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覆面の警護者 ~大切な存在を護る者~  作者: バガボンド
第4部・大切なものへ
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第3話 闘争本能4(通常版)

 それから数日後。流石の地球人も、天の川銀河外円から接近してくる黒いモヤを察知する。先の惑星事変以上の規模となるため、驚愕以上の驚愕状態との事だ。


 そして直ぐに出るのは、偽デュヴィジェへの懇願である。この黒いモヤを何とかせよというものだ。当然、偽デュヴィジェやデュネセア一族も為す術がない。


 そこで満を持して現れるのが、本物のデュヴィジェだった。その発見先を伺ったが、驚愕する場所である。何と太陽系の外にいたというのだ。


 そうである。本物のデュヴィジェは幽閉されていなかったのだ。何と彼女は、誰よりも早く黒いモヤの存在を知り、今まで長い間ずっと監視し続けていたというのだ。これを聞いた時、呆れを通り越して開いた口が塞がらない状態になる。


 ただ、先手の先手を取って動いていた事は、心から感謝すべきだ。しかも、喫緊の問題を同時に解決するキーパーソンの役割を担っていたのだから。


「全部演出ねぇ・・・。」

「すみません・・・母の事を黙っていて。」


 数日後、本物のデュヴィジェが地球圏に到来するとの事。俺と再会したあの時から、5姉妹にすら騙されていたという事になる。


「いや、お前さん達を責めはしないよ。デュヴィジェ自身もしかり。ただこう、遣る瀬無い感がね・・・。」

「敵を騙すには、先ずは味方から、ですよ。私達の時も使ったではないですか。」

「お前さんがそれを言うか・・・。」


 5姉妹の肩を持った感じだろう。態とらしく悪態を付いて来るナセリス。その彼女の頭を軽くどついた。それに小さく悲鳴を挙げてくる。


「ま・・まあでも、偽デュヴィジェ様自体は独立した生命体ですからね。あの言動などは、私達が意図した部分ではないのは確かですが、一種の悪態ですよ。」

「大凡の事は、把握していたと言わんばかりだな・・・。過去に同じ事をしたのに・・・。」


 今度はヘシュナも悪態を付いて来る。それを聞いて、今度は彼女の頭を軽くどついた。同じく小さく悲鳴を挙げてくる。この言動、少女まっしぐらの様相だわ。


「全部知ってて泳がされてたわぅね!」

「こらそこ、嬉しそうに言うな・・・。」

「ウッシッシッ♪」


 仕舞いにはミツキも悪態を付いて来る。その彼女の頭も軽くどついたが、何と悲鳴を挙げずに不気味に笑い出すではないか。それを見た周りは、堪え切れず爆笑しだしている。


「まあともあれ、本物のデュヴィジェさんが来たら、1つ目の問題の解決と行きましょう。そこからが、本当のスタートラインになりますし。」

「そうよねぇ。今はまだ計画段階で、開始すらしていないのが実状だし。」

「黒いモヤの進行速度が、今よりも断然速かったら、もう為す術がなかったですよ。」


 本当にそう思う。先の惑星事変の航行速度は、物凄く速いものだった。ただ、それ自体が小型であるから対策も容易だったが。今回はその規模が太陽系を遥かに凌ぎ、天の川銀河と互角の規模である。進行速度が遅くて助かった感じだわ。


「獲物が大きければ大きいほど、動く速度は遅くなりますからね。」

「ただ、時と場合では、尋常じゃない速度で動く恒星もありますけど。」

「あー、連星同士で回転していた恒星の片割れ、か。」

「出所は“発見番組”わぅ♪」

「フフッ、そうですね。」

「恒星を、更生させて、構成を練り、攻勢を仕掛けるのは、こうせぃ!」


 本当にネタの応酬は凄まじいものだ。最近の女性陣は、多岐に渡る分野に手を出している。ラフィナやミツキが筆頭で、もはや博識博士とも言えるだろう。その彼女達だからこそ、今回の大事変の対策が出続けたのだから。そしてシメはミツキのボケである。周りは否が応でも爆笑するのが通例になるが・・・。


