第6話 再来のカーチェイス・後編4(キャラ名版)
その後も暴れ続けていると、遠方から立て続けにミサイルが発射されるのが見て取れた。それが超精密的な命中で無人兵器に着弾するではないか。この流れを考えると、どうやら近場に超レプリカ伊400がいるようだ。
となると、無人兵器は俺達を狙った形で襲来したという事か。それか窃盗団の追跡を先読みして待ち構えていたとも取れる。
ミスターT(超レプリカ伊400の艦長役は誰なんだ?)
ラフィナ(あ、私です。ラフィナです。)
ミスターT(了解、すまんな。)
ミツキ(会社そっちのけで重役が出撃わぅ!)
本当にそう思う。エリシェもラフィナも大企業連合の総帥である。それが最前線で戦う女傑と化している。まあ以前重役を担った事があるが、大企業連合自体が所属する全社員で運営しているようなものだ。最終決定こそ彼女達が出すが、それ以外では独自に展開をしている。
デュリシラ(企業としては異種の存在ですよね。重役が不在の現状だと、運営自体に支障を来たす怖れがありますし。それが所属する方々で運営しているという。)
エルシェナ(従来通りなら異例中の異例ですが、それが罷り通る部分が見事としか。いえ、むしろ所属する社員全員が大企業連合そのものに帰結するとも。)
ミツキ(個にして全、全にして個。大企業連合の根底は、生命哲学に順ずるから至ると思います。でなければ地球最大最強の大企業連合は瓦解するでしょう。私利私欲に駆られ汚職が横行、もはや企業として成り立たなくなります。)
エリシェ(本当にそう思います。むしろ、常日頃から心懸けている誓願とも言えます。痛みを知るからこそ帰結できる先がある。所属される方々がここに帰結するからこそ、私達は進めるのだと痛感し確信していますので。)
ミスターT(本来のあるべき姿に回帰するのが当たり前なのに、今はそれが異端児そのものに見えてくる。だから要らぬ横槍・暴言罵倒・悪口罵詈が発生する。皮肉な話だわな。)
ある意味、俺達は輝かしいほど輝いているのだろうな。それが盲目そのものの連中には眩し過ぎて見る事も触れる事もできない。だからあらゆる反対姿勢が出てくるとも。むしろこれは自然的な流れなのかも知れないな。
ミスターT(まあ何だ、だからと言って歩みなんぞ止めん。俺は俺の生き様を貫くまでだ。)
エリシェ(フフッ、そうですね。最終的には個人に帰結してきますし。誰か1人でも絶対不動の方がいれば、まず揺らぐ事はありませんから。それが貴方だと確信しています。)
ミツキ(ワンコのモッフモフの力の前では、誰人たりとも平伏すのだよ。)
ナツミA(はぁ・・・まあそう言う事にしておくわね。)
最後の最後のシメはミツキだ、見事に笑わせてくれるのが素晴らしいわ。それに周りの面々も釣られて笑っている。笑顔でいれば幸せになれる、それを地で体現している女傑だわな。
念話をしつつも行動は止まらない。今も無人兵器群は出現し続けており、物凄い戦いにまで発展している。それでもバリアやシールドの恩恵から、自分達はおろか周りへの被害は全く以て発生していない。
もしこれが従来の流れなら、流れ弾やらで相当な被害が出ているだろう。最悪は死者も出ていると思う。それを根底から覆すのがギガンテス一族とドラゴンハート一族のテクノロジーだわ。彼らの力がなければ成り立たない戦術と戦略である。
と同時に、今後は敵側も同じ戦術と戦略を使ってくるだろう。しかしそれは遠距離武器に有効で、肉弾戦などの至近距離では効果を発揮しない。殴り合いでは個々人に施されたバリアやシールドが有効になると思う。かつてコミケの会場で大乱闘を演じた流れと同じだ。
最終的にはまだ見ぬ親玉との直接対決に至るだろう。問題はヘシュナがどう出るかになる。もし説得ができてこちらに付けられるなら、もはや相手は風前の灯そのものだわ。
どんな状況でも無限という事は有り得ない。何処かで必ず枯渇しだしてくる。コミケ会場での大乱闘でも、自然と終息していったのがその例だ。今回も徐々に無人兵器の数は減ってきだし、気付いた頃には全ての兵力を撃滅し切っている。
