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覆面の警護者 ~大切な存在を護る者~  作者: バガボンド
第4部・大切なものへ
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第9話 宇宙への旅路8 デフォルトの力で(キャラ名版)

 それから数時間後、天の川銀河の端へと到着した。ワープ航法を駆使しても、数時間を必要とするため、やはり宇宙は広大だと痛感せざろう得ない。そして、眼前に迫る黒いモヤを、この目でハッキリと確認できた。


 それは正に、負の感情そのものとも言える様相だった。黒い塊に見えなくはないが、そこにありとあらゆるマイナスの力が込められているのを痛感した。いや、否が応でもそれを痛感させられる。


躯屡聖堕メンバー1(現地に到着しました。)

ミスT(ありがとさん。)

躯屡聖堕メンバー2(恐ろしい様相ですよね。)

ミスT(意に介して驚いていないのが何ともだが。)


 眼前に迫る強大な力に、普通に接している躯屡聖堕メンバーの面々。普通であれば、相当な恐怖心が襲ってくるだろう。それを物ともしていないのが見事である。


デュヴィジェ(個々人が持つ、各ペンダント効果ですよ。もし何もない状態で対峙したら、恐らく卒倒していると思います。言わば免疫力ですよ。)

ヘシュナ(ここでも、常日頃からの修行の成果が出ていますよね。)

ミスT(はぁ・・・皮肉の連発だわな。)


 内心は分からないが、ここにいる誰もが平然とした表情を浮かべている。眼前に迫る黒いモヤの圧迫感は相当なものなのにな。対して、俺の方は恐怖心に支配されそうになっている。


ウエスト(女性化していても、恐怖心に支配される、ですか。)

ミスT(お前さんにも見透かされるとは・・・。)

サイバー(全く隠し通さず状態ですよ。正直な所、俺達の方も恐ろしく怖いんですがね。)

ナッツ(纏めて守り通すと豪語したくとも、この様相は結構厳しいっすよ。)

エンルイ(ここはアレですか、デフォルトパワーの恩恵に与るのが無難かと。)


 言うか否か、それぞれが持つ性転換ペンダントを発動させる四天王。その場で女性へと変化していくではないか。それに呆気に取られる女性陣。特にナツミAは物凄く呆れ顔である。


ナッツ(・・・うーむ、これ程とは・・・。)

ウエスト(・・・ほむ、ほぼ恐怖心が消えると。)

エンルイ(これ、性別が真逆になると、従来の体躯の気質の属性が変化すると取るべきですかね。)

サイバー(ゲームでの属性変化という感じですか。)

ラフィナ(なるほど、根本的な力を変える事で、そこに対しての耐性を変化させる、と。)


 四天王が真逆の性別たる女性に至ったように、今度はラフィナが性転換ペンダントを発動、男性化に至った。それを見た他の女性陣も、続けとばかりに行動しだすではないか。


シューム(へぇ・・・これはまた凄いわね。)

デュリシラ(エンルイ様とサイバー様が仰った通り、属性の変化が恐ろしいまでに出てますね。)

ミスT(はぁ・・・世も末だなこれは・・・。)


 性転換ペンダントを持たないリュリア・アサミ・アユミ以外の全女性が、同効果により男性へと変化した。それに呆れるより、興味津々の3人を見ると、俺の方はただ呆れるしかない。


ナツミA(何この異色パーティー・・・。)

ミスT(そう言うお前さんも変化してるじゃないか・・・。)

ナツミA(アハッ、バレましたか・・・。)

ミツキ(野郎ディープ、ここに極まりわぅ!)