「言わば、スターバーストと同じ感じか。」

「恒星自体を大火球の魔法の如く、相手に放つ応用わぅね。」

「ガンマ線バーストまではいきませんが、恒星の規模からすれば、例の黒いモヤを一撃で消滅させる事も可能でしょう。ただ、目の前に迫る別の恒星や、他の惑星群なども全て喰らい尽くして行きますが。」

「ガンマ線バーストの低速版の感じですよ。」


 雑学から来るものを、これでもかと披露する面々。それに少し知識がある面々は、物凄く感嘆している。先にも挙げたが、こうした思考が現状打開の一撃になるのだから。


「問題は、偽デュヴィジェと本物デュヴィジェと、どう鉢合わせさせるかだ。」

「そこはご心配なく。ただ、貴方にもご足労して頂きますけど。」

「やはりそれか。まあ、先の対峙事変では、俺に少なからず憎しみを抱いているしな。」

「正に適任ですよ。」


 偽デュヴィジェと本物デュヴィジェの対決か。一体どんな流れになるのやら。ただ1つだけ言うのなら、俺は本物デュヴィジェの味方だという事だ。そこは絶対的に間違いない。


「うーん・・・最悪だと、ヘシュナ小母様方にお力をお借りする事になるかと。」

「ですねぇ・・・。」

「お前さん達の気質を見ての推測だが、会頭直後に殴り合いそうだな。」

「正にそれですよ。昔から喧嘩っ早いのが通例ですので。」


 呆れ気味に溜め息を付く5姉妹。また、デュヴィジェの過去を知る面々は、同じく溜め息を付いている。宇宙種族の面々がそれだ。スミエとシルフィアも同じである。


「過去にお見苦しいのをお見せしましたが、ヘシュアと私のあの口論など、足元にも及ばないぐらいの凄まじさですよ。」

「小母様の気質でも、母には到底及びませんし。」

「はぁ・・・もう少し大らかさがあれば・・・。」


 ナシュレアの言葉に、他の4姉妹が物凄く落ち込んでいる。それだけ母デュヴィジェの言動が凄まじい証拠なのだろうな。ただそれは、マイナス面の姿だけである。実際には、数多くの良い面が存在している。上辺的な感じな言動は、根源の一念には遠く及ばない。



「それと、近々お話した4人の方もいらっしゃいますよ。」

「エシェムLの姉エシェス、ティエラの姉ティエナ、ティエラのパートナーのエルシェスに、その彼の姉エルシェアだな。」

「おおぅ? 新たなメンバーが来るわぅか?」

「後から知りましたが、4人とも警護者との事ですよ。」


 実際に4人の事を語るのは、今回が初めての流れとなる。それを伺った面々は、新たな人物に興味津々のようだ。特にそれが警護者出身となれば尚更だろう。


「エルシェス様は実質的に、世界一の射撃能力を持つ方ですからね。」

「世界の射撃コンテストに登場以来、今も1位をキープしていますし。」

「へぇ・・・それは是非とも見てみたいですよ。」

「そうね、獲物を使う側からすれば当然よね。」


 エルシェスの射撃の腕前で盛り上がる面々。ただし、警護者の世界は、射撃だけが上手ければ良い訳ではない。ナツミYUやシュームみたいに、射撃と共に体術などを織り交ぜなければならないしな。俺も警護者の道は半ばだが、その部分だけは痛感させられている。


