表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で始まる英雄伝説  作者: 松原太陽
魔女の爪痕
27/142

間違えて災難?

 帝都バーネリアの西にある港で翔天達は走っていた。

 「ったくなんでこんな日にも寝坊するんだよ」

 「わ、悪かったって」

 今日、翔天達は中央大陸の覇権を持つ王都ギルガリアンに行く予定だったが翔天が寝坊したことにより中央大陸行きの船が今にも出航しそうだった。

 「急がないともう船が出ちゃうよ」

 焦る気持ちが一杯になるなか彩姫が急に左に曲がった。

 「あっおい彩姫!」

 呼び止める声も聞こえず彩姫はそのまま別の船に乗り翔天達もそれに続くように乗っていく。

 乗ったと同時に船が動きだし出港した。

 「何とか間に合ったね」

 「アヤちゃん・・・・・・これ別の船」

 「えっ!?」

 星華が本来乗るはずの船に指を指しており彩姫はショックを受けていた。

 「ごめんねみんな」

 「まぁそう落ち込むな。もとはといえばショウが寝坊したのが原因なんだからな」

 彩姫のフォローとともに翔天を責める龍太の口の悪さはいつも通りに発揮している。

 「ごめん僕のせいだよな」

 落ち込む二人を星華が必死に励ましたお陰で五分後やっと立ち直ることができた。

 「いろんな意味で世話の焼ける二人だな」

 「フフフ、そうだね」

 馬鹿にされているようだったが今文句言うと倍にして返されそうなので黙っておく。

 「それでこの船はどこに行くの?」

 「たぶん北東の大陸にあるライナー王国行きのはずだ」

 「ライナー王国ってどんな国か誰か知ってるか?」

 さすがに龍太もどんな国までかはわからないらしい。

 「あっ! 私知ってるよ。ライナー王国は世界最大の商業国家で主に獣人族が暮らしているんだよ」

 同じ七年前にこの世界に転生したとは思えないほどの博識ぶりだった。

 「その国って獣人族が北東の大陸の覇権を争ってたりするの?」

 「ううん。昔は争っていたみたいけど五年前に王様が代わって以来、争いはないみたいだよ」

 なんでそんなことまで知っているのかは置いといてとりあえず平和そうな国のようだ。

 「なら、次の中央大陸の船までその国で休めそうだな」

 「そうだな」

 次の国が平和そうな所で安心していた翔天達だった。これからライナー王国でとある事件に巻き込まれることとは露知らずに。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