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5/9

友達は多いほうだと思う ①


 今日はよく晴れている。




 「ねむ・・・おはよう」

 「おはよう。目が死んでるわよ」

 仕方ないのよ愛ちゃん。私は朝が苦手だから。

 休み明けの月曜はこの上なくダルいだろ。



 遅くもない早くもない時間に登校すれば、教室にはほどほど人がいた。

 私は席に荷物を置いて、隣りにいる愛ちゃんを見た。

 愛ちゃんは数学の教科書を開き、熱心にノートに何かを書き込んでいた。

 「あれ、それって」

 私はそれを見て、何かを忘れていることに気づく。

 思い出そうとしていると、ノートから顔を上げて愛ちゃんが言った。




 「数学の教科書、32ページの問題を解く。これ宿題よ」

 そう言うと、ノートに目を戻した。


 「・・・・」

 って、おい。おいおいおいおい

 「まずい!」

 私は急いで鞄から教科書とノートを取り出す。



 シャーペンを手にした時、隣りから「終わった」と言ってる声がした。



 「・・・・」



 マズイ!




 数学は1時間目





---------------------------------------------------------------




 放課後




 「じゃあね」

 「また明日」


 愛ちゃんは彼氏さんとデートらしい。

 私は帰宅部なので図書室に寄ることにした。




 青高の図書室は本校舎とは別に位置し、一度外に出なければならない。なので正確には『図書館』と呼ばれている。生徒玄関を出て、左手に行くとある、平屋造りの古い建物。

 だからなのか、置いてある書籍も豊富だ。

 夏休みでも開館しているため、私はよく入り浸る。



 本棚に隠れるように置いてある、隅の席が私の特等席だ。



 源氏物語を手に取り、その席に座る。



 「・・・・」

 昼ドラ並、それ以上にドロドロなストーリーだな。



 “ブ、ブッブブ”

 アイフォンが震えた。鞄から取り出す。

 メールだった。メールボックスを開くと、「阿川夫三男アガワフミオ」と表示されていた。




 「阿川くん?」

 なんだろ。めずらしいな



 阿川くんは、ゼンヤと直也くん達の友達。不良が多くいる黒高の生徒だ。



 送られてきた内容を見る。



 『明日の放課後、空けといて』



 「なんだ・・・」

 主語がないわよ、主語が。




ここで一旦切る

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