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釣りガールズ  作者: みらいつりびと
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釣具店

 日曜日、美沙希とカズミは大手の釣具店に来ていた。

 店内は海釣りコーナー、ルアーコーナー、ヘラブナコーナーなどに分かれ、色とりどりのさまざまな釣り具が並んでいる。

 釣竿だけでも何十本も陳列されていて、初心者のカズミは何を買ったら良いのかわからなくて混乱した。


「釣りってお金がかかる趣味なのよ。早く大人になって、お金を稼いで、好きなだけ釣り道具を買いたいわ」と美沙希は言った。

「あたしはどれを買えばいいの?」

「琵琶さんは何を釣りたいの? 海の魚? それともブラックバス?」

「バスよ。釣り落とした40アップにリベンジしたいの!」

「じゃあルアーコーナーへ行こう」


 ブラックバスを釣るロッドだけでも、数十本も並んでいて、カズミはわけがわからなかった。

「軽いワームを扱うためのロッド、ハードルアー用のロッド、ビックバイト用、スピニングリール用、ベイトリール用、多種多様な竿があるのよ。私も最初は何がなんだかわからなかったわ」

「何を買えばいいのか教えて」

「予算は?」

「1万円だよぉ。どの竿も高いねえ……」

 1本で5万円もするロッドも少なくない。カズミは腰が引けていた。

「1万円はロッドだけの予算なの? それともリールも込み?」

「小物も何もかも込み込みで1万円よ……」

「じゃあこのセール品の初心者用のロッドリールセットを買うしかないわね。大丈夫よ、これでも十分釣れるから。もし釣りにハマったら、そのときはもっといい竿を買えばいいわ」

 セール品はロッドとスピニングリールで7800円だった。リールにはラインがすでに巻きつけられていた。


「ハードルアーはとりあえずいらないとして、ワームと針とおもりを買わないといけないわね。どれを買う?」

 ワームとはソフトルアーの別名である。

 これも多種多様で、小さいもの、大きいもの、色ちがい、形ちがいといろいろで、しかも1袋で数百円もして、カズミを混乱させた。

「お任せします、川村先生。予算内でお願いします」

「わかった。ウォーターメロンカラーのヤマセンコーとカットテールを買おう。あとは針とおもり。まぁ最初はこんなもんでしょ」

 レジに持って行ったら、消費税分が予算オーバーだった。

「買える?」

「買う。ああ、金欠だあ!」


 美沙希とカズミは釣具店を出た。

 そのまま自転車で学校裏の池へ向かった。

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