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7/9

友達は多いほうだと思う ③

短い


 あなたは、自分が女で



 幼馴染が男だったら



 どうしますか



 どうなると思いますか



 友達 家族 兄弟 他人



 恋人



 私は





-------------------------------------------------------------------




「はあ・・・・・」



 つらい、つらいよ。

 地獄の数学の補習は終わった。何度あの眼鏡鬼教師に叩かれたか・・・

 私はだらだら下駄箱で靴を履き替えた。時間は19時を少し過ぎていた。


 「お腹減ったな」

 今日は何食べようかな・・・ラーメンでいいか。

 お父さん帰ってきてるかな、臣はいないだろうな。

 遠くで野球部の声がする。何人か他の生徒も遅い下校をしている。それを横目で流し、イヤホンを付けて音楽を流す。

 正門を抜けたところで、視界の端に何かが見えた。

 私の横を通り過ぎる生徒から「うわっ、やばくないアレ」などの声が聞こえた。私は立ち止まってしまう。



 見たくないものがそこにはあるんだと。何かに縛られるように体が止まる。

 何かは多分、強烈な視線なんだろうと思う。分かっている。もうすべて分かっている。 だって補習中、先生に取り上げられたアイフォンが教卓の上でずっと震えていたもの。


 いやでも、しょうがないでしょ。どう考えたって、補習優先でしょ。

 不良の集まりに私が行くことないでしょ!

 何か間違ってるか!





 だけどごめん、そんな怖い顔でこっち見ないで!お願い・・・!



 私は首を右に動かした。




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