俺達だけでは厳しい流れも、トラガンのレディース部隊やハリアーⅡ群の加勢もあって優位に進めた感じだ。それでも目の前の夥しい無人兵器の残骸には驚愕するしかないが。
また戦闘が終われば後始末も忘れない。これら残骸を全て撤去する。後から駆け付けて来てくれたウインドとダークH、そして警察群の方々の加勢もあり短時間で済んだ。一体何処からこれだけのレアメタルを得る事ができたのやら・・・。
更に喫茶店からはナツミツキ四天王やミュティ・シスターズまで駆け付けて来てくれた。現地の守護役と運営役は躯屡聖堕メンバーに委せてあると言う。今では総出で経営する喫茶店そのものだわ。
ミスターT「後は任せてもいいか?」
ウインド「お任せを。後始末は全部こちらが行っておきますね。」
ダークH「本来なら私達が撃退すべき所を、マスター方が担って頂いた流れですし。このぐらいは担わせて下さいな。」
ミスターT「すまんな。」
2人が言う通り、本来なら警察群や自衛隊群が撃退すべき流れになる。それを俺達警護者群やトラガン群が名代で担わさせて頂いた形だ。国外からの要らぬ横槍がなければ、日本総出で対処すべきなのだが。これが今現在の実状だろう。
ミツキ「今度わたが警視総監をやっても良いわぅか?!」
ナツミA「それなら警察庁長官の方が良いんじゃない? 階級別としては警視総監を超える役職になるし。というか、貴方がなってどうするのよ?」
ミツキ「その間にウインドちゃんとダークHちゃんを休ませるわぅ♪」
ナツミA「なるほど、その手はあるわね。」
ミスターT「お前達が2人の代役を担ったら、国内から犯罪が消えそうな感じがするわな。」
俺の言葉に周りの面々の誰もがウンウンと頷いている。特に後始末を担当している警察群の面々すらも頷いていた。今では姉妹の活躍は多岐に渡っており、その情報は彼らにも伝わっているようだ。まあFMラジオのDJを担っているぐらいだ、聞いていてもおかしくはない。
エリシェ「警視総監の話を聞くと、某刑事ドラマを思い出しますね。」
ビアリナ「あー、確かに。向こうはフィクションですが、その中での汚職やら何やらは目立っている感じですし。」
ミツキ「エリシェちゃん達に掛かれば警察庁長官すらも退任可能わぅ?」
エリシェ「その気になれば何でも可能ですけど・・・。」
不気味な笑みを浮かべるエリシェとラフィナに同調して、同じく不気味に笑うミツキの姿。それに周りの重役の面々は恐怖に慄いている。まあ実際に行う事はないだろうが、実際に力が備わるのだから怖ろしいものだわ。
ミスターT「と言うか、地球上の各国家の首脳すらも退陣可能な力を持っているしな。」
エリシェ「ですねぇ。私達大企業連合に掛かれば、実質不可能な事はありませんよ。」
シューム「恐怖の大王何のそのよね。」
一服しながら寛いでいるシューム。世界中の大富豪を全て集結させても、大企業連合には遠く及ばないとの事だ。規模的には1万倍近い勢力を誇っているとも。人知を超えた力と言うべきだろうな。
ウインド「その様な絶対的な力を有しているも、全く私利私欲に走っていない姿には畏敬の念すら覚えます。生命哲学に準拠した実践を繰り返し行われている。周りからの熾烈極まりない横槍や妨害工作をも蹴散らし、ただ只管に人のため・地球のために動かれていますし。」
エリシェ「言うは簡単・行うは難し、なんですけどね。それでも私達の存在が、目の前の方々や全ての方々を支えられるなら担うべきです。」
ダークH「マスターも仰られていましたよね。力とは使ってこそ意味がある、と。」
ミスターT「そうだな。または、力とは使わないと意味がないとも言える。ただ有り余る力は破滅を導きかねない。それを徹底して中道に進んでいるエリシェ達は偉大だよ。」
エリシェ「フフッ、淵源の絶対不動の原点回帰は貴方なのですけどね。」
調整を終えたマデュースを背中に背負うエリシェ。この美丈夫には似付かわない獲物を持ち、なおかつ大企業連合の総帥という事実には驚愕するしかない。しかし彼女が言う通り、目の前の存在を支え続けてこそ意義がある。それがこの戦いだわな。
