第11話 記憶の中に1 何時もの日常(キャラ名版)
天の川銀河の外縁部。ここでの黒いモヤとの最終決戦を迎えた俺達。最後は黒いモヤの本体自体が、黒いモヤ嬢と真黒のモヤへと分離したのには度肝を抜かされた。しかし、それが最大の攻略点となった。
黒いモヤ嬢が善心の存在に変化した事で、悪心の権化とも言える真黒のモヤ自体に特効を放つ事もできた。黒いモヤ嬢をバリアとシールドで守り、総意による殺気と闘気の心当てを真黒のモヤに当てる事ができたのだから。最後の最後で黒いモヤ嬢に救われた形である。
しかし、その代償として彼女は死を向かえる事になった。そもそも、彼女自身が己の完全消滅を望んでいる点もあった。それに、彼女も消滅させねば、何れ俺達に多大な被害が降り掛かるのは言うまでもない。断腸の思いで彼女を抹殺する事にした。
そして、奇跡とは存在するものだとも痛感させられた。黒いモヤ嬢を消滅させる際、彼女は光の存在へと昇格して消滅していった。完全悪から完全善へと変革したのだ。そのまま、光の粒子となって消滅した。
これはもう、理路整然と解釈できる物事ではない。身内達が憧れる、ファンタジー要素のそれそのものだ。まるで、それらは本当にあるかのように思えてくる。
まあでも実際にはファンタジー要素の塊とも言える、5大宇宙種族という存在が何よりの証ではないだろうか。今現在の地球人には、絶対に至れない技術力などを持ち合わせている。
それに、全世界の核兵器の存在により、地球滅亡へのカウントダウンが始まっていたのを意図も簡単に消滅させてしまった。今の地球には核兵器は1つも存在していないのだから。
それでも、今も今後も業深い人間である。何れまた核兵器を製造する愚か者共が必ず出現してくる。その時はまた、5大宇宙種族が火を噴くだろう。烈火の如く激昂して・・・。
俺達地球人側は、住まわせて貰っている地球を守り続けるのみだ。何より地元をしっかりと守り固めるのが定石だろう。足元を固めねば意味はないのだから。
何事も一歩ずつ進めるしかない。物事とはその繰り返しで成り立ってもいる。流石にこの概念は宇宙種族達には当てはまらない感じではあるが・・・。流石は超越し存在である。
何はともあれ、今後も警護者の生き様は続いていく。だが何も難しい事をするのでもない。先に挙げた足元を固めるのと同時に、これも先に挙げた通り一歩ずつ前に進む、これである。今後も奮起せねば。
地球より旅立ち、天の川銀河での決戦を終えてから数日が経過。自分達の完全消滅に至る可能性も高かったからか、俺を含めてどの面々も疲れ切った表情を浮かべている。
それでも、最後の壁を乗り越えた手前、安堵の一念を抱いているのが分かる。かく言う俺も同様である。人知を超えた戦いは、行うべきではないと痛感させられる思いである。
俺としては、喫茶店のカウンターで暇を持て余す様相が心地良い。無論、喫茶店のマスターとしての行動はしつつである。むしろ、宇宙戦艦で宇宙空間に向かった事により、より一層お客さんの出入りが多くなっている。
特にサラとセラが担当している二号店は凄まじく、ヲタク気質の面々が多く訪れてくれていた。あのアキバでの戦いで有名になったのもある。本当に本家の方々には敵わないわな。
デュリシラ「そう言えば、この様な作品はご存知です?」
カウンターで物思いに耽っていると、背後の簡易サーバーブースで作業中のデュリシラが語り掛けてくる。そちらへと向くと、何やらモニターにゲームの内容が表示されていた。
最近盛り上がっているVRMMOというジャンルで、オリジナルキャラクターの艦長へとダイヴし、艦船を操作して海戦を勝ち抜くというものだ。
俺も第2次大戦時の艦船群は大好きなため、この作品に一発で興味を惹かれた。彼女も同様にミリタリーモノが大好きなので、恐らくそれを狙って見せてきたのだろうな。
