NEWミカ
お店に着いた翔天達はミカの服選びにかなりの時間を使った。最初はミカが決めた服を買うつもりだったが本人が選べそうになかったので星華がミカの服を選ぶことにした。
「長いなー」
「まぁ気長に待ちましょうよ」
それから数分後ようやく服を買ったらしく星華が戻ってきた。
「おまたせー」
「おっもう終わったのか、ってミカは何処だ?」
「ミカは今着替えてるからもうすぐ来るよ」
星華がどんな服を選んだのか気になるがまた待つことになった。
五分ぐらいで着替えが終わったのかミカが少々照れ臭そうに戻ってきた。
「あ、あのーどうですか?」
戻ってきたミカの服はメイド服みたいだったが赤をメインとした色合いのせいか全くの別の衣装に見えショートヘアーのピンクの髪にも合っていた。
髪も少しいじったらしく前髪の右側を三つ編みにしており黄色の花の髪飾りをしていた。
「おー似合う似合う」
「本当ですか?」
「うんとても似合ってるよ」
ミカは思ったことが顔に出やすいのか嬉しそうに照れている。
「それで左手の痣はどうやって隠そうか?」
「それなら大丈夫だよ・・・・・・ほら」
ミカの隣まで行った星華は翔天と彩姫にミカの左手の甲を見せるとそこにあった痣は跡形もなく消えていた。
「えっどうやって消したの」
「もしかしてファンデーションを使ったの?」
「ふぁんでーしょん?」
いきなり聞いたことのない単語を出されコンワクスル翔天に彩姫が軽く説明した。
「なるほどそれがファンデーションか」
「うん。でもこの世界にファンデーションがあるなんて思わなかったよ」
地球での化粧品が何故この世界にあるのかそれに答えたのは星華だった。
「なんでもこの国は最近、西の大陸にできた新しい国と取引しだしたらしいんだよ」
「えってことは」
「そうだよ。地球からきた人のほとんどが西の大陸にいてそこで新しい国を作ったらしいの」
今まで謎だった地球人達の行方を知ることができた翔天はもしかしたらそこに家族がいるかもしれないという淡い希望を抱いたが今はそんなことを気にしている余裕はない。
「まぁ西の大陸のことは置いといてミカの服も買い痣も隠すことができたしこれなら兵士達にも気づかれないだろう」
「ありがとうございます。私のためにここまでしてくれてこの服のお金はいずれ返しますので」
「別にいいよお金のことなんて」
「でもこの服かなりの値段でしたし・・・・・・」
仕方なくミカに自分達がどれだけのお金を持ってるのか教えてあげたら驚いていた。
「だから大丈夫。それにその服僕達が勝手に買ったものだからさ」
「・・・・・・ではお言葉に甘えて」
服も買い終わった翔天達はミカから魔女の呪いを聞くべくあまり話を聞かれそうにない個室のカフェを探しだしそこで話を聞くことにした。