瞑る
「瞑る」
明け方
目を覚ます
目覚めるにはまだ
早くて
もう一度
目を瞑る
思い出すのは
君のこと
夕べの出来事
君との出来事
呼び出しの電話
君からの電話
「逢いたい・・・」
決まりの服がなくて
なぜだか制服で出かける
自転車を漕ぐ
立ち漕ぎの前傾姿勢で
急ぐ
公園のシーソーにきみ
普通ブランコでしょと
笑う僕
額には汗
「待った?」
待たせてないけど
訊けば君は
「目を瞑って百、数えたわ」
百ならいいさ
僕はいつでも
きみを待って目を瞑ると
朝を迎えたよ