友達は多いほうだと思う ②
朝6時起床。
身支度を整え、リビングに行く。テレビを付け、ポットにお湯を沸かす。
そこで思い出した。
ああ、そうだ。阿川くんからのメールを見る。
「明日の放課後・・・今日か」
何かあったっけ。
夕飯の残り物であるカレーを食べながら、今日は何かあったか記憶を探る。
「・・・・」
無いな。
とくに今日はなんてことない普通の日のはず。・・・なんだか面倒な事に巻き込まれそうな気がする。無理やり予定を作りたくなってきたな・・・・
とりあえず、何があるのか聞くことにした。
【えっと、放課後何があるの】
送信
「よし、あとは放置」
テレビを消して玄関に向かう。
・・・大した事じゃないことを祈ろう。
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学校に着けば、愛ちゃんから『頭痛がヒドイから休む』とメールがきていた。
お大事に。と返しておく。
席に着いてから数分後、担任が欠伸をかきながら教室に入ってきた。
昼休み
いつもなら愛ちゃんがいるため、ご飯はゆっくり食べているが今日は休みだ。
私は自分のペースで食事を済ませ、イヤホンで音楽を聴きながら机の上で組んだ腕に顔を伏せる。
ロックとテクノが融合した曲を聴きながら昼寝をしようとした時だった。
少し周りから昼休み特有のざわめきとは違うざわめきが起きた。
頭の中に一人の顔が浮かんだ。少し顔を上げてみた。
「・・・あ」
上げるんじゃなかったと後悔する。しかし、後悔先に立たず、あとの祭りだ。
見て見ぬふりをしようとしたが無駄だった。
「いた」
その人はニッと笑う。
私は自分に言われたと分かっていたが素知らぬ顔をして目を逸らし、再び顔を伏せた。
内心ではかなり焦っていたけど
やばい、これはヤバイ・・・!ダメだ。焦っちゃダメだ。
結構な混乱状態。空気になれ私!
「無視すんなよ」
目の前から声がした。
ダメだった・・・!
私は恐る恐る顔を上げる。
仁王立ちした数学教師がそこにいた。
顔面蒼白。
終わった・・・
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「間宮、この前の小テスト、どうゆうことだか説明しろよ」
「え・・・あ」
誰か・・・この人をどうにかして!
私は何故か保健室で正座をさせられていた。
どうして、保健の先生はいらっしゃらないの?
なんで、数学教師が我が物顔で椅子に座ってるの?
「あの、先生・・・ど」
「俺の質問に答えなさい。間宮さん」
にこっと笑うメガネ数学教師。
どんな表情をしてもムカつくが、イケメンのこの数学教師は私の天敵だ。
もういいさ、もういいさ!どうにでもなれこんちくしょう!
先生に詰め寄らん勢いで私は訴えかけた。
「分かってますよ先生。私がダメな人間だってことくらい。十分、自分で分かってますから!とりあえず、足痺れてきました!」
ホントマジで痺れてきてる!
「ハッ・・・!」
ブリザードが吹いた。目の前のイケメンが大変なことになってる。
殺される!
私は身の危険を感じ、素早く土下座した。
「スンマセンでした!」
ブリザードが止んだ。
床に擦りつけていた顔を上げ先生の顔を見る。
ああ・・・なんて無表情なんですか。先生。
「間宮」
「えっとですね、その、えっと・・・・本当にごめんなさい。数学なめてました。勉強しなくても大丈夫だろって思ってました。完ぺき自分をなめてました。身に染みて感じてます」
小テストが0点だったのだ。いくら数学が苦手でも、0点は初めてだったため私自身もビックリしていた訳だが。
「補習でも、課題でも、やります・・・もちろん」
私は先生の顔色を窺いながら言う。
でも先生は多分、そうゆうことを言いたいとゆうか、やってほしい訳ではないと思うが。無表情だった先生の顔が溜め息とともに崩れた。
「0点はダメだからな0点は。1点でもいいから点数はちゃんと取れよ。100点を取れなんて俺は言わねーから」
「先生・・・」
分かってましたよ、先生!実は凄くいい人だって!
「はい!今度は絶対1点取ります!」
頭に手刀が落ちた。
「今日の放課後、補習やるから教室で待機」
先生はそれだけ言って、保健室を出て行った。
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「はあ」
なんだ、この疲れは。
・・・あれ、今日の放課後って確か
あっ、忘れてた。
私はポケットからアイフォンを取り出し、メールの受信を確認する。
“阿川夫三男”1件
内容を見る。
【集まりがあるから、ハツも来て。校門で待ってて、迎えにいくから】
「やば、どうしよう・・・」
どうしようも何も補習のほうが大事だ。サボったりしたら、今度こそ・・・生きていけなくなるし
「・・・行けないって言おう」
だってしょうがないもん。私は【行けない】と返信した。
更新しなくなってすごく経ってしまった。すみません。
少し修正しました