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覆面の警護者 ~大切な存在を護る者~  作者: バガボンド
第4部・大切なものへ
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第4話 束の間の休息2(キャラ名版)

ミスターT「切り札だから大事にされるのは分かる。だが、諸々が終わった途端、今までの鬱憤を晴らされるのは勘弁願いたいものだがな・・・。」

シューム「馬鹿な事言わないで頂戴な。私達は君に身も心も奪われているのよ。今度の黒いモヤ事変を見事退けられたら、もう一生涯掛けても返せない程の恩を受ける事になるし。」

ナツミYU「ですよ。だから、私達は私達なりの報恩感謝を、一生涯掛けて行い続けます。まあ、仮に黒いモヤ事変がなくても、貴方に対しての思いは変わりませんけどね。」

ミスターT「愚問な感じだったわな・・・申し訳ない。」


 退けぬ恋路に走ったのだから、自分達の心を見縊るなという一念が強く突き刺さってくる。それは2人だけではなく、話を聞いていた周りの面々からもだ。特に、俺に対して心から好意を抱いてくれている女性陣の一念が凄まじい。その一念に、俺も心から感謝するしかない。


ミツキ「前にも言いましたが、皆さんTさんが大好きなんですよ。確かに恋路の一念もありますが、それよりも純然たる一念が強く出ているとも。」

ナツミA「そうよね。それに、Tさんの場合だと、師弟の理が色濃く出ていると思います。人生の師匠とも言える部分とも。シュームさんが過去に挙げてましたが、この人ならば一生涯共に有りたい、という部分が正にそれですよ。」

ミツキ「皆さんには大変申し訳ないのですが、恋路は言わばオマケみたいなものですからね。もっと大切な一念に回帰してこそ、本当の生き様が刻めると思いますし。」

ミスターT「そうだな。お前さん達に心から同意するよ。」


 流石としか言えないわ。ミツキとナツミAが挙げたそれは、もはや格言的なものだろう。


 全ての概念を取り払った時、そこに残るのは己の生き様しかない。否、己の生命とも言い換えられる。結局最後は、己自身との対決に他ならない。その生き様を共に進めるのが、後の師弟の概念や夫婦の概念だろう。先ずは己自身から始めねば何も始まらないのだ。


 何度となく回帰する先ではあるが、実際に何度も考えさせられる概念でもある。いや、この概念は、永遠に探究すべきものだわな。それこそが正しく、個々人の生き様に帰結してくる。


 生きる事とは、死ぬ事よりも難しい事。ヘシュナの俺自身の心読みにより、例の少女の一片を垣間見た時に、一緒に湧き上がってきた一念である。恐らく、彼女が生前に抱いていた一念の1つであろう。


 ともあれ、タイミングが全てだと語る、黒いモヤ事変。今はその時まで待つしかない。




ミスターT「うーむ、6大宇宙戦艦か。」

エリシェ「各宇宙種族に1隻ずつの様相ですね。まあその中の1隻は、地球自体に滞在する専用艦になりますが。」


 今現在、広島は呉に来ている。そこで目にしたのは、東京湾に駐留中の宇宙戦艦以外に、5大宇宙種族の同型艦が5隻という様相だ。5隻もの宇宙戦艦が出揃う姿は、先のレプリカ大和型の大艦隊を彷彿とさせる。ただ、全長は10倍の2630mになるが・・・。


ラフィナ「当日の様相ですが、マスターは地球所属艦に搭乗して頂き、そこから例の闘気による放出をする感じになります。それをスーパーレールガンに反映させて発射し、中央の反射板で5大宇宙戦艦に投射。と同時に、その5隻から同じスーパーレールガンで超大母船へと発射する。」

ミスターT「見事な発射機構だな・・・。」


 呉の桟橋でマデュースの弾丸を使い、その様相を披露するエリシェ。示された図は、簡単に表現されているが、実際には相当難しいらしい。


 先ず、自分達が乗る地球所属宇宙戦艦から行動を開始する。俺が殺気と闘気の心当てを、念話と絡めて強大化と広域化を行う。本来なら、これだけで相当な力になるだろう。


 先の南極事変では、俺の力と各ペンダントの効果だけで、地球圏はおろか成層圏の宇宙船団全てにまで到達した。十分なほどの力である。しかし、今回は太陽系外円部、強いては天の川銀河全体にまで到達させる勢いが必要だ。


 そこで登場するのが、ルビナ・ヘシュナ・デュヴィジェの魔法能力トリオである。言い方は何だが、実際に特殊な能力を持ち、更に一族の中で一番力があるのは、この3人だけである。その3人が俺の力を段階的に強めていくのだ。


 推測だが、これだけで相当な距離を網羅できる。それこそ太陽系を覆う事も可能と思う。だが、黒いモヤはそれ以上の場合もあるため、この全宇宙船団を駆使した作戦に出るようだ。


