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覆面の警護者 ~大切な存在を護る者~  作者: バガボンド
第4部・大切なものへ
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第13話 母と娘と7 姉妹の様相と母親の目線(キャラ名版)

ミツキ「いざ進めぇー!」

ティリナ「ふぉー!」


 アキバ・コミケの出し物を巡っていると、ティリナを肩車したミツキが暴れ回っていた。その近くをサラとセラが追随している。幼子のティリナを落とさないかと心配しているのだと思われる。何と言うか、暴走機関車そのものだわ・・・。


 まあ幼子ながらもデュネセア一族であるため、そうそう怪我を負う事はないだろう。地球人とは比べ物にならないぐらいのタフネスさがウリなのだから。ただ、ノープランで動いているようなので、その部分には心から呆れるしかないが・・・。


 そんな彼女達を見つめる視線を感じ、そちらを窺うと母親のディナリアがハラハラとした感じでいた。この場合、娘の心配よりはミツキ達に迷惑が掛からないかという感じだろうか。まあ3人の方は好き好んで行っているので、その部分は全く問題はないとは思う。


ミスT「気が気じゃない感じだな。」

ディナリア「え・・ええ・・・。」


 徐にディナリアに近づき、4人の様相に関して述べてみる。それに対して、かなり焦っているのが窺えた。ただ、そんな雰囲気とは打って変わって、表情の方は非常に穏やかである。


 先の事変は母親としては失格に近い行動ではあったが、全ては関わる人物達のために奔走していたに過ぎない。そこには愛娘たるティリナも含まれているだろう。


 何と言うか、宇宙種族の考え方には呆れるしかない。しかし同時に脱帽もする。大局的に物事を見よ、これだわな。


ミスT「心配しなさんな。ミツキさん達には各ペンダントの効果がある。余程の事がない限り、娘のティリナさんには傷すら負わせないよ。」

ディナリア「・・・そうですね。」


 俺達が宇宙種族達の力量を使える事は、先刻ディナリアに伝えてある。彼女も宇宙種族であるため、その力量の実力は重々認知している。そう考えると、先の誘拐事変ではディナリアが傷付く事はなかったとも。以前挙げた通り、誘拐犯共を一網打尽にするために態と捕まったと言えてくる。


 今の地球に在住している宇宙種族達は、警護者の理が根幹に根付いている。それ即ち、地域に根ざした警護警察官そのものだ。ウインドやダークHなどの本職ほどの権限はないが、その実力は彼女達を遥かに凌いでいる。となれば、後は諸々で発生した事変を制圧していくのは言うまでもない。宇宙種族自体が調停者と言われる所以が正にこれである。


 それでもなお、地球上では色々な抗争が起こっている。こればかりはどうしようもない。以前エリシェ達が挙げていたが、個々の抗争に過剰介入すれば要らぬ反発を招きかねない。それぞれの地域で解決して行くしかないのが実状だ。


 俺達警護者も全く同様であり、過剰な介入は一切行っていない。しかし、その抗争が世上に大きな火種となりかねない場合は、問答無用で介入を行うしかない。先の各事変がそれに該当してきたのだから。


ディナリア「その世上への介入ですが、過剰なものは要らぬ反発を招きますね。」

ミスT「・・・お前さんにも見抜かれるとはな・・・。」


 こちらが思っていた事を、見事なまでに読んできた。これもディナリアが宇宙種族故のものであろう。まあ彼女の場合は種族問わず、シューム達と同じく直感と洞察力が優れているのが痛感できた。母親は強い、正にこれだろうな。


ディナリア「まあでも、そのお節介焼きで救われる方々もいらっしゃいますからね。かく言う私も全く同じでしたので。」

ミスT「ハハッ、本当だわな。」


 お節介焼きの世話焼き、今の俺の座右の銘の1つでもある。それがディナリアやティリナに飛び火したと言えた。そこから誘拐事変の解決に至ったのだから、本当に不思議なものだ。これは今後も続いていくのは言うまでもない。


ディナリア「私が言うのも何ですが、今後とも娘共々よろしくお願い致します。」

ミスT「オフコース、万事任されよ。」


 その場で深々と頭を下げてくるディナリア。その彼女に気にするなと背中を優しく叩いた。色々な思惑があるのだろうが、今となっては一蓮托生な感じである。それに、ここまで足を踏み入れたのだ。途中で離れるのは愚の骨頂そのものだ。


 しかし・・・この母親とは正反対の性質のティリナ。その彼女を肩車状態で暴れるミツキ。ディナリアと共にそちらに目を向けるが、自然と深い溜め息が出てしまう。それに気付くと、共に噴き出してしまった。


 この美丈夫達の気質が世上に根付けば、紛争や抗争は消えてなくなるだろう。だが、実際には今も燻り続けている。以前ミツキが挙げていた言葉が脳裏を過ぎる。相手が怖いが故に力を持とうとする、これである。


 まあでも、この部分は永遠の課題とも言えてくる。その都度対応して行くしかないとも。本当に生きるとは難儀中の難儀だわ・・・。



ミスT「しかし、お前さんが手掛けた作品は見事なものだわ。」

ディナリア「ああ、海王の艦隊ですね。」


 ティリナとミツキ達を見守りつつ、徐に思った事を口にした。今回の誘拐事変の発端ともなった要因、海王の艦隊に関してである。


 と言うか、目の前の美丈夫はミリタリーモノには興味がなさそうな雰囲気ではある。だが、そんな彼女が凄まじい作品を手掛けている事実には驚くしかない。


ミスT「お前さんも艦船群にドハマりしている感じか?」

ディナリア「ですね。今時の最新鋭の艦船は、正直無粋だと思います。過去に実在した艦船群こそが真の存在ですよ。」

ミスT「まあ確かに。」


 瞳を輝かせつつ語るディナリアを見て、彼女が手掛けた海王の艦隊への熱意が十分窺えた。ミリタリーマニアそのものだ。そうでなければ、ここまで足を踏み込む事はないだろう。


 ちなみに、サンプルとして同作を見てみたが、そのクオリティは今まで見た事がないものだった。それでいて、これをバーチャルリアリティ経由でプレイするのだ。どんな様相になるかは言うまでもない。


 そもそも、バーチャルリアリティはRPG作品で真価を発揮するとも言える。それを艦長にダイヴし、各艦船を操るというのだから驚きだ。今までにない発想である。だからこそ、先の誘拐事変が出現したのだろうな。


    第13話・8へ続く。

 小柄なミツキさんが更に小柄のティリナさんを肩車状態。それを追い掛けるサラさんとセラさんの図。ノホホンとするのか、暴走機関車と捉えるのか、何とも(=∞=) まあでも、物語の真髄はこうした和気藹々の様相となるので、良いとは思います、うん(何@@; この美丈夫ティリナが海王の艦隊では大活躍するのですから、不思議なものですよね@@;


 しかし、肝心の海王の艦隊の方が停滞気味です><; この後は大規模テストバトルとなりますが、どう描こうか四苦八苦状態です><; それでも、何とか描いていかねばと思う次第で。創生者も大変ですわ(-∞-)

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