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覆面の警護者 ~大切な存在を護る者~  作者: バガボンド
第4部・大切なものへ
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第10話 生命の力1 真の警護者の姿(キャラ名版)

 地球を飛び立った6大宇宙戦艦。一路、天の川銀河の端へと進路を進めていく。そこには、圧倒的存在感で鎮座する、黒いモヤがあった。


 殺気と闘気の心当てと、各ペンダント効果がなければ、眼前に迫る死の誘いたる黒いモヤに完全に屈していただろう。過去に過剰演出的に行ってきた行動は、今この時の免疫力になったと痛感できる。


 つまり、今までの生き様の集大成を駆使せねば、この黒いモヤは消滅させる事ができないと確信ができた。これはもう、一地球人の概念を超越し、宇宙に住まう生命体としての概念で挑まねばならない。退けば、待っているのは消滅だけだ。



 艦橋で諸々の調査を開始する一同。地球上やその近場の宇宙での、各種のシミュレーションは繰り返していた。しかし、実際に目の前に対峙するとなると話は変わってくる。


 某映画“地球のコア”での、地上でコアの再稼動をシミュレーションしたのと、実際にコアに到達してからのシミュレーションとでは、結果が異なったのと同じだ。


 幸いにも、黒いモヤ自体の規模は桁外れであったが、進行速度はそれほど速くはなかった。ここが唯一の安心材料でもあろう。それでも、従来の考えや技術力では、とても太刀打ちができる相手ではない。




デュリシラ(貴方が思った通り、喫茶店でシミュレーションをした時と異なり、規模は推測の数倍ですね。進行速度が遅かったのが不幸中の幸いでしたが。)

ミスT(はぁ・・・ボヤきすらさせてくれないのか。)

ラフィナ(ハハッ、まあそう仰らずに。ナレーションの如く聞かせて頂きましたから。)


 俺のボヤきに小さく笑う一同。今のこの場では、念話が常套手段化されている。思った事が即座に一同に伝わっていくのだ。見事としか言い様がない。


ミツキ(口を動かさずに、行動に集中できるのが利点ですよね。ただ、端から見れば、何この暗い連中と思われかねませんが。)

ナツミA(そうねぇ・・・実に皮肉よね。)

シルフィア(内部では、バリバリ雑談を繰り広げているのにねぇ。)


 本当である。艦橋内を見渡すと、誰1人として口を開けずに行動している。偶に各笑いが発生するが、それ以外では各種機械音しかしないのだ。これを端から見られたら、何の感情もない軍団と見られても仕方がない。


ヘシュナ(ただ、この念話ですが、各宇宙船同士を結ぶ対話としてだと、外面的にはどうしても無口になりますけどね。)

ヘシュア(お姉様が無言で行動されている時ほど、恐々しいものはありませんよ。)

ヘシュナ(はぁ・・・まあ、そう言う事にしておきましょう。)

ミツキ(ウッシッシッ♪)


 地球で待機中のヘシュアからの念話に、姉としての言動で返すヘシュナ。それにニヤケ顔で笑うミツキである。


 今のヘシュア達は、不測の事態に備えて地球に居て貰っている。宇宙船群に住まう面々は、全員超巨大豪華客船や日本国内に移動させていた。


 突然現れた宇宙種族に怪訝さを示す住人達だが、そこは躯屡聖堕チームやヲタク軍団が幅を効かせてくれていた。特にヲタク軍団は、彼らをコスプレイヤーと位置付け、アキバなどの場で展開させてくれている。


 確かに宇宙種族の身形は、ヲタク軍団からすればファンタジー世界観の住人そのものだ。その彼らにコスプレをさせれば、物凄く冴え渡るのは言うまでもない。カモフラージュとして最適である。


ヘシュア(ヲタクの方々の恩恵が、これ程までに凄まじいものを痛感させられています。)

