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まず一人
魔族がいる。だが何故魔族がこんな所にいる。そして何故、心結を襲っているんだ。
「くっ・・・・・・心結待ってろよ今助けるからな」
そう魔族がここにいる理由なんて今は関係ない。今は心結を助けることだけを考えるんだ。
「ククク、あいつおら達を倒してこの女を倒すみたいだぜぇ」
「ククク、あぁそうみたいだなぁ」
クスクスと笑う二人。たぶん僕のことをただの人間だと思っているから油断さているのだろう。
でも油断しているなら好都合だ。
「三日月流抜刀術・・・・・・」
「ん?」
首を傾げこちらを見る一人の魔族は僕が鞘から剣を抜き放ち再び鞘に収めた時にはその魔族はズルリと首が体から離れドスリと地面に落ちる。
「なっ!?」
「真空一閃・・・・・・これで後は一人だ」