『 食べる食べられる 』 作者: 熊亀 掲載日:2014/06/07 「丸焼きにして」 口の辺りがギトギトテカテカ。 そいつは悪びれもせず、食べた、と続けた。 悪びれもせず、妻の骨をしゃぶり続けた。 「ええと、とっても美味しかったです」 その言葉を聞き、自然と涙が溢れてくる。 悲しいからか、嬉しいからなのか。 「ごちそうさま、でした」 彼は『食べる』為に創られた存在。 何もかもが死に絶えた世界で、我々が創った存在。 我々は『食べられる』為に創られた存在。 昔々、平和だった世界で神様が創った存在。