第13話 母と娘と5 人質事変の総括(キャラ名版)
ディナリア「まだ完全には完成していませんが、完成した暁には皆様方にもご体験して頂きたいと思います。」
ミスT「あー・・・ディナリアさんや、それだが今は伏せておいた方が良いと思う・・・。」
守り切れたものに対して、何と俺達に実体験をして貰いたいと語りだすディナリア。それを伺ったヲタク気質の面々の瞳が、今まで見た事がないぐらいに光り輝きだした。それだけ、守り切れたもの自体への興味度が高い証拠だ。
一応、今は止めておいた方が良いと挙げたが、これは焼け石に水的な感じに思える・・・。何にせよ、無事ディナリアを救出できて何よりだわ。
ちなみに先にも挙げたが、ディナリアとティリナはデュネセア一族。デュヴィジェと同じ種族ではあるが、血縁は全くない。これは他の4大宇宙種族もしかり。
しかし、その魂の絆は非常に深く、お互いに家族以上の間柄と言っていい。実際に今の彼らを見れば一目瞭然である。特にデュヴィジェの立ち位置は妹分に見えるのだが、実際には宇宙種族総意の母親的な存在に化けてきた。
先の黒いモヤ事変では、途方も無い時間を掛けて黒いモヤ自体を監視している。見た目は身内の女性陣と何ら変わらないが、実年齢は俺達の中で2番目に高いのだから。まあ、一度逝去を経て舞い戻ったミツキTには遠く及ばないが。
そもそも一度逝去した人物は、一説では記憶をリセットされ新たな生命体へと生まれ変わるのが常とされる。偶に前世の記憶を持つ人物がいたりするが、余程の事はない限りは記憶の継承はないと思っていい。対して、ミツキTの方は完全に逸脱している。
生前の年齢は7歳であったが、精神体としての年齢は数億歳となっている。デュヴィジェですら敵わない年齢だ。完全に逸脱しているとしか言い様がない。そんな彼女は今回の黒いモヤ事変での立役者の1人でもある。
改めて思うが、デュネセア一族の面々は多岐に渡る技術を持っている。他の4大宇宙種族の面々は特化型とも言えるだろう。実際にデュヴィジェを筆頭として、彼女達のオールマイティ度には度肝を抜かれるしかない。
それに、今の地球は5大宇宙種族の力量がなければ成り立たない状態にまで至っている。無論、それは総意を支配するという意味合いでは全くない。ミツキ流語録で言うなら、持ちつ持たれつ投げ飛ばす、これである。
特に、核物質に関しての問題は、彼らが代替えとなるエネルギー源を提供してくれている。太陽エネルギーなどの自然の力がそれだ。今の地球には核関連の概念はほぼない。
まあでも、地球自体にはウランなどの資源はまだまだある。それらを悪用する輩も必ず出て来るだろう。その時は5大宇宙種族の出番だわな。虱潰し的にはなるが、必ず解決してくれる存在なのだ。本当に心の底から有難いと言うしかない。
俺達の警護者としての戦いは、今後もまだまだ続く。より一層奮起せねばな。
突発的に発生した誘拐事変は無事終わり、再びアキバ・コミケの流れへと戻る。初日の段階で同事変が起きたのだ、これ以上の濃厚な出来事は起こらないと思う、一応・・・。
誘拐事変から一夜明けて翌日。アキバ・コミケ2日目も初日と同じ流れで進んで行った。とは言うものの、先の誘拐事変が大々的に周知されたからか、初日以上の集客度となる。正にテンヤワンヤ状態だ。
それと、ディナリア達が開発した海王の艦隊に関しては、エリシェ達がスポンサーを担う事にした。彼女達は無論、俺も同作には興味があるのが原因でもある。
日本に存在するゲーム会社は多々あるが、ディナリア達が所属する会社はまだまだ認知度が低い。そんな彼らがVRMMOの作品を創生したのだ、今後は確実に目立ってくるだろう。
そもそも、ディナリア達はほぼゼロからのスタートで今に至っている。スポンサーはまだ付いていないのと、大企業が開発した作品ではないため、一般公開するのは難航するだろう。そこで、エリシェ達の出番となる。
何にせよ、スポンサーに付くと言うのは名目に過ぎず、実際には周辺警護が非常に強い。これ以上の事変を起こさないための楔的なものとも言える。備えあれば憂い無し、と。
エリシェ「大々的に発表するも、大企業のスポンサーが付いていないとは驚きでした。」
ディナリア「新進気鋭と言われるも、パッと出の企業に融資をする事は希ですよ。」
ラフィナ「内情まで窺い知れば、必然的に手を差し伸べるのですけどね。」
2日目も一同はコスプレの様相で色々と暴れ回る。その中で、企業のヘッド3人が近場のテーブルを囲んで雑談をしている。昨日出逢ったばかりのディナリアも、今ではファミリーの一員のようだ。ちなみに、ティリナは既にミツキ達と大暴れしている。
俺は昨日の誘拐事変の事もあり、ディナリアとティリナの身辺警護に当たっている。母親の方はエリシェ達が付きっ切りで、ティリナの方はミツキ達が十全に付き従っている。
それに、海王の艦隊の噂を聞き付けた身内達が奮起したようで、態々遠方から護衛に訪れて来ている。ヲタク気質の面々の意欲には頭が下がる思いである。
ヘシュナ「まあでも、私達に見初められた時点で勝ったも当然かと。今後は大船に乗った気持ちでいて下さい。」
ルビナ「“何処ぞの馬の骨とも分からぬ輩に”、ですよ。」
デュヴィジェ「ですねぇ。」
5大宇宙種族のヲタク気質の面々が胸を張って語る。ヘシュナもルビナもデュヴィジェも結構なヲタク気質化しており、ディナリア達の孤軍奮闘に大変同調していた。特にデュネセア一族の長たるデュヴィジェが顕著だ。
前にも挙げたが、デュネセア一族は他の4大宇宙種族とは異なり、特化型の能力を持つ事は希になる。しかしその模写力や応用力は非常に凄まじく、他の宇宙種族の追随を許さない。これも一族の長たるデュヴィジェが顕著である。
何せ、先の黒いモヤ事変では、彼女達だけで数万年の監視の任務に当たっていた。途方もない様相である。何かに取り組みだすと、最早それは玄人志向を遥かに超えるのだから。
それに、デュヴィジェ自身は色々と思う所があるようで、言葉はアレだが、何やら企んでいる様子である。彼女のインスピレーションの度合いは常識を逸しているわ。
第13話・6へ続く。
誘拐事変を終えての一同。そして、アキバ・コミケはまだまだ続く(-∞-) とは言うものの、既に超デカい事変は終えているため、後は細々とした流れが続くのですが@@; 今から別のデカい事変を行うと、間違いなく他の流れ(特に続編の探索者など)に響いてきますので><; すみませんm(_ _)m
ただ、探索者や大艦長への布石としては、この雑談などから繋がりを得られればと思います。いや、そうしないと辻褄が合わなくなりそうですし@@; 特にディナリアさんとティリナさんの流れは、当初は追加するつもりはありませんでした><; 今後も色々な追記からのキャラ創生は続きそうです(>∞<)




