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人質姫と忘れんぼ王子  作者: 雪野 結莉
0章 隠されたプロローグ
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奥深く

 深夜。静まり返った神殿の奥深く。

 年老いた神官長が、焼けただれた遺体の前で跪く。

「あぁ。なんということを…正統な後継者を殺すような真似を二度に渡りおこなうとは。かの御方はご無事ということだが、なんと、おいたわしいことか」

 神官長は、遺体の手を胸で組む。

「どうか、安らかにお休みください」

 そして、祈りを捧げる。


「かつて、虹の国と言われたこの国が、また正統な後継者でない者の手に渡るのか。虹の御印が二代続けて現れたというのに、運命はなんと過酷な…」


 2人の神官が神官長に近付く。

 1人は次期神官長候補で、もう1人は神官長補佐だ。

「神官長様。棺の用意ができました」

「うむ。では、ご遺体を棺の中へ」

「はい。()()()()()は、いかがいたしましょう」

 神官長はじっと()()を見つめる。

「正統な後継者以外は、()()に纏わる話を聞かされておらん。もし、万が一にも奪われることのないように、一緒に棺に入れるがいいだろう」


 こうして、神殿の奥深くに、その者は埋葬された。


 それは、かつて虹の国と謳われた国の真実。

 豊穣の神に愛されし魂の後継者は、真実に辿りつけるのだろうか。


 年老いた神官長は思う。

 逆らう者が、かの御方を弑することなきよう、祈りを捧げよう。




 3人の神に仕える者達と、神官にそれを知らせた者を除き、その事実は伏せられたまま、16年の月日が経つ。

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