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異世界で始まる英雄伝説  作者: 松原太陽
封印の扉と鍵
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作戦内容2

 「どういうことだよ。作戦って星華を助けることじゃないのかよ!」

 予想外の作戦名に真っ先に声を上げたのは龍太だった。

 「いいから落ち着いて聞け。もちろんこの作戦には星華を助けるのも含めているが、最終的な目的はマーラを倒すことだ」

 「何故マーラを倒す必要があるんですか? 封印されているのならそのままにしておくべきなのでは?」

 皆が聞きたかったことをミエが代弁して言ってくれた。

 「それはな、鍵を使おうが使わまいがいずれ封印は解かれるということだよ」

 「そ、それってなんで?」

 「簡単な話、マーラが徐々に力を取り戻しているから封印の扉も無理矢理中から抉じ開けられる可能性があるってことだ」

 「・・・・・・ならこのことはアストロギアも知ってることだよね。」

 確かにその通りだ。アルナールが知っているということはアストロギアもこの情報を知ってても可笑しくない。

 「あぁ知っているはずだ」

 「ならどうして鍵を使って開けようとするんですか? 長寿の魔族なら自然に開くのを待てるはずです」

 「待てないんだよ。このまま放置していたとして、マーラが封印の扉を自力で解くのにはあと何千年もの時間が必要なんだ。さすがのアストロギアもそこまで生きることはもう出来ない。だから鍵を使うんだ」 

 少なくともアストロギアは千年は生きているはずだし、側近になるほどの実力者ならかなりの年月を生きているはずだ。

 「アストロギアが鍵を使って早急にマーラを復活させようとしている理由は分かった。けど俺達がマーラを今倒さなきゃいけない理由が分からない」

 千年前の話ではマーラ相手に昔の英雄達は封印するのがやっとだったのに、そんな相手を僕らが倒せるなんて全く思わない。

 皆がそう思っているなかアルナールとウンディーネだけは違った。

 「今じゃなきゃダメなんだよ。お前らでなきゃマーラは倒せないんだよ!」

 「マーラは貴方達にしか倒せないのよ!」

 

 

 

 

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