 話を戻すが、俺達の力を地球所属宇宙戦艦が受けつつ、スーパーレールガンにも反映させ、同獲物を発射する。発射されたエネルギー弾こと波動は、第1目標の超巨大反射鏡に当てて、そこからリフレクターの応用で5大宇宙戦艦に着弾させるのだ。


エリシェ「ええ、思われたその通りですね。そのまま、再度思いつつ展開を。」

ミスターT「はぁ・・・ダダ洩れは辛いねぇ・・・。」

ラフィナ「フフッ、まあそう仰らずに。」


 エリシェが語った内容と、披露された様相を、俺なりに解釈していた。それは念話の応用で2人にも伝わっており、そのまま続けるように促してくる。最近の俺は、胸中の思いが周りにダダ洩れ状態である・・・。


 エネルギー波動が着弾した5大宇宙戦艦は、その力をそれぞれのスーパーレールガンに反映させて、同獲物を発射する。5つに分かれたエネルギー波動は、目標の5大種族が超巨大母船に着弾し、そこからスーパーレールガンにより、巨大母船・大母船・母船・各宇宙船に拡散していく。


 ミツキが言っていた。某宇宙戦艦のアレンジ版での描写で、量産型艦が目玉となる拡散波動砲、これの着弾時の拡散弾が実現できないかと。劇中ではエネルギー弾が見事なまでに曲線を描いての着弾だったが、実際にはビーム・レーザー・電波は直進しかしない。


 某海の王女様は、劇中の赤い円盤の塔の光が印象深い。あれだけの極大な兵器ですら、反射衛星を使わねば目標に着弾させられないのだ。量産型艦の拡散波動砲の様な拡散式にはできても、曲線的に放つのは無理である。


 そこで考案されたのが、この超巨大母船から巨大母船・大母船・母船・各宇宙船への拡散である。数が多ければ多いほど、それだけ曲線的に反射させる事も可能だろう。更には、そのエネルギー波動をバリアとシールドの応用にも変換し、同時に守りにも展開できるのだ。


 実際にこれだけではあるが、先にも挙げられた通り、タイミングが重要である。少しでも出遅れたり、着弾点などがズレた場合、それは太陽系は元より、天の川銀河が消滅する事を意味する。


ミツキ(“赤い文字”! “未来は無い”わぅ!)

ミスターT(あのなぁ・・・突然のそれはやめれ・・・。)

ミツキ(ウッシッシッ♪)


 満を持しての登場か、話したくてウズウズしていたようである。思い終わると同時に、念話によりミツキのネタが炸裂してきた。“赤い文字”とは、某ゲームでの、機械嬢編のラスボスが繰り出す技だ。


ミツキ(まあともあれ、赤い文字みたいに反射させるのが、今回の目玉になるわぅよ。)

ナツミA(シミュレーションでは実現できても、実際に実現できるかは難しい所よね。)

デュリシラ(一応現段階では、タイミングさえ合えば、黒いモヤは消滅しますし。それに、先程からマスターが展開された戦術は、太陽系だけではなく、天の川銀河をも覆い尽くすようにも拡大が可能ですからね。)


 天の川銀河、か。当初は太陽系を超える規模と伺っていたが、大宇宙の手前からして、天の川銀河クラスの巨大さにまで至る事もある。実に馬鹿げているものだが、この大宇宙はそれだけ未知の要因が絡んでいるしな。


ミスターT(・・・もし、黒いモヤが天の川銀河も超える規模だった場合は?)

デュヴィジェ(その時は、ハイパーレールガンを使いますよ。)

ミスターT(ハイパーレールガン・・・。)

ミツキ(スーパーの比じゃない火力が、ハイパーレールガンわぅ!)


 デュヴィジェがボソッと呟いてくる。スーパーレールガンですら、太陽クラスの恒星を簡単に消し去る力がある。それでも、火力不足の場合はどうなるかと思っていた。そこに出たのが、ハイパーレールガンとの事らしいが・・・。


    第4話・3へ続く。

 新ヤマトにナディアにサガフロと@@; 各ネタが炸裂です(=∞=) まあ、先駆作品の仕様をネタ化し、織り交ぜないと天の川銀河を守る事は不可能でしょうね@@; そう言えば、ズォーダー大帝が攻めて来たのは太陽系圏ですが、天の川銀河の規模を踏まえると微々たるものでしょうか。


 新ヤマトのラスト直前の、月の上層部を抉る描写は凄まじいものですが、改めて思うと月なんですよね@@; スターウォーズのデススターなどの兵器は、惑星自体を破壊してましたし@@; となると、天の川銀河を消滅させる黒いモヤって、相当ヤバい仕様だと今更ながらに痛感してます(>∞<)

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