 野郎ディープねぇ・・・。確かに今の女性陣が男性化しているのを見ると、正にその語句が当てはまる。俺自身が女性化して女性を知った様に、彼女達は男性化して男性を知ったとも言える。ただ、実際に長い間経験しないと、その極意的なものは得られないだろうな。


デュヴィジェ(まあでも、本来の姿で挑むべきでしょうか。)

ヘシュナ(でしょうね。一応、その触りは頂けましたし。)


 5大宇宙種族の女性陣は、直ぐに元の女性の姿に戻っていく。他の地球人の面々は、今もその異なる性別を吟味しているようだ。


デュヴィジェ(小父様が実質的に無双状態に至る理由を、今の変化で痛感しましたよ。これならば、黒いモヤへの特効になると思います。)

ヘシュナ(特効と言うか、劇薬になりそうな気もしますが。)

ミスT(劇薬か、案外その方が的を得たものだろうな。)


 劇薬とは見事な解釈だわ。ヘシュナが挙げたその意味合いの方が、黒いモヤへの有効打になると思われる。実際に一時的に性転換を経た面々は、その力を心から思い知った様子だ。


ミュティナ(ですが・・・これ、前にも挙げた通り、常用し過ぎると多大な影響が出る事を再確認させられましたよ。)

ミスT(はぁ・・・もっと早くに言ってくれ・・・。)

シルフィア(時既に遅し、と。)


 何を今更と言った事を述べるミュティナ。それに俺の方はある意味、絶望感を抱くしかない。ミスターTからミスT化してから、一体どれだけの時間が経過したのか全く分からないしな。過去に彼女から多用はするなと言われたが、その結果がここに出るとは・・・。


ミスT(・・・まあ何だ、今は黒いモヤを消滅できるなら、この姿も有効打の1つだわ。総意を守る事ができるなら、今はどんな力でも使ってやる。)

シューム(そうね、その通りよね。前までは君が豪語するその一念を、全く理解できてなかった。しかし、こうして男性化した事で、その触りを知る事ができたわ。)

ナツミYU(これは確かに、劇薬と捉えられても無理はありませんよね。)


 男性状態で一服をするシュームとナツミYU。女性の時ですら格好良かったのが、より一層引き立っている。そして、彼女達の姿が俺の本来の姿であると、ある意味再認識させられた。


シューム(はぁ・・・君が女性をエロ目で見る意味が痛感できたわよ。)

ナツミYU(本当ですよ。確かにこの魅力は抗い難いです。)

デュリシラ(逆を言うなら、私達も今のマスターと同じ姿を根幹としてますからね。マスターからの目線は、自身の誇らしさを痛感させられると言えるかと。)

シューム(本当よね、そう言い切るしかないわね。)


 エラい顔を赤くして俺を見つめる3人。この場合は、元来の性別と反転した性別の二重によるものだろう。過去に俺も同じ経験をした事があるため、それが痛感できた。


エリシェ(今度からはエロ目に関しては大目にみますね。)

ラフィナ(この力は、実に抗い難いものですし。)

ミスT(はぁ・・・そうですか。)


 俺に好意を抱いてくれる女性陣の誰もが、2人の言葉にウンウン頷いていた。5大宇宙種族の女性陣もしかり。これには呆れもするが、今の身形を褒められた事に通じるためか、何処か嬉しさも込みあげてくる。本当に皮肉なものだわ・・・。


 その後も色々な雑技を繰り広げる面々に呆れるのだが、そうでもしないと不安と恐怖に押し潰されるのも痛感できた。眼前に迫る黒いモヤは、正に死へ誘う魔物そのものである。しかし同時に、一同がいてくれるという安心感が出始めているのも確かである。


 この黒いモヤは、言わば俺達に万般に渡って力を示してくれているのだろうな。そう考えれば、色々と辻褄が合ってくる。これも実に皮肉な話である。


 どういった経緯により、黒いモヤが天の川銀河へと襲来したかは不明だ。しかし、この不利な状態を変化させるなら、この機会をプラスと取るべきだろう。それができるのもまた、俺達の元来から貫く生き様である。


 生きる事とは、死ぬ事よりも難しい。過去にミツキTが挙げた言葉だが、ここに来てそれを痛感せざろう得ない。これも皮肉な話だわ。


    第10話へ続く。

 眼前に迫る黒いモヤ。天の川銀河に匹敵する規模は、さぞかし絶望の一言と言うべきでしょうかね。これが探索者でのティルフィア嬢に至るというのだから、我ながら良くぞまあ設定したものだと驚きですわ(-∞-)


 ともあれ、ついに次の話で直接対決の流れに@@b が・・・途中で停滞しているのが実状です><; 未完成のまま探索者の執筆を開始しましたので><; 何とか完結まで進ませねばと思う今日この頃です(>∞<)

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