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異世界で始まる英雄伝説  作者: 松原太陽
封印の扉と鍵
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作戦内容5

 「ウンディーネを除く他の精霊との契約って、なんでそんなことを・・・・・・」

 「マーラを倒すにはどうしても精霊の力が必要なんだ」

 確かにマーラを封じれたのも精霊の力があってこそだった。ならマーラを倒すのも精霊の力があった方がいいにちがいないのだろう。

 「でも私がウンディーネと契約できたのだって偶然だし、それに私、他の精霊が何処に居るのかも分からないし」

 彩姫は両手を合わせて指をモジモジさせながらそう言った。

 「大丈夫よ彩姫。精霊の場所なら私が分かるわ。それにどんな形であれ私と契約出来たんですもの他の精霊とも契約出来ますよ」

 「ウンディーネ・・・・・・ありがとう。私やるよ!」

 ウンディーネの言葉に感化された彩姫はモジモジするのを止め両拳をギュッと握り締めながらその場に立ち上がった。

 「彩姫もやっと元気に成ったことだし後のことは頼んだぞアルナール」

 「あぁ? それはどういうことだよ」

 ポンとアルナールの肩に手を置きながらそう言う龍太に僕は察してしまった。龍太が何を言いたいのかを。

 「アルナール。彩姫は極度の方向音痴だから油断していると永遠に同じ場所をさ迷うはめになるからね」

 「はぁ!? なんだよそれ!」

 やはりアルナールは彩姫が方向音痴だとは知らなかったようだ。

 「現に俺らがあの大陸に居た理のだって彩姫が間違えて船に乗ってしまったのが原因だしな」

 「マジかよ」

 信じられないという表情をしていたのはアルナールだけでなくミカとミエも同じ表情をしていた。

 「だから絶対に彩姫から目を放すなよ。放したら最後、永遠に見つからなくなるからな」

 脅すような口調で話す龍太に彩姫は怒り、それを見る僕らは声を出して笑ってしまった。

 「もぉーみんな笑うなんて酷いよ」

 「ごめんごめんでもなんか面白くてね」

 怒っていた彩姫もバカらしくなったのかクスッと笑っていた。

 「はぁ~気楽でいいな、お前らは」

 彩姫と組むんじゃなかったと落ち込むアルナールだったが、仕方ないと直ぐに切り替える。

 「まぁ作戦内容はこれだけだから船が着くまでの時間は自由にしていろよ」

 それだけを言い残すとアルナールは部屋を出て何処かに行ってしまった。

 僕らはこの自由時間が最後の自由時間かも知れないと思い、大陸に着くまでの間僕らはずっとミカとミエと一緒にお互いの事を話し合っていた。 

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