ラフィナ「私達の目が黒いうちは、可能な限りの悲惨や不幸は抑え続けていきますよ。」
エリシェ「皆様の力があれば必ず達成できると確信しています。」
ミスターT「だな。だがこれだけの実力が備わっていても、世上は混沌としているのが何とも。」
一服しながら思う。大企業連合は言わば地球自体を支える企業の集合体とも言える。その彼らをしても悲惨や不幸の抑えが厳しい現状だ。非常に難しいものだわな。
ミツキ「諦めたら0%になっちゃうわぅよ! 諦めなければ0%にはならないわぅ!」
ナツミA「今後の私達次第という事になるわね。」
ミスターT「心から賛同するわ。その生き様があれば、エリシェ達の誓願が達成に近付くのは間違いないわな。」
茶菓子を頬張りつつ力説のミツキに、二対の爪銃を分解調整しているナツミAが頷く。ここも最終的には己自身との戦いに帰結してくる。それらが重なり合い進む先が、エリシェ達が誓願とする部分に帰結もしてくる。そして世上から悲惨や不幸を抑えていけるのだから。
ミスターT「まあ何だ、今は何処から出てくるか分からないカスどもを叩き潰していくだけだな。」
ミツキ「レアメタルが回収できてウハウハわぅね!」
ナツミA「相手も損な事を繰り返すわよねぇ。」
ミツキ「これだけあればデロリアンの強化・・・・あーっ! 窃盗団は何処行ったわぅか?!」
ナツミYU「既に捕縛済みですよ。」
途中から無人兵器の撃退が主軸になったが、本来の目的は窃盗団の捕縛だ。それに気付いたミツキが大慌てするが、一服するナツミYUが冷静に語り出した。
彼女が指し示す先には、ウアイラの近場で大人しくしている窃盗団の面々。しかも捕縛と言うも、縛り上げる事は一切していない。今の大乱闘を目の当たりにして、すっかり戦意喪失し切っている。
かつてのカーチェイスの時は言わば純粋に車での戦いになった。今回も最初はその流れに近い様相だった。それがどうだ、海外逃亡を図ろうとした先には無人兵器群がいたのだから。もし彼らだけで現地に到着していたら、無人兵器群に逆襲撃をされていたに違いない。
先回りしていた俺達が無人兵器群を対処中、そこに窃盗団の面々が到来した。彼らをも守る戦いに至ったが、全ては目の前の人物を助けるに限る。その瞬間には敵も味方もないわな。それだけ無人兵器群は全てにおいての敵対者ともなるだろう。
ミツキ「おういえい! ではデロリアンは頂くわぅ♪」
エリシェ「諸々の流れは自然的に解決しそうなので、デロリアンとチャージャーはお2人にお譲り致しますね。それに上手くすればプラスアルファになりそうな感じですし。」
ナツミYU「そうですね。」
ミスターT「殴り合わなければ解り合えない、か。本当に皮肉な話だわな。」
会話をしている間にも、警察群の面々が後始末を終えている。元の綺麗な駐車場へと戻っていた。あれだけの大暴れをするも、アスファルト地面には傷がないのだから怖ろしい。
ミスターT「さて・・・海岸でバーベキューでもやるか?」
ミツキ「にゃんと! パーティーできるわぅか!」
ナツミA「バーベキューねぇ・・・。まあ葛西臨海公園に来てるのだから、息抜きをしてから戻りましょうかね。」
エリシェ「了解です。小1時間ほど頂ければ、準備を完了できます。皆様は海岸でお待ち下さい。」
ミツキ「ウッシッシッ、これで獲物にありつけるわぅ♪」
急遽の打ち出しに大盛り上がりする面々。本来なら考えない事なのだが、逆にそれが特効薬にもなるだろう。不測の事態に備えつつ、息抜きを満喫するとしよう。
ちなみに俺達以外に、トラガンのレディース群も参加の流れだ。何時如何なる時でも馳せ参じてくれる彼女達を労わずして、俺達の生き様は存在しない。これもミツキ流の生き様になるわな。それに今となっては彼女達が妹にしか見えない感じだ。
ともあれ、急遽打ち出した息抜きを満喫するとしよう。もしその時に再度襲撃があるなら、その都度対処すればいい。まあミツキの事だ、娯楽を邪魔されたツケを払わされるが・・・。
第6話・5へ続く。