「んー、ルビナちゃんとヘシュナちゃんを駆使すれば、超電磁砲を構成する事も可能わぅ。」

「あー、確かに。私の電撃力をヘシュナ様の結束力で一点に集束、一気に放つものですね。」

「ほむ、それは考えもしませんでしたよ。今度やってみましょうか。」

「ウッシッシッ♪ 2連携、プラズマガンわぅ♪」

「プラズマねぇ・・・。」


 何ともまあ。確かに、ルビナとヘシュナの力を用いれば、レールガン以上の火力を出せる。しかもそれは、時と場所を選ばない。2人がいる場所自体なのだから。


「・・・そこに、マスターのプラスの概念の殺気と闘気の心当てと、生命の力自体を合成させる事は可能ですかね?」

「可能だとは思います。しかし、先刻の銀河系にまで拡大するのは無理かと。」

「いえ・・・言わば、お2人は増幅装置なのですよ。マスターが致死に至らないまでの力を繰り出し、それをルビナ様とヘシュナ様が増幅して放出する。もちろん、各ペンダント効果をフル活用しての軽減分も行いますが。」


 有限実行と言わんばかりに動くラフィナ。今の流れをデュリシラに語り、プログラミングで展開していくのだ。今は喫茶店に待機しているため、サーバーブースは目の前にある。


「もし・・・その戦術でマスターが助かるのなら、私は全身全霊で挑ませて頂きますよ。」

「私も心から同意致します。今回のこの戦いは、もはや全生命体の問題に帰結します。実際に黒いモヤを退かなければ、完全消滅は間違いありませんし。」

「マジモノで、俺の方も2人がいてくれると心強い。他の面々には申し訳ないが、魔法的な力を発揮できるのは、ルビナとヘシュナしかいない。しかも、一族で一番力がある存在だ。2乗の2乗以上のパワーを発揮するだろうし。」

「気にしないで頂戴な。私の方も、君が生き残るなら大歓迎よ。ルビナちゃんにヘシュナちゃんは、言わば私達の名代として動いてくれる事になるし。」

「ですね。この戦術が可能ならば、私達は貴方達を守る側に回りましょう。推測ですが、変な妨害工作などが働いてくると思いますし。」


 周りの女性陣の表情が明るくなっていく。それだけ、俺の生存を心から望んでいるのか。本当に感謝に堪えない。


 即座にシミュレーションが展開され、その内容を目視する面々。俺の全生命力の力を駆使した流れだと、ギリギリ何とかなる感じだった。それが、ミツキとラフィナが考案した、この3連携風の荒業では、それ以上の大出力を叩き出す事に成功したのだ。


 この結果に周りは大いに盛り上がる。実際に自分達が生き残れる感じに至ったのと、烏滸がましい限りだが、俺自身の生存の部分だろう。更に、このプラスの力は際限なく高まったとしても、周りへの影響は一切無い。


 むしろ、生命促進の力になるため、下手をしたら別惑星に生命体が誕生する切っ掛けになるかも知れない。それだけ、プラス面での相乗効果は、計り知れないまでに高まるのだから。


 ただ、これは実際に繰り出し、この目で確認しない限りは分からない。ルビナとヘシュナに多大な負担が掛かる場合は、即刻止めさせるつもりだ。


    第3話・5へ続く。

 徐々に迫りつつある黒いモヤ。天の川銀河を覆い尽くす規模って、15万光年のサイズなんですがね@@; と言うか、ディスカバで窺った限りだと、ガンマ線バーストはそれ以上の規模で、1秒以内に凄まじい距離を駆け抜けるとの事ですが。宇宙最強の核兵器とも言っても過言ではないと思います><; ともあれ、デュヴィジェさんの活躍は次からとなりますね><b


 風来坊側でもお知らせしましたが、更新の流れを変えます。今までは「警護者→風来坊→探索者」でしたが、明日以降からは「警護者→風来坊→探索者→風来坊」の流れにしますm(_ _)m いえ、警護者は最後に向かって進んでいますが、探索者の執筆が完全に停滞していまして><; その合間を埋めるための風来坊の追加です@@; 色々とすみませんm(_ _)m

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