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異世界で始まる英雄伝説  作者: 松原太陽
封印の扉と鍵
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森の中で話した内容

 「お前には四つ目の属性解放術・・・・・・地属性の解放術をマスターしてほしいんだ」

 あの時、アルナールがそう言った時は心底驚いてしまった。

 本来なら人の持つ・・・・・・いや生物が持つ属性は原則的に一つしか持っていないのだ。それに僕がいくら火、水、風の三つの属性解放術を使えるからといって地属性まで使えるとは到底思えなかった。ただでさえ自分が三つの属性を持っているのかも分かっていない状態なのに四つ目の属性解放術をマスターしろなんて無理な話だ。だからこそアルナールは出来るならと言ったのかもしれない。

 だがアルナールが出来るならと言ったのは僕が思っていた理由ではなかった。

 「これは俺の予想に過ぎないんだがお前の本当の属性は“元”(げん)じゃないのか」

 元それはつまり生物の根源である元素のことだろう。基本的に元素には火、水、風そして地の四つの属性に成り立っているらしく、僕はその内の三つの属性を持っているのだから自分の本来の属性が元だと言われれば納得できる部分もあるがそれでもまだ全部を納得出来ることはなかった。

 だがそのアルナールの考えを全面的に肯定する人物の発言により僕は全て納得したのだ。

 「アルナール、貴方のその考えは当たっているわ」

 それを言ったのはあの時、綾姫にバレないように僕らの背後にこそっと現れたウンディーネだった。

 「ショウの属性は元で間違いないわ。証拠とは言い切れないけどちゃんとした確証はあるの」

 どうやらウンディーネが言うには僕の中に元素の精霊ヴェルズムの意識が入っているらしく、それが原因でというか理由で僕の属性が元だと確信したらしい。

 その理由なら僕も納得せざる終えなかった。何故なら時々聞こえてくるあの謎の声がそのヴェルズムの声ならウンディーネの言っていることへの裏付けにもなるし、何より精霊のウンディーネが言うんだアルナールよりかは信憑性がある。



 そして今、心結の家の庭で僕は地の属性解放術をマスターするために今まで新たな属性解放術の切っ掛けをくれたヴェルズムとの会話を試みようと集中しているのだ。

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