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【エッセイ】公園を一周回っただけなのに

作者: 橋本紘
掲載日:2026/10/20

ご覧いただきありがとうございます!

今回は、近所の公園をただ一周歩いただけの日常のひとコマを綴ったエッセイとなります。

気負わず、のんびりとしたお散歩気分で楽しんでいただけたら嬉しいです。

 僕はある春の日、買い物の帰りに公園へ立ち寄った。

 その公園は幼い頃や学校の遠足、部活動の試合で何度か行ったことのある市が管理するような中規模の公園である。

 歩くことにめっきり嵌っていた僕は公園の駐車場に車を止め、一周歩く散歩を思いついたのだ。

 公園の駐車場は平日の昼ということもあり、かなり閑散としていたが、中央に体育館があるのでそこにはちらほらと車が止まっていた。

 ママさんバレーでもしているのだろうか……知らんけど。


 車を体育館ではなく、脇の一台も止まっていない駐車場に止め、鞄を肩にかけて歩くことにした。

 まず、目に入ったのはバスケットボールのゴールだ。平日と言っても春休み期間だったのだろうか。高校生くらいの男子がシュートの練習をしていた。そういや、オードリーの若林さんも一時、バスケットのシュートを夜中にしているという話をラジオで聞いたことがあるな、と思い出した。

 僕も若林さんに倣って、バスケットのゴールへ向けてボールを投げてみたいな、なんてふと思った。学生時代には球技の中では苦手な分野に入っていたバスケットボールなのに……。


 (バスケットボールは不器用で突き指をするから……うん、やめよう。)

 そう思い、すぐに諦めた。


 少し歩いているとテニスコートでひたすら壁打ちをしている高齢者の男性がいた。平日のわりに人が多くてびっくりしていた。


 (テニスは高校の授業で数か月したけど、全く出来なかったな……。)

 始めるかやめるか以前の問題だった。

 

 また、歩いていると池が見えてきた。

 ここの池は学生時代の部活動の試合でこの体育館を利用したときに部活の仲間から

 「ここの池ってブラックバスが釣れるんだよ。」

 って、言っていた子がいたことを思い出した。

 あまり近づくのは怖いのでそっと離れたところから眺めた。

 僕は子どもの頃から魚が好きで特に淡水魚が好きだった。

 魚の図鑑を毎日眺めていたくらいだ。

 泳げないから釣りを趣味にすることは勿論、好きが講じて水産系の学校に通うなんてことは出来なかったが、今でも水族館の展示では地味な淡水魚のコーナーが好きだ。

 なんで地味な色合いの淡水魚が好きなのだろうと考えても答えは出ないが、自分自身が地味なので親近感でも湧いているのだろうか。

 だから川や池があれば覗いてしまう。


 特に何もいないようなのでまた少し歩いていると元の駐車場に着いた。

 公園を一周回っただけなのに、なかなかドラマがあったり、自分の過去を思い出した。

 次はどの公園を一周回ろうか、帰ってからGoogleマップで調べていた。

 

 ※池や川を眺めるシーンがありますが、立ち入り禁止エリアへは立ち入らないようにご注意ください。勿論、僕も立ち入り禁止エリアには入っていません。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

公園を一周するだけでも、色々な思い出や妄想が膨らんで楽しいものですね。

もし「ほっこりした」「お散歩したくなった」と思っていただけましたら、ぜひページ下部の★評価(評価ポイント)やブックマークで応援していただけると、今後の執筆の大きな励みになります!

長編連載『売れないっ!』も毎日絶賛連載中です!

こちらのエッセイとはまた一味違う熱いヒューマン小説となっておりますので、ぜひ作者マイページよりチェックしてみてくださいね!

【注釈・補足】

※本作は、投稿サイト「note」にて先行して掲載されたエッセイ作品をベースに投稿しております。

※連載小説『売れないっ!』を執筆している作者・橋本紘のリアルな日常をお届けしています。

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