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現世でモテない!

「モテない!死ぬほどモテない!」

「女性心理を死ぬほど勉強したのになぜかモテない!


寒空の中、百人目の女性に振られた俺の叫びが響き渡る。


高校3年生の俺、持内洋田が学年の女子全員に告白して振られた瞬間だ。 


「なぜだ女性は自分の髪を好きな男性以外に触らせないはず、俺には触らせてくれたのに、なぜだー」


そう叫んだ瞬間、俺の心臓は止まった。


 次に目覚めると、目の前に美女が俺を覗き込んでいた。俺は状況をサッと理解し、死ぬほど勉強した女性心理を使い、すかさず覗き込んでいる美女の髪の毛を、サラッと触った。


 美女は髪を触られた事に驚くでもなく平然としていた。


これはイケる! 

女性心理ソノ1

気になる異性の目をじっと見つめる。俺はいま間違いなくじっと見つめられてる。

女性心理ソノ2

髪は好きな男性にしか触らせない。

いま俺が触っても拒否反応はなかった。


 俺の死ぬほど勉強した女性心理がイクならいまだといっている!


「あの!お、俺とお付き合いしてください!」

「え、嫌です〜」


 百一人目の断りだった。


「あの~女性の髪をいきなり触るのは良くないと思いますよ~私が女神だったから大丈夫でしたけど、ほとんどの女性には嫌われますよ〜」


 女神を自称する美女に諭されたが俺は俺の信じる女性心理を崇拝しているので軽く聞き流した。


「女神?」

「はい〜女神です〜なので軽く聞き流さず女神の忠告としてちゃんと聞いたほうが良いですよ〜」


 と、自称女神が言っているが俺の耳には入らない、たとえキリストや仏陀が言っても聞かないだろう、俺の女性心理は絶対だ。


「その女神が俺を覗き込んでなにをしてたんですか?」


 俺が聴く耳をもたないと察したのか、小さく溜息をついた後、信じがたい事を言ってきた。


「はい〜死んだ貴方を此処に連れて来たのですが全然目を覚さないので見ていました~」

「死んだ?俺が?」

「はい〜百人目の女性に振られたショックで心臓麻痺を起こしたみたいです~」

「…そうか…あの時死んだのか…」

「でも安心してください〜私の力で異世界に転生させて上げます~受けますか〜?」

「異世界に?」


 異世界、異世界って言うと行った男共が全員モテるあの異世界か?俺は目を輝かせて返事した。


「受けます!あと出来ればこの年と姿で転生してほしいです」


女性にはモテなかったが俺は自分の容姿が好きだ。


「そうですか〜わかりました〜では異世界での貴方の能力を一つ授けます〜なにが良いですか〜」

「モテたい」


 俺の最速の判断に女神は少し苦笑した後、神々しく光りだした。光りが止むと俺の目の前に光るボードが現れた。


「そのボードの選択し…」


 女神が言い終わらない内に俺はボードにあった二つの「モテるようになる」という選択肢の片方を押した。二つも選択肢なんかいらん!俺はモテたい!

ボードを押した瞬間俺の身体が光り異世界へと飛ばされた。


「し…は男女別になって…」


 女神の言葉が俺の居なくなった後、静かに響いた。


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