星華の秘密1
「それで何から聞きたいんだ?」
船に乗った僕らは周りに話が聞かれないように船の個室におり、円のように座っている。
「中央大陸に着くまで半日以上はかかるから船に乗っている間に全てを話せるはすだ」
正直何から聞けばいいのか迷う所だ。先に星華のことを聞くべきか作戦の内容を聞くべきなのか。
「なら星華について先に話してもらえるかしら?」
そんな声がした瞬間、彩姫の後ろからウンディーネが姿を現した。
「ちょっと勝手に決めないでよ。ちゃんとみんなの意見も聞かないと・・・・・・」
「ごめんなさいね彩姫それにみんな。でも私は先に星華のことを知る方がいい気がするの」
確かにその通りかもしれない。僕達は今まで星華のことを知っているつもりで何も知らなかったんだ知れるならそれは速い方がいいに決まっている。
「僕も先に星華について知った方がいいと思うんだ」
「俺も同じ意見だ」
「わ、私も同じです」
「まぁ私はどっちが最初でもいいんだけど」
四人が同じことを言っている以上、彩姫も反対することなく話は星華についてに決まった。
「よし星華についてだな」
いよいよ謎に包まれた星華の真実が知ることができると思っていたがその真実は僕らの想像を超えるものだった。
「まずあいつの年齢から話そうか」
「年齢って星華は俺らと同じ十七歳だぞ」
「普通ならな。だけどあいつは翔天達がこの世界に転生するより前にこの世界に転生してんだよ」
声がでない。てっきり地球人全員同じタイミングで転生してたいたものだと思っていたからだ。
「じゃあ星華はどれくらい前にこの世界に転生したんだ」
もしかしたら転生するタイミングにも一、二年ぐらいの個人差があるのかもしれない。
「俺が翔天達を殺して既に百年以上は過ぎてるんだが・・・・・・星華がこの世界に転生したのは俺が殺した直後だ」
「なっ!」
それはつまり星華は・・・・・・星華の歳は。
「つまりあいつはこの世界で既に百年以上暮らしているんだよ」