。」

ミスT「開発側となるとゲームマスター扱いになるが、その道程は棘の道だしな。覚悟して進むしかない。」

ディナリア「元より承知していますよ。」


 先程までの淑女的な雰囲気は何処へやら。得意分野になると幼さが炸裂するのは、彼女だけではないらしい。かく言う俺も同じなため、人の事は言えたものではないが・・・。


 何にせよ、己が一番得意としている分野になれば、それはそれは凄まじい力を発揮できる。この美丈夫もその中の1人であるのは言うまでもない。



デュリシラ「既に他方面では相当な注目度を浴びていますからね。」

ミスT「・・・吸い寄せられて登場する同士・・・。」


 ヒョッコリと現れるデュリシラに驚かされた。その表情は水を得た魚の如く、である。今も瞳を輝かせているディナリアと全く同じ気質だわ。


デュリシラ「皮肉なものですよね。先の誘拐事変により、海王の艦隊がより一層注目を浴びる事になりましたし。」

ミスT「まあそれもあるが・・・まさかな・・・。」


 そう言いつつ、徐にディナリアを見る。俺が思った事を察したのか、デュリシラも同様に彼女を見だした。それに意味ありげに小さくニヤリと笑ってきた。どうやら確信犯である。


 つまり、先の誘拐事変は窃盗団の捕縛もあるが、それ以外にも海王の艦隊自体の注目度を高める事を狙っていたようだ。でなければ、発売中止になったりする可能性も十分あった。何と言うか、先見性の目があると言うか・・・小狡いと言うべきなのか・・・。


 それでも切っ掛けはどうあれ、問題だったのは誘拐事変を起こした連中そのものだ。それが誘引であっても、行うか行わないかで全く以て変わってくる。それに当事者は実際に実行したのだから、それが全てとなるのは言うまでもない。


ディナリア「結果的には注目度を浴びましたが、この妨害工作的な行為は開発初期の頃から発生していましたので。となれば・・・。」

デュリシラ「逆手に取って、利用するまで、と・・・。」

ミスT「何ともまあではあるが、元から向こうが仕掛けて来たのなら致し方がないわな。」


 実に何ともである。だが今し方挙げた通り、向こうから仕掛けて来たのなら話は別になる。元から妨害工作があったようなので、それを利用するのは別段卑怯事ではない。当時者側が淵源となるのだから。


 何にせよ、かなり危ない橋を渡った感じではあるが、そこはデュネセア一族の彼女である。そう簡単にやられはしない、これであろうな。


デュリシラ「ベータ版などが出たら、速攻プレイさせて頂きますね。」

ディナリア「是非とも、よろしくお願い致します。」


 お互いにガッチリと握手を交わすデュリシラとディナリア。この美丈夫の淵源には、ヲタク気質の理が根付いている。それがあるのだから、自然と吸い寄せられるのは言うまでもない。海王の艦隊の注目度は、より一層高まりそうだわ。



 その後も和気藹々とした流れが続く。ミツキ達はティリナを巻き込んで大暴れをし続け、デュリシラはディナリアから色々な情報を聞き出している。他の面々も色々と暴れており、本当の意味で息抜きをしていた。


 先の大きな事変を考えれば、今は本当に幸せの極みと言えてくる。惑星事変は下手をしたら地球が破壊されていた可能性もあった。黒いモヤ事変は太陽系はおろか、天の川銀河全体の消滅である。


 それらの大きな事変を無事乗り越えたのだから、こうして息抜きを取っても良いだろう。今を生きられる事に心から感謝するしかない。


 しかし、これで終わりとは思えない。これは俺だけの考えではなく、デュヴィジェ達は更に大きな事変が起こると踏んでいるようだ。ただ、それが何なのかまでは分からないが・・・。


 警護者の生き様、か・・・。それは正に永遠の闘争の繰り返しである。生きる事にも密接に繋がってくるだろう。だからこそ、決して負けてはならないのだ。


 数日前の誘拐事変でも思い知ったが、そういった事変すらにも感謝すべきなのだろうな。生きる事がどれだけ大切であるか、と・・・。まだまだ膝は折れないわ。



 その後は周囲のヲタク気質の方々と共に、来訪されたお客さんを巻き込んでのコミケの様相となった。まあ内容はビックサイトでの流れと同じなので困る事はない。あるとすれば、現地よりもヲタクの聖地となるアキバな点だろう。とにかく凄まじいまでの集客である。


 特に目立つのは初日からも多かったコスプレイヤーの方々だ。俺も性転換状態でのコスプレを続けているが、ディナリアやティリナすらもコスプレをしだしている。身内は言うまでもない。ただ、どの面々も同じ衣装ではなく別の衣装を身に纏っていた。


 これら物品はデュリシラを中心に入手し捲くったようで、今の貴重な戦力源となっている。衣装が複数あるのなら、それが正に手数となるしな。後は体躯の問題だが、そこは度外視する感じである。俺の方は初日から同じく、金髪喪服姿の美女のままだ。


 まあ体躯の完成度が高いからか、今もヲタク気質の方々からの撮影を依頼されてもいる。元ネタはかなり古い作品ではあるが、それだけ色濃く残る名作中の名作でもある。俺の本家の名前の所以でもあったりするのが何ともだが・・・。


    第13話・9へ続く。

 少し短めですがご了承の程><; 次の話の流れを考えると、ここで区切らないとおかしくなってしまうので@@; すみませんm(_ _)m


 劇中は相変わらずの和気藹々の様相と。ほぼ後日談に近いのですが、色々と次回作などへの布石があったりします。自分は最初と終わりを先に定め、その道中をどうするかで色々と悩んでたりとしています@@; 正にフリーシナリオシステムな感じでしょうか(-∞-) ともあれ、広げた風呂敷はしっかり閉じねばね・・・><;

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