裏切りの正体
どうなっているんだ。なんで星華がアストロギアを守るような事をしているんだ。
競り合う二人……星華はさらにそこに力を加えるとショウは後ろに飛ばされた。
「くっ……!」
体制を立て直し着地するが、次の攻撃に移ろうとはしなかった。
「どうしたんだよ星華! なんでアストロギアを守るんだ!」
問い掛けるが先程と同じように返事は返ってこない。
「星華! 理由を説明してください!」
ミカの声にも返答はなく、星華は強く走り込み始めると一瞬で間合いを詰めてきた。
「マジかよ……!」
繰り出される蹴りの二連撃を剣で防ぐが向こうの力の方が上でまた後ろに飛ばされてしまう。
「ショウ!」
心配してこちらをみるミカだがそんなミカにも星華は攻撃を使用としている。
「……!」
「くそっ! させるか!」
素早く剣を鞘に戻し、抜き放つと同時に地面に向かって叩きつける。
「三日月流抜刀術 爆砕斬!」
地面を砕きながら星華に向かっていく衝撃波。星華はそれを後ろに跳び回避する。
「無事か……」
「うん……でもやっぱり星華の様子はおかしいよ」
ミカの言う通りだ。今の星華はいつもとは違う。何が星華をああさせたのか次の攻撃が来る前に考えていると、ニンマリと笑うアストロギアが目に入る。
「そうか……そういうことか!」
何故、最初に気付かなかったんだろうか。普通に考えれば星華がアストロギアに着くわけがないんだ。
「何かわかったの?」
「ああ星華は……星華はアストロギアに洗脳させているんだ」