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異世界で始まる英雄伝説  作者: 松原太陽
封印の扉と鍵
131/142

完成

 カーン、カーン……ジュュュウウ。

 叩いて冷やしての作業を繰り返してた心結は叩くのを止めじっと叩いてた鉄を見ていた。

 もはや鉄の塊とは言えなくなったそれは紛れもなく剣の形をしていた。

 「……出来たのか?」

 恐る恐る尋ねてみるとしばらく剣を見つめていた心結は視線を剣から僕達に移し笑顔で言った。

 「ええ、出来たわよ。これがショウの新しい剣……生まれ変わった精霊の剣よ」

 それを聞いたとき体全体から溢れんばかりの喜びが出てきた。ついに出来たんだ僕の新しい剣が。そう思えば思うほど嬉しくて嬉しくて体の言うことが効かない。

 「やったねショウ。これで星華を助けられるね」

 隣で同じように喜んでくれるミカに「ああ」と答える。そう新しい剣が出来たということは星華を助け出すことが出来るということだ。

 「心結、早速その剣を……」

 「待って。この剣にはまだ柄も鞘も無いから少しだけ待ってて。今すぐ用意するから」

 そう言われると確かに剣は出来たがまだ刃の部分だけで柄が無いため握る場所が無い。

 「ごめん」

 「別に謝る必要は無いわよ。星華の運命が掛かってるんだもの。焦るのも無理無いわ」

 こちらの事情を理解している心結にフォローされ、少しだけ心に余裕が生まれた気がした。

 「それじゃあ、私はこれから仕上げに掛かるからショウは外で特訓していたら? 三十分程度で終わると思うから」

 特訓以外にすることもないため心結のその提案に素直に頷くことにした。

 「分かった。じゃあ剣が出きるまで外で特訓でもしているよ」

 立ち上がり近くの剣を借りた僕は家の外に出て、その後ろをミカが付いてきた。

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