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プロローグ
「…っよし、これでオッケー…かな?」
鬱蒼と茂る森の中、1人の少女はそう呟き地面に魔法陣を描いた。
時を同じくして遥か遠く離れた城の中、1人の男もまた床にそれを描く。
ある者は洋館の大広間で。
またある者は礼拝堂で。
楽園と呼ばれるこの世界で、生を受け、育まれた10人は十人十色の意志を抱きながら各々が地に円を描に文字を刻む。
そして彼らは言葉を紡いだ。
我、神の奇蹟を祈り、乞い、信ずる者なり。
大いなる意志のもとここに願い、誓う。
戦火に身を焦がし己の全てを賭して
時空を駆ける神の欠片を抱きし者を持って
厄災を穿たんとする者なり
どこかで世界が崩れる音がした