仏の座
仏の座が群生している
濃い紫の小さな花が
緑の土手を覆っている
あの、一つ一つの小さな花に
これまた、小さな沢山の仏様が座しているのかしら
冬と春が同居した青空のした
まだ、少し冷たい風が花を揺らす
すると、どこからか
小さな笑い声がたちか聴こえてきそうなのだ
きっとあの群生した紫の花のおざぶに座って
小さな仏様たちが
少し速い春の宴会でも
してるんじゃぁないかしら
冬にお礼とさよならを言って
春にこんにちわとよろしくを告げて
別れと出会いを
おなじ密度で悲しみ喜びながら
季節が当たり前に移ろうことを
祝っているのじゃないかしら