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異世界で始まる英雄伝説  作者: 松原太陽
封印の扉と鍵
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作戦内容1

 「これが俺の知る限りの星華の過去だ」

 アルナールの話した星華の過去は主にエルフと魔族と同じマナを持つからという理由で鍵の器になったこと。リアンユとの関係。そして長年にわたる逃走生活だ。

 ある程度覚悟はしていたが、想像を遥かに超える凄まじい人生だった。

 「星華の事は分かった。けど何故鍵の器になるための条件がエルフと魔族と同じマナなんだ?」

 龍太は星華の過去を聞いてもいつも通りな感じたが多少無理に話を変えようとしているような気もする。

 「別にエルフはおまけだ。鍵の器に重要なのは人でありながら魔族と同じマナを持つということだよ」

 「だから魔族を鍵の器にすることが出来ないから魔族と同じマナを持つ星華が器になったのか」

 「あぁそういうことだ」

 星華が鍵の器になった理由を聞いて分かったことと言えばあいつが何で僕らに黙っていたかと言うことだ。

 恐らくあいつは自分の存在を明かすことで僕らを巻き込むかもしれないと思ったから黙っていたのかもしれない。

 「僕からも一つ聞きたいことがあるんだけど」

 「ん? なんだ」

 「なんでアルナールはあの時、僕らを捕まえたとき星華のことに気が付かなかったんだ?」

 そう話通りならアルナールは星華を捕まえるためにずっと追いかけていたはずだ。だがアルナールと最悪な形で対面したとき確実に星華だけでも連れて帰ることができた状況でアルナールがそれをしなかったのが疑問なのだ。

 「それは簡単な話だ。単純に俺があいつが鍵だと気が付かなかっただけだ」

 「えっ?」

 意外な答えに間抜けな声を出してしまった。

 「・・・・・・だってそうだろうが! 俺が見たのは髪が汚れボサボサで汚ならしい格好をしていた星華なんだよ! そんなやつがあんなに変わったら気が付かないだろ!」

 「えっまさかの逆ギレ?」

 ミエに突っ込まれ急いで冷静に戻るアルナール。

 僕らは捕まってた時の星華がどのような状態だったかイメージでしか分からないがアルナールがそこまでいうなら凄い変わりようだったのだろう。

 「なら後は星華どうやって属性解放術を覚えたかなんだけど・・・・・・」

 「簡単な話だ。あれだけ生きてれば属性解放術ぐらいあいつなら覚えれるだろう。まぁ纏いの力は分からないが」

 薄々気付いていたがやっぱりそうなんだと思い、心の中でとりあえず納得する。

 「それで星華のことについて大体分かった。後は」

 「作戦内容!」

 急に大声を出す彩姫に全員がビクッとなった。

 「・・・・・・ゴホン。じゃあ次は作戦内容について話すからな」

 一体アルナールがどのような作戦を立てたのだろうかと期待に胸を膨らませながら聞く準備をするが、アルナールの口から出た作戦内容はあり得ないものだった。

 「今から言う作戦は復活したマーラを倒すための作戦だからよーく聞いといてくれ」

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