ラフィナ(そりゃそうですよ。ヲタクの方々の力は、こうしたフィクションで真価を発揮するとも言えますからね。皆様方宇宙種族自体が、ファンタジーの世界から飛び出た存在でも。完全なるマッチングですよ。)


 最近、娯楽の事になると途端に燃え上がるラフィナ。以前はあまり話題に触れてこなかったのだが、今は我こそはといった感じで介入してくる。これが本来の彼女の姿だろうな。


シューム(何度か感じたけど、ヘシュアちゃんは万般に渡って研鑚をするけど、ヘシュナちゃんは一点に集中して研鑚する事が多いからね。この点ではヘシュアちゃんの方が上手よ。)

ヘシュナ(本当にそう思います。ヘシュアの全てに対しての学びの姿勢は、カルダオス一族の指針の1つになっていますし。)

ミツキ(ぬぅーん! となると、ヘシュナちゃんの一点集中の姿勢は、Tちゃんに対しての恋路に当てはまるわぅね!)

ヘシュナ(えー・・・まあ。)

ナツミA(否定しない所が見事よね。)

ミツキ(ウッシッシッ♪)


 ミツキの見事なボケに、周りの女性陣は小さく笑っている。何時もなら、俺に殺気に満ちた目線を投げ掛けて来るが、ヘシュナ自身の心境を理解できるからだろう。かく言う俺も、今のミスT状態なら、彼女達の一念が痛感できる。


ミスT(はぁ・・・マジモノで、全部終わったらアキバに就職するのも手だな・・・。)

シューム(本当よね・・・。)

ラフィナ(ヲタクの方々が、数回の警護者との共闘に及ぶ実績からか、相当一目を置いてくれているようですよ。先の窃盗団事変でも、裏方の役割を徹して頂けましたし。)

ナツミYU(今では、警護者自体が当たり前になりつつありますからね。)


 うーむ、実に凄い時代になったものだわ。


 かつて、警護者の存在は忌み嫌われるものだった。各事変に軍事介入し、圧倒的戦闘力で駆逐するため、悪党側よりも一般側からも厄介とされていた。それが、俺達が本腰挙げて行動を開始した頃から一変し、今では一目置かれる存在へと至っている。


 顕著なのが、5大宇宙種族の介入だろう。警護者サイドに5大宇宙種族が介入しているとあり、その戦闘力は地球最強の実力を誇っている。太陽系最強とも言い切れる。それに、烏滸がましい言い回しだが、彼ら宇宙種族は俺達よりも寛大ではない。悪と位置付けた存在は、徹底的に駆逐に走る。


 過去の例を挙げれば、悪党共に介入し内部から切り崩したヘシュナ。真の悪党を態と残し、普通の悪党を善側に引き戻したミュセナ。後の未来の安穏を目指すのなら、如何なる手段を辞さない姿勢は、ある意味恐怖の何ものでもない。


 ただ、その姿勢こそが真の警護者の姿でもある。冷徹無慈悲なまでの、容赦なき鉄槌を下す存在が、本来の警護者の姿だしな。スミエやシルフィアが恐れられている姿は、その概念を今も貫き続けているからである。


    第10話・2へ続く。

 迫り来る黒いモヤ。人知もとい宇宙人もとい、全生命体に終焉を放つ存在との対峙は、最早正気の沙汰とは思えませんね@@; まあそれを何とかするのが主人公サイドですが。既に悪党軍団は存在せず、純粋に生きるか死ぬかを賭けて挑む戦いと。なかなかに難しい感じです(-∞-)


 と言うか、同話の最後の方はまだ未完成なのが何とも><; 探索者は何とか1話分(約2500字)は確保できましたが、その都度の閃きで執筆をしているので何か変な文面になっているかも知れません@@; これで最後まで走れるかと不安が一杯なのですが><; 何とも(-∞-)


 まあそれでも、最後まで頑張らねばと思う今日この頃です(>∞<)

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