ミスターT「へぇ・・・これはまた・・・。」
デュリシラ「興味が惹かれますよね。新進気鋭のプログラマー軍団が開発中の作品らしいです。まだ試作段階らしいですが、既にマスターデータは完成しているようですよ。」
ミスターT「こうした娯楽作品ができるようになって、本当に何よりだわ。」
一服しながら小さくボヤく。こうした娯楽作品が成り立つ事に、心から安堵感を抱かずにはいられない。それ即ち、天の川銀河や太陽系を守り切った事の裏返しなのだから。
そして、第2次大戦などで活躍された英霊の方々を忘れてはならない。彼らの戦いがあったからこそ、今こうして俺達は生きられるのだから。戦争自体は絶対悪の1つだが、それでも戦わなければならなかったのも事実なのだから。
警護者の存在も同様の感じではあるが、今はそれが必要でもある。事実、先の各事変が正にそれである。本当に守り切れて良かったと言うしかない。
デュリシラ「全て終わったら、一緒に暴れませんか?」
ミスターT「良いねぇ~。“粗方終わったら”暴れてみるとしようか。」
俺の言葉にニヤリと微笑む。しかし、俺が挙げた一言に全てを察してくれたようだ。お互いに言い知れぬ不安要素が拭い切れていない。まだ何かが起こる予感がしてならない。それらを踏まえての一言である。
この感覚に関しては、疑いの様がない確信が持てる。今までもこの感覚に救われてもきた。それ故に余計に不安になるのが何とも言えない。
その後もコンピューターを操作するデュリシラを尻目に、お客さんが来店されたため対応に応じる。今は厨房に誰もいないため、俺が喫茶店の担当を行わなければならない。
サーバーブースではデュリシラが雑用に没頭中であり、DJブースではミツキとナツミAが恒例のラジオの生放送を行っている。今ではリスナーの方々から絶大な人気を誇り、すっかり人気者である。
ちなみに、宇宙空間から帰還後の面々は、それぞれの行動に戻っている。四天王は何やら新しい獲物の開発を行いだしており、ミュティ・シスターズも加勢して没頭し続けている。
これに関しては、俺とデュリシラが危惧している一念がそれだ。四天王も無論、ナツミツキ姉妹も同様であり、直感と洞察力に素直に従って行動をしている様子だ。
推測ではあるが、今度のデカい事変は相当大きなものになりそうである。当たって欲しくはないのだが、恐らく当たってしまうのだろう。今までも全てその流れだったしな・・・。
またこれに関しては宇宙種族の面々も同様のようで、特にデュヴィジェとミツキTが一際気に掛けている。身内の中でトップクラスの感受性があるため、非常に信憑性が強い。
俺の方も気に掛けてはいるが、今は目の前の行動を最優先としよう。降り掛かる災難群は、襲来して来たらその都度対応して行くのが無難だろう。
第11話・2へ続く。
約1ヶ月振りですm(_ _)m お元気でしたか?><; 今の様相には色々と押し潰されそうですが、何とか踏ん張り続けねばと思う今日この頃。まあ上記で描いた「地球上から全ての核兵器はなくなった」は、今の事変の痛烈なまでの皮肉ですがね(-∞-)
話は変わり、こちらも同話中でVRMMOの話が挙がりましたが、これが今現在執筆中の「覆面の大艦長」で@@; 元ネタは「ワールド・オブ・ウォーシップ(ウォーシップズ?)・レジェンズ」です。4月始めからプレイをしだし、今現在はドハマりしています><; 約2ヶ月掛かって入手できた戦艦大和、良いですねぇ(=∞=) まあ・・・出費が超ヤバいと、相手が超ヤバい面々なので、出撃できずに港で待機中ですが@@; 何とも><;
ともあれ、警護者は残り少しで完結となると思います。最後まで突っ走れれば幸いですが><; 相変わらず拙い作品ですが、今後ともよろしくお願い致しますm(_ _)m




