期末試験
7月第2水曜日。
水郷高校の期末試験が始まった。
1限目は国語。
美沙希の得意科目だ。現代文の問題を彼女はすらすらと解いていく。古文と漢文はちょっと苦手だが、真央に教えてもらったので、それなりに解ける。上位を狙えそうな手応えがあった。
カズミは国語が苦手。しかし勉強会をやったかいあって、まずまず解答できる。
あたしもけっこうやるじゃん、と思った。
2限目は数学。
美沙希は数学が嫌いだ。しかし、むぐう~と集中して公式にあてはめ、答えを導き出していく。
カズミは数学が好きで、ふんふんふん~と解いていく。楽勝!
試験1日めが終わって、帰宅。
真央、美沙希、カズミは自宅で勉強し、明日の試験に備えた。
木曜日の1限目は英語。
美沙希はこれも得意。イングリッシュ、どんとこい! 将来、アメリカでブラックバスを釣るぞ!
カズミにとって英語は苦行以外の何物でもない。しかしもっとも力を入れて勉強した。平均点以上をめざす。
あれ~っ、けっこう読めるじゃん、書けるじゃん、と手応えあり。
2限目は物理。
美沙希にとっては謎の学問。でも真央に教えてもらって、やれるだけのことはやった。くう……。解答するぞ……!
カズミは物理が好き。宇宙の真理を解明しているみたいで快感。試験だって楽しい。
英語と物理の試験を終えて、帰宅。
生徒たちは最終日の試験に向けてラストスパートをかける。
そして金曜日。
1限目は社会。暗記科目だ。
美沙希は記憶力がいい。カリカリカリ、と答案用紙を埋めていく。
カズミは意味もわからず記憶するのは苦手だ。しかし真央に現代社会の意味を教えてもらった。
頭に記憶が残っているうちに、懸命に答えを書いた。
2限目は化学。
これで最後! 美沙希は苦手科目に挑む。めざすは平均点以上。
カズミにとっては得意科目。らんらんらん、と解いていく。
期末試験はこんな感じで終わった。終了時の解放感は格別。
夏休みが待っている!
美沙希とカズミは真央にお礼を言った。
「ありがとう、委員長。おかげでまあまあいい点数が取れそう」
「ありがとう、真央様。もう真央様には足を向けて寝られないよ」
「そう。わたしの家はウシボリにあるわ。そっちには足を向けないでね」
「委員長の家、ウシボリなの? 私たち、よくそこで釣りしているんだけど」
「知ってるわ。窓からあなたたちの姿を見たことがある」
「そうだったのか~」
金曜日の試験の後、美沙希とカズミはウシボリで釣りをした。
川岸は細長い公園になっていて、ベンチがある。
真央はそこに座ってふたりを見て、楽しそうだな、と思った。




