モーンガータ
湖面の月の光の道を
たたずみながら
眺める女
女を
ただ 眺める男
男と女は出会ってしまった
女は最後の恋と
思った
男は一瞬の恋と
思った
男と女は恋に落ちた
男はある日
何も語らず
旅に出た
女は待った
男を待った
女は
村を
さまよいあるき
男を探し
さまよいあるき
狂女になり
湖面の月の光の道を歩いて行った
男は戻り
嘆き悲しみ
男も
湖面の月の光の道を歩いて行った
村人達は
ふたりを
あわれみ
弔った
モーンガータの日
月見草が咲いている
まるで寄り添うように
白く小さな花が
モーンガータ
スウェーデンの言葉で「水面に映る道のような月明かり」
という意味です。
月見草の花言葉は「無言